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中古漁盤

 先日、代休で久しぶりの平日午後休み。繁華街へ行く。ドライブで秋の自然散策も考えたが、歳をとると出不精になる。運転してそこに行くまでのことを考えると、近場主義になってしまう。
 今や大観光地、近江町市場の近くの中古CD・レコード店をじっくり冷やかし、ソニー・クリス(as)晩年のフュージョン作という異色盤を見つけて購入。結構マニアックなものだったからか、長々いたからか、年に三回中古レコード祭りを駅地下でしているから案内を送るがどうかと聞かれる。もちろんお願いする。
 このCD、あの硬派なパーカー派が、時流の音楽をやらされて……という解釈も出来るが、そうではあるまい。当時のフュージョンの人気メンバーの参加を得、ストリングスやブラスも加わっての大がかりな録音。人生最大のお金のかかったレコーディングではなかったのかしら。嬉々として吹いているというのが正しいのではないかと思う。若いサンボーンあたりの世代と比較すると、とにかくダラダラと吹きすぎで、フレーズがやっはりパーカー。つまり、そこを楽しむのがお約束の盤(?)。

 ネットで予約していた笠井紀美子の七十年代の旧譜再発盤が届く。「東京スペシャル」。ジャズ歌手として人気絶頂の頃、全曲日本語、安井かずみ作詞で制作された、これはもうちょっとジャージーな歌謡曲アルバムである。大昔、カセットに入れて、よく聞いていたので、個人的にはお馴染み。今、クレジットを読むと、作曲に大貫妙子、山下達郎、ジャケットに篠山紀信と、もうCBSソニー全力の売り出し盤だったことが判る。彼女の声は少々上っ滑りで、深く響かないのが残念だが、当時、結構ラジオなどで流れた人気盤であった。
by hiyorigeta | 2015-11-13 20:25 | 音楽・ジャズ・オーディオ | Trackback | Comments(0)

荷風散人宜しく金沢をぶらぶら歩きし、日々の生活をつづります。テーマは言葉・音楽・オーディオ・文具など。http://tanabe.easy-magic.com/


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