そうだろうと思った恵方巻

 なんだか、当然のように節分の伝統行事のような顔をしている「恵方巻き」。スーパーは予約まで受け付けて、豪華な具が入った太巻きを高い値段で売っている。今や大事なスーパーの一大イベントである。大阪ではそういう風習があったのだという解説を聞くたびに、眉に唾していたのだが、今日、ネットで次のような解説記事があって、そうだろうと納得した。
 恵方巻きに詳しい熊本大准教授岩崎竹彦氏によると、「もともとは船場の旦那衆が、花街でやっていた遊び」だったとのこと。それに業界のPRが加わった。資料として発見した一番古いものは、「1932(昭和7)年に大阪鮓(すし)商組合後援会が発行したもの」だという。それは「幸運巻寿司」をPRするためのビラだそうで、恵方巻という名称ではなかった。
 戦後、これを展開しようとしたのは、スーパーマーケットとコンビニエンスストアで、大阪の海苔組合などが乗っかったらしい。この海苔業界の陰謀というのは、よく聞く説である。また、寿司の組合は、風習の起源を明確に示したビラを発行したそうで、それが起源の説として根拠化し、「いわば怪しげで不可思議な風習が本物となった、あるいは本物であることの装いができあがった、と考えられる」という。
 ここ二十年ほどで定着した胡散臭げなこの日本の伝統行事は、今やわざわざ胡散臭いという人も少なくなり、すっかり正統なものとして安住しているかのように見える。だけど、私はあまのじゃくだから、 やっぱり、せっせと胡散臭い行事だと子供達には宣伝していこう。彼らは、物心ついた時にはもう食べていたので、ほとんどの子はこのうさん臭さを知らない。
 ただ、わたくし、寿司の巻物を全面否定するほど剛の者ではありません。今日も仕事帰りにスーパーに行き、赤札になった豪華具材の巻物を買って、それで夕食にしようと思いました。一食でも料理が手抜きできるのは、毎日作っている者として、うれしいことです。

さて、ところが、今日に限ってスーパーのお惣菜売場の恵方巻コーナーは強気で、赤札が貼ってありませせん。お客もそれなりに集まっていて、正規の値段で買っている。ご存知のように、この巻き寿司は、いろいろな具材が入ってお高い。
 それに対して、さっさと 赤札がついていたのが精肉売り場。今日、恵方巻を買う人は、まずもって夕食に肉料理はしない。そのため、いつもより肉が捌けていない。その結果、いつもより早く値段を下げているということらしい。なるほど、さもありなんという展開。
 結局、今夜はお肉になりましたとさ。
[PR]
トラックバックURL : http://hiyorigeta.exblog.jp/tb/26464285
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
by hiyorigeta | 2017-02-03 22:10 | 季節の話題 | Trackback | Comments(0)

荷風散人宜しく金沢をぶらぶら歩きしたり日々の生活をつぶやいています。文字ばかりですがご容赦下さい。時々日付をさかのぼってアップしたりします。http://tanabe.easy-magic.com


by hiyorigeta
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30