ブログトップ

金沢日和下駄~私のものぐさ日誌~

変化を眺めると

 金沢の町が急速に変化している。実家は大通りから五十メートルほど奥に入った角地なのだが、そこまでのご近所さんの家が取り壊され、駐車場 になったところが多く、大通りからよく見通せるようになった。私の知っているご近所さんたちが老齢で亡くなり、そのままになって、家が取り壊されたというのがあるらしい。
 金沢のあちこちの商店街の景色も大きく変わってきている。個人商店で店を閉じているところも多く、駐車場も目立つ。もう儲からないと跡継ぎが跡を継がず、そのまま老齢となって店をたたむというパターンだろう。
 こうした変化は急速にすすんでいるように思うのだけれど、世の中の変化ってこういうものなのかしら。昔も急速に変化していて、自分が一番記憶が鮮明なある一時期を固定化して、それ以降を見るから変化がえらく気にかかるだけなのかもしれない。

 最近、若い人が時々「寝落ち」という言葉を使う。「 ソファでスマホいじっていたらそのまま寝落ちしちゃった」なんて使う。「何かしている途中で寝てしまう」という意味だということは文脈から容易にわかるのだが、昔は聞かなかった言葉。

 「広辞苑」の「落ち」の説明は、
1、ついていたものが取れる 
2、必要なものが抜ける。漏れ。
3、落語などのすっきりと終わる結末の部分。
4、予想される好ましくない結末。(例~するのが落ちだ。)

 どうも、この言葉の基になるはずの説明がない。そこで「落ちる」を調べると、これが山ほどある。その中で、これかなと思うのは16番目の「引きずりこまれるように、その世界に入っていく」というもの。本当は寝てはだめなのに、引きずりこまれるうように寝るという世界に入っていく。あるいは、1 7番目の「好ましくない状態に至る」イコール「堕す」ということらしいので、「寝るという行為に堕す」。
 もちろん、「寝落ち」という言葉自体は辞書にはない。でも「寝」も「~落ち」も日本語としてよく使う言葉なので、珍奇な流行語よりよほど昔からある言葉然としている。おそらく、使っている若者はこの言葉が新規参入の言葉であるということは知らないように思う。日本語として定着する予感。
 まあ、言葉は変化する。さっさと消えていく流行語は除いても、新たに日本語として定着することばがあり、例えば、その文化が滅んだせいで、死んでいく言葉がある。
 ネットの影響などで、言葉の変化がえらく急激になっているような気がするのだけど、これも、街並みの変化と同じく、こ ちらが若いころしっかり吸収した言葉を固定化して、そのうえで変化を眺めるので、変化が気になり、かつ急激に見えるだけなのかもしれない。言葉は昔からこのくらいのペースで変化していたのかも?

 ということで、年寄りになってきたので、変化していることを、なんでもかんでも「あれあれ」と思っているだけなのかもしれず、なんだか、最近、なんでもかんでも、いろいろ分らなくなって自信がなくなってきているのだけれど、同世代の人たちはどうなのだろう。


[PR]
トラックバックURL : http://hiyorigeta.exblog.jp/tb/26868998
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
by hiyorigeta | 2017-08-04 22:31 | 日々の生活 | Trackback | Comments(0)

荷風散人宜しく金沢をぶらぶら歩きしたり日々の生活をつぶやいています。文字ばかりですがご容赦下さい。仕事がらみの話は話題が死んでから載せるようにしています。http://tanabe.easy-magic.com
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30