2016年 08月 03日
東京二泊三日(2)
二日目は東京下町散策。鶯谷下車、国立博物館裏からスタート。維新の動乱で寛永寺は寺領が寸断され縮小されたが、今もそれなりの敷地の墓地、燃えなかった門、別の寺の本堂を移築した根本中堂などがあって、往時の繁栄が偲ばれる。
谷中散策は二度目。テレビ のロケ場所はだいたい予測できていて、霊園桜並木のメイン通りの他、交番も確か真ん中あたりにあったはず、二人が話し合っていた公園もすぐ近くにあったのではなかったかしらなどと探して、すぐに見つけることができた。霊園から歩いて十分ほどのヒマラヤ杉の三叉路は有名で、観光ガイドにも載っている。私たちが写真を撮っていた時も、何組もその場にいて写真を撮っていた。総じて、有名なところをピンポイントでロケ地にしていることが判る。谷中周辺のロケ地は結構広範で、それぞれ行くにはそれなりに歩く。
次の目的地、森鴎外記念館へは、当初、一度千駄木の通りに降りて、団子坂下をまた上がる道順を考えていたが、そのまま平行に行けば近いと思いつき、その道を歩く。後からその道を「藪下通り」といい、鴎外宅へ向かう文学者たちが歩いた道と知る。往時の観潮楼正門もこの小さな通り側に面していた。
ここに来るのは学生時代以来。当時は図書館附設の記念室という扱いで、デスマスクなどが一室に突っ込まれていた簡易なものだった。今は立派な記念館となって、判りやすく彼の一生を紹介していた。主な展示は地下展示室。現在「舞姫 恋する近代小説」展をやっていて、ちょうどこの作品を授業でしていたので、是非、訪れたかったところであった。原稿の推敲の跡を判りやすく映像にしていたものがあって、それはなかなか参考になった。
坂下に降り、千駄木の通りを横断して、よみせ通りや谷中銀座を夕焼けだんだんまで散策、また通りに戻って、地下鉄で今夜の宿である赤坂に向かう。
昔、古いTBS会館のホールでビックバンドの公録に年に五、六回通っていたことがあるので、土地勘はあるのだが、駅周辺が一変しているのに驚く。昔のTBS会館あたりに今は高層ビルが建ち、一階はお洒落なカフェになっている。そこの外のテーブルで外人さんたちがお茶をしている様子は、ここが日本だと思われないようなオシャレな景色であった。
広場ではテレビ祭りのようなイベントをしてい て、名前だけは知っていたライブハウス「赤坂ブリッツ」がここにあることも初めて知る。
TBSのビルは、上に円盤を載せたような高層ビルになっていて、これはテレビで観たことがある。駅近くのシティホテル泊。