2015年 05月 08日 ( 1 )

命名話再び

職場でお子さんが生まれた方が時々いらっしゃって、公式の親睦会からのお祝い金以外に、内々に有志の人がお祝い金を募る。
 世の常識では、出産祝いのお返しは、「内祝」と書き、水引の下に書く名前は命名した赤ちゃんの名前を書く。名前のお披露目の意味もある。
 先日は、その熨斗がないお返しをいただいた。お若い方なので、そうしたしきたりをご存じないのかもしれないし、従いたくなかったのかもしれない。そこで、お名前を聞くと、漢字一字で、音読は誰でも読めるが、違うという。辞書をくると人名でそう読むとあったので、問題はないのだが、親本人が「ちょっと教員泣かせかもしれない」と言っていた通り、私もちょっとそうかもしれないと思った。
 別の方。ちゃんと熨斗のついたお返しを持って挨拶に来られた。これが、まったく読めない。読みを聞くと、判じ物か考え落ちのような読み方で、漢字自体の読みではない。配偶者が凝りに凝って付けたのだという。うーん。ちょっと……。

 以前も命名について書いた。ちょっと前回と違うかもしれないが、再掲。
1、誰でも読める名前である。 
2、性別がはっきりわかる。 
3、その字で、親が込めた願いがシンプルに理解できる。
4、日々書くものだから、画数はそう多くない方がよい。
5 日本以外の漢字使用圏の人も理解出来る語順・意味だとよりよい。

 名刺の整理をしていたら「優偉麗」というお名前の方がいた。読めない(ゆういれい? そんな訳ない)。性別もはっきりしない(女性?)、漢字三つ並んでどういう願いなのかも判然としない(各々独立している? としたら、よくばり過ぎ?)。
 それに一番の問題は、画数が五十画近いこと。ということで、この人、小学生の頃、名前をどうして書いていたのかしらん? と、いらぬ心配をした。テストの時、名前を書いている間に、他の子はもう最初の問題解いている。本人が気に入っているのなら、いらぬ駄言だが……。
 以前、名前を決めていない段階で、前掲の要点の1~4を助言した若い新米パパは、しっかり考えてくれて、すべてクリアした名前を新生児につけた。伝統的な中に願いがちゃんと入っていて、本当にいい名前。最近、「あれ、まあ。」と思う名前が多いので、私は、このお父さんをえらく褒めました。
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by hiyorigeta | 2015-05-08 22:20 | 文学・ことば | Trackback | Comments(0)

荷風散人宜しく金沢をぶらぶら歩きしたり日々の生活をつぶやいています。文字ばかりですがご容赦下さい。時々日付をさかのぼってアップしたりします。http://tanabe.easy-magic.com


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