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石川方言

 卒業生が連れだってやってきて話す話題の一番は、大学のシステムの違い、地域の違いによる風土的なこと、どんな生活、特に食生活をしているかなどがほとんどである。ただ、時々、言葉の違いが話題にのぼる。そこで、授業の雑談ネタに、「卒業後、県外に行く予定の人向け。都会では使わないように」と、以下の言葉のリストをあげた。
(ネタはネットに載っていたもので、そこから、今もよく使い、生徒が全国通用すると勘違いしそうな言葉を中心に恣意的にセレクトして、語義はそのままのせ、例や説明を追加したもの。)

・あいそもない…つまらない。「あいそむない」「あいそんない」とも言う。
・あたる…貰える。「これ、ばあちゃんからあたったもん や。」(標準語は文字通り当選した意)
・いさどい…えらそうな。つまって「いっさどい」とも。
・いじっかしー…うっとうしい。うるさい。 「いじくらしー」とも。
・いものこ…里芋。本来は親芋のまわりにつく小さな芋のこと。ただし、東北などでは里芋の意味で使っているので、石川限定というわけではないようだ。
・えびす …寒天を煮とかし卵をまぜて固めた食べ物。「べろべろ」とも。金沢の郷土料理。お祭りの際によく出る。今はスーパーのお総菜としても並ぶ。
・おてま…子どもにやるお駄賃。お小遣い。例「おてまちんをあげよう」
・かたい …聞き分けがよい。 例「この子、すっごいかたい子や」
・がんこ …程度の甚だしい様子。
・きときと…元気なさま。魚介類が新鮮なさま。例「きときとになっとるじ」
・くどい…塩辛い。(標準語の「くどい」はしつこい・長くてうるさいの意)
・〜け …~かい。例「この服ちょっと着てみていーけ」代表的な方言。「け」をつけると、なんでもこちらの方言っぽくなる。
・けんけん…先が尖った状態。愚妻はこれが他県人に通じなくて結構衝撃だったという。例「けんけんな鉛筆」
・こけ …きのこの総称。(石川は、こけもきのこも混合していう)
・こーか(校下)…小・中学校の通学区域。学区。校区。これは結構有名。昔、私も方言だと知って驚いた。
(つづく)
by hiyorigeta | 2015-10-28 21:24 | 文学・ことば | Trackback | Comments(0)

荷風散人宜しく金沢をぶらぶら歩きし、日々の生活をつづります。テーマは言葉・音楽・オーディオ・文具など。http://tanabe.easy-magic.com/


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