2016年 04月 28日
サンタナの新譜
オルガンに我がご贔屓のグレック・ローリー。久しぶりに彼のプレイを聴いた。健在。間奏やギターソロに続いて、彼のかき回すようなハモンド(B3)オルガンのソロが入って懐かしい。ロックのオルガンはこうでなくっちゃという感じのサウンドとソロである。ジミー・スミスなどジャズオルガンは、私の場合後からで、ロックから入った人は我々世代では多い。特にデープパープルのジョン・ロード流れで好きになった人はごまんといるのではないか。先日の橋本有津子に続いて、ここのところ、オルガンづいている。
それに、サンタナ・グループのボーカルも、なんと言ってもグレッグだと思っている。「ブラック・マジック・ウーマン」の悩ましい声が彼。
音的には、ニールが在籍していた「Ⅲ」を基本に、ジャケットからしてファーストアルバムを意識しており、二作目「アブラクサス」所収の曲の匂いもするという、初期三作好きには楽しめるサウンドになっている。あまり小細工をせず、スタジオライブ的な骨太な音づくりで好感がもてるし、実に若々しくラテン・ハードロックを やっている。こんなサウンドは大好きである。
先の休日、中古レコード市が中心街の某会館あり、バスで向かう。オッサンが例によってエサ箱をつっついている。例によって、全然安くなくて、「めっけもの」がない。一時間以上探して、ようやくイエスの「イエスショウズ」なるライブCD一枚を購入。全盛期を過ぎた頃に出されたライブアルバム。この直後、主要メンバーが抜け、一旦、活動停止を余儀なくされる。ちょっと地味な位置づけのアルバムである。全盛期に出たライブ「イエスソングス」には未収録の曲ばかりだが、大曲路線で間延びしている曲も多く、ボーナストラックの「ランアバウト」の熱狂のほうがなんぼかこちらの耳に馴染む。
というように、古いベテラングループの 落ち穂拾いやら思い出したように出る新譜を買い足している今日この頃。