河鍋暁斎展を観る


 昨日、石川県立美術館で開催中の「こぞれ暁斎~ゴールドマンコレクション」展を観る。
 お盆の真っ只中に行ったので、車が止められないかと危惧したが、すんなり入場できた。美術館の中は多くの人が入っていて、盛況。
 暁斎は幕末明治期に活躍した絵師。伝統的墨絵の基礎の上に、西洋的技法や文明開化的題材、批判精神とユーモアが混然となって、個性を作り上げていて、観ていて楽しい。今回の展覧会は西洋のコレクター所蔵品の一時的里帰りだという。西洋絵画に追いつけ追い越せの時代にあって、彼の個性は高級なものと認知されてはいなかっただろうが、今日的な目で見ると、これこそ、日本人一般の精神の発露という気がする。
 いくつか解説が付されてあって、それについては何を揶揄しているのか分かったが、おそらく、現代人は、絵の専門家も含めて、かなり、わからないままだろうなという気がした。文明批評や皮肉、パロディは、踏まえているものが移ろったら、さっさと忘れ去られ、さっぱり分からなくなるものだから。
 それでも、単純に観てすぐわかるものも多い。一見してニヤリ笑い。こんなのはもっと高校生に見てもらいたいもの。盛況ではあったが、私が居た間に、高校生の客は皆無であった。

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by hiyorigeta | 2017-08-16 14:32 | 日々の生活 | Trackback | Comments(0)

荷風散人宜しく金沢をぶらぶら歩きしたり日々の生活をつぶやいています。文字ばかりですがご容赦下さい。時々日付をさかのぼってアップしたりします。http://tanabe.easy-magic.com


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