2014年 05月 15日
いつもと違う感覚
仕事がらみで、夕刻、金沢の北の郊外、津幡の大型商業施設周辺の店を何軒もウロウロした。高架の国道からはよく見える新しい商業ゾーンだが、実際に降りたって、あたりを歩くのは始めて。平日の夕方らしく、普通の人々が普通に買い物をしているごく普通の風景。しかし、城南地区に住む私には、全然知らない場所だったので、もの珍しかった。
ある瞬間、なんだか、急に遠いところに来たかのように錯覚しはじめ、日々の生活から切り離され、知らない星に舞い降りたかのような気持ちになって、非日常感覚に陥った。
その時、ケータイが鳴った。以前、紆余曲折があった卒業生から、明るい声で、今年四月に就職が決まって赴任中との報告。声も朗らかで、しっかり社会人になったことが嬉く、話ながら当時を色々思い出した。こんな電話は本当に教師冥利に尽きる。
非日常感覚と昔の記憶とうれしい気持ちが心を占めて、目の前の仕事だけで気持ちが終わっている日常と照らして、自分を外から見るかのような気持ちになった。こんな気持ちは、時に絶対必要である。