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金沢日和下駄~私のものぐさ日誌~

「バーブー」も「物語す」

 古文の文章で、赤ちゃんが「やうやう起き返り、危なきほどに座りなどして、物語し、 笑みなどし給ひて」(「海人の刈藻」)という文章があった。この赤ちゃんはいくつなのだろう。
 「起き返り」は「寝返る」と訳されていた。なるほど、寝返りは生後三か月くらいからかな。では、危なっかしいものの、なんとか座ることができるのは6か月くらいからかしら。「笑み」は、生後すぐからみせるが、それは、そう見えるだけで、本当にこれは笑ったのだなとわかるようになるのは少し後のこと。
 まあ、トータル的に見て、生後半年程の赤ちゃんだということがイメージできる。
 そこで、一番違和感をもったのは「物語し」の部分。生後半年で、親御さんと会話を交わすことができるのかしら。
 そこで、赤ちゃんの成長過程を調べてみると、半年というのは、「バブー」クラスらしい。「マンマ」なんていう言葉が一番最初に発せられる意味のある言葉だが、それなんかもこの時期。いずれにしろ、そのあたりのレベルの発話である。

 ということで、古文で「物語す」が出てきた場合、
  赤ちゃん「バブー。」
  親「よしよし。」
レベルのやり取りでも使うのだということが、これでわかる。
 へえ、そうなんだ。それでいいのかしら。


(補記  問題集付属の訳文では、主語をそのまま赤ちゃんにして、「片言を話し」としていたが、後で考えると、「物語す」の主語を親ととり、親が話しかけて、赤ちゃんが笑むという流れの訳のほうが、無理がないように思いました。)


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by hiyorigeta | 2017-08-05 23:39 | 文学・ことば | Trackback | Comments(0)

荷風散人宜しく金沢をぶらぶら歩きしたり日々の生活をつぶやいています。文字ばかりですがご容赦下さい。仕事がらみの話は話題が死んでから載せるようにしています。http://tanabe.easy-magic.com
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