カテゴリ:音楽・ジャズ・オーディオ( 115 )

スピーカーが来た

 先日、久しぶりにCDショップに行き、洋楽コーナーを流し見していたら、ジョン・ウエットン追悼のタグが……。キングクリムゾンやエイジアを渡り歩いたプログレ好きにはおなじみの名前である。知らない間に亡くなっていたようだ。グレッグ・レイクの訃報は気がついたのだが……。昨年、エイジアのファースト以外のアルバムを買い足していたので、昔の人という気がしない。

 サンタナの「ロータスの伝説」という日本公演ライブアルバムは、豪華仕様で値段も高かったが、当時、頑張ってLP(3枚組)を買った。それで楽しんでいたのだが、その完全盤がハイブリッドCDででるというので、予約して購入。今回、追加された曲は、ソロパフォーマンスが多く、曲の重要度は低く、おまけ程度だったが、音は、思ったよりLPのバランスのまま、あまりいじられていないと思った。当時、ミックスが今一つと思った部分も基本的にそのまま。それが、逆に違和感を感じさせない要因ともなっている。
 なにより驚いたのは、例の二十二面体ジャケットはもちろんのこと、チケットや当時販売されパンフレット、ロック雑誌のインタビュー記事まで完全復刻されていたこと。もうてんこ盛り。初めてロータスを手にする人は感激するだろう。リマスタリングの経過などを述べているライナーも興味深い。こんなに丁寧に作られているCDも珍しい。ただ、唯一、版型がアナログのEP(ドーナツ盤)サイズで、そんなものを入れる棚はどこにもない。これだけが届いて面食らった。どこに置いておこうかと思案中。

 さて、本題。懸案のスピーカーが、二週間ほど前に届いた。スエーデン製、ダリのルビコン6。オーディオとしては中級機(ダリ社に言わせると、ハイエンドのエントリークラス)だが、それでも、もちろん、それなりにお高く、こちらとしては、文字通り、ルビコン川を渡る決意で買ったもの。二〇キログラム×2個で、相当重い。二人がかりで配置。トールボーイで下がカーペットのため、かなりぐらつく。抜本的な対策が必要のようである。今は臨時で前から使っていた角材と、オーディオ用ゴムのインシュレーターを挟む。

 ならし中だが、音はいたって素直で、無理がない。高温はきれいに伸び、クラシックに向いている。低音も過不足がなく、出てはいるが、強調されている感も特にない。みずみずさも適度にある。ここのところ、いろいろなジャンル のCDを流して特性を見極めている最中。これからのエージングが楽しみ。
 スピーカーの配置も今は前のままだが、リビングなのでリスニングポジションがいい加減。これも夏あたりまでに改善しないと。
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by hiyorigeta | 2017-04-29 20:01 | 音楽・ジャズ・オーディオ | Trackback | Comments(0)

ギター・サウンドを楽しむ


 23日の朝、新聞を開いたら、ラリー・コリエル(g)死去との記事が出ていた。
 七十年代初頭、ジャズギター界はロックテイストを加えたギタリストたちを輩出した。マハビシュヌのジョン・マクラフリンやこのラリーなど。彼は先駆者的存在であったが、ジャズ色が比較的濃厚に残っていて、後のフュージョン全盛時代に寵児となることはなかった。有名なアルバムは、黒縁眼鏡をかけた横顔がアップに写っているやつである。我が家には、辛島文雄(p)のアルバムにゲストで参加して数曲弾いているLPがある。そういえば、近年は名前を聞かなかった。九十年代以降、どんな活動をしていたのだろう?
 年末のグレック・レイク(b)にしろ、一番、音楽を聴いていた七十年代に活躍した連中がどんどん鬼籍に入っていく。

 職場に、初任でもご一緒だった同世代の音楽好きがいて、古い外国ポピュラー系のCDを貸してくれたので、少しずつ聞いている。グランド・ファンク・レイルロード、クイーン、ブルース・スプリングスティーン、フューイ・ルイス&ザ・ニュース。自分からは買わないジャンルの音楽なので、逆に新鮮に聞くことができた。「ああ、この曲、ヒットしたよねえ」というのが時々流れてくる。グランドファンクの「ロコモーション」やフューイの「パワー・オブ・ラブ」など。中では、やはり世代的にグランド・ファンクのゴリゴリのロック・サウンドが懐かしかった。ギター・リフがいかにもいかにもである。
 そんなわけで、ちょっとハード・ロック気分となり、お楽しみで聴いていたハロプロ系列のガールズ ・ロック・バンド、ラベンダーのDVD(昨年九月のライブ)を購入してみた(エアロスミスとか洋物にいかず、ハロプロかいと突っ込まれそうだ)。魚住有希の弾くギターは典型的ハード・ロック・サウンドで、それにアイドル風味を残したツイン・ボーカルが載るスタイル。彼女のソロはフレーズに華があって上手。売りのツイン・ギターの相棒、宮沢茉凛は超がつく美人さん(魚住はこのライブで卒業。今後、このバンドはどうするのだろう?)。

 最近、夜のお楽しみで、ハロプロPR番組を連続的に見ている。その中で、アイドル曲のバック・サウンドを録音する様子がいろいろ紹介されていた。エレキ・ギターやベースが、スタジオで音を録っていく様子がなんとも興味深い。音は「継ぎはぎ」するので、部分部分、細切れで録っていく。「ここはこういうほうがいいよね」ということになると、そこだけ弾きなおす。あるいは何パターンか録って選んだりもする。
 調整室のコンソールの窓の向こう、衝立などに仕切られたスタジオで黙々と孤独に弾くというのではなくて、ディレクターらが一緒に座っていたりする場所で、談笑しながら何度も弾きなおしている様子は、私のこれまでイメージしていた録音風景とだいぶ違う。それに、音はすべてパソコン経由で編集される。そんな今の音づくりの様子がよくわかって面白かった。
 ベースなど、昔、超絶技巧と思われていた奏法や超高速運指も、今や涼しい顔してやっていて、時代の進化を感じた。まあ、なんでもござれの、恐ろしく達者なオッサン演奏家たちである。
 先日、リッチー・ブラックモアがギターを弾いて会場を沸かせている古い映像をネットで観たが、今観ると、なんとソロが単純でのんびりしていることかと、素朴ささえ感じた。これも時の移りかわり。
 ということで、最近、ハード系ギター音楽も聴いている。この手のギター・サウンド、高校生の頃、はまっていた連中多かったなあ。

(追記 話題に出した辛島さんが逝去されたと死亡記事が出ていた。ライブも二度見たことがあり、贔屓のピアニストであった。とにかく巧かった。合掌。2017・2・27)

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by hiyorigeta | 2017-02-25 20:41 | 音楽・ジャズ・オーディオ | Trackback | Comments(0)

カセットテープを聴いてみた

 ネットに「カセットテープ復権」という記事が出ていた。若者の間で、形のない音楽ファイルではなく、マテリアルとして価値を見なおす動きがあるという内容。
 ただ、現状、デッキもテープも一社しか生産しておらず、売っているカセットデッキもドルビー機能がないタイプ(パーツが生産されていないので、もう搭載できないという)。生テープもノーマルポジションのスタンダードタイプのみと、残念ながら復権はラジカセレベルにとどまる(ネットの記事の写真もラジカセが写っている)。オーディオレベルではもはや絶滅寸前である。

 早送り巻き戻しが壊れている我がデッキ。動くけれどきわめて使いずらいことになっていて、開店休業態。録音済みテープは捨てずに沢山持っているので、この記事に触発され、別部屋で放置されていたシスコンのカセットデッキを枕元のミニコンポに接続して聴いてみた。古い機械故、ドルビーももちろんついている。動かしてみたが傷みはなく完動。音も問題ない。
 あとはテープの状態次第といった印象であった。テープが劣化して皺がよったような音を出すものから、結構いけるものまで様々。もともと優秀デジタル録音のCDから録音したもので、テープもハイポジションの高級品を使っていたものは、ミニコンポレベルではCDとまず遜色ないレベル。よくよく聴くとピアノの単音が微妙に揺れ高音に抑圧感があることに気づく程度。例えば、ジャック・ルーシェ(p)のデジタル・プレイバッハものなどは感心するくらいいい音を保っていた。

 中には三十年以上前の演奏会の模様がオンエアされた音源をエアチェックしたものなどがあって、今となってはお宝。音はひどくても保存する意味がある。逆に、LPを録音したもので、今、そのCDを持っているものなどはテープを残しておく意義がほとんど失せている。どんと捨てようか、ちょっともったいない気もするが、かといって、今更、消去して他のものを録音しなおすこともないしで、あれこれ躊躇する。

 LPは捨てずにもっていて、アナログレコード復権の今、人生のお楽しみになっていて、捨てずにいて本当によかったと思っているが、はて、カセットの場合、ドルビーつきのいいデッキやハイポジ高級テープが再発売されて、LPのようにオーディオレベルで復権がなるかは正直怪しいところ。

 久しぶりに、テープの背表紙を見ていると、これを買っとかなきゃと思っていたクラシック音源を、実はテープで持っていたということに気づかされて、驚いた。そういえば、一時期、人様から借りてせっせとテープに録音したのだった。音はやはりそれなりにしか過ぎず、今はどんどんリマスターされて音質改善されているので、やっぱり最新リマスターCDは欲しいが、大まかな音だけなら充分テープでも内容を知ることができる。せいぜいテープも聴いてあげなくてはなあと思った今日この頃。
 ちなみに、同様なことは大量にあるMDでも起こっている。



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by hiyorigeta | 2016-10-30 22:17 | 音楽・ジャズ・オーディオ | Trackback | Comments(2)

クラシック本を読んでいる

 クラシックジャーナル編集部編「おとなの楽習 クラシックの偉人伝」(自由国民社)を読む。入門にちょうどよさそうと図書室に配架してもらっていたクラシックの入門書である。今回、パラパラと、気に入っている作曲者から読んでいった。本当に、判りやすく「です・ます体」で、有名作曲家の人生が簡略に書いてある。CDのライナーノートなどに書いてあって、知っている逸話も多いが、知らないことも結構あり、勉強になる。男女のいざこざもちゃんと触れていて、あくまで「おとなの楽習」本である。

 もう一冊、「くわしっく名曲ガイド」茂木大輔(講談社)を読んだ。N響オーボエ奏者が面白可笑しく、奏者としての観点をふんだんに取り入れて、解説してくれている。スーパージェッターの「流星号」とか、ギャグが古い。そこでプロフィールを観ると、私と同い年。道理で‥‥‥。
 スピーカー選びの参考にとオーディオ季刊誌を最近買った。それも高級志向のやたら重たい雑誌。読むと紹介されているものほとんどが百万円超えばかりで、さすがに、これは関係ないと思ってしまった。

 そうこうしているうちに、若い頃、クラシックLP購入のガイドとして、門馬直美なる人物の新書本を参考にしていたことを思い出した。女名前なのに男性ということで、今も姓名をはっきり覚えている。ウイキで調べると、二〇〇一年、もう十五年も前にお亡くなりになっているようである。もう、ここのところ、人物を調べると、そんなのばかりである。
 それで今度は、オーディオ関係で、あの頃活躍していた評論家も、だいぶ代替わりしているようなので、何人か調べてみた。やはり、多くの方が鬼籍に入っていた。菅野沖彦は存命だったが、既に齢八十を超え、病気療養中とかで、もう筆は執っていないようであった。
 ちょっと、クラシックやオーディオのリサーチをしても、ブランクが何十年とあると、月日が流れ去っている感慨がひときわ強く湧く。
 でも、まあ、逆に新鮮にまた色々リサーチできるのは楽しいことだと思って、今は楽しんでいる。

 中村紘子(p)が亡くなったので、今、「ピアニストという蛮族がいる」(文藝春秋)を読んでいる。クラシック業界裏話が上手い文章で書いてある。庄司薫が聞き書いたのかな。
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by hiyorigeta | 2016-10-07 18:36 | 音楽・ジャズ・オーディオ | Trackback | Comments(0)

セルを聴いていると

 ジョージ・セル~クリーブランドが嗜好に合うというのを再発見して以来、彼のものを買い足している。万博で来日しクラシック・ファンを唸らせた話は有名だが、その際、東京でライブ録音していたのがCDになっているのを知り、まずそれを買った。
 万博に向けて航空網が整備され、有名フィルが来日できる環境となり、クリーブランドはその嚆矢だったというのは、クラシック好きには有名な話。今回ライナーを読んだら、ブーレーズとともに来ていて、かつ指揮を分け合っていたらしい。大阪にはカラヤン一行が来ていて二人は挨拶しあったとか。セルだけでなく、この時、日本に入れ替わり立ち替わり来ていたようである。当方、万博のころはまだ子供。そんなの知らなかった。
 東京公演まるまる録音で、モーツアルトの四十番は、優美というのとは違う楷書の演奏だが、クールな熱気もちゃんとあるといった、彼らしい演奏。シベリウスの二番というのは、この作曲家の中ではもっとも有名な曲だそうだが、しっかり聴いたのは初めて。録音はされなかったが、他日演奏のベートーベン「英雄」も出色だったという。
 他にドボルザークの八番、グリーグ「ペールギュント」などを、今、一枚一枚買って聴いている。ほとんどが六十年代録音だが、リマスターによって音が調整されて、音質的な不満はほとんどない。

 いろいろ聞いていて、セルの演奏自体もだが、CBS(現ソニークラシカル)の録音が、私には馴染むというところもあるのかもと思えてきた。グラモフォン(GF)がクラシックの王道録音なら、CBSはジャズの録音に通じるものがあって、もともとジャズが本業(?)の私の嗜好に合う。全体の音の響きを重視するGFに対して、個々の楽器の音を重視するCBSという感じである。
 クラシックの楽しみである、指揮者の違い、オケの違いを楽しむというのとは別に、そうした違いの発見もあって、なにかと面白い。
 現在、職場のお隣の方がクラシック通の人で、色々教えてもらい、ワーグナーやらブルックナーやら、これまで馴染みのない方面のお勉強中。
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by hiyorigeta | 2016-09-28 22:12 | 音楽・ジャズ・オーディオ | Trackback | Comments(0)

秋の夜長はクラシックで

 九月は中盤まで、気温はそれなりに下がって来たが、台風がいくつも列島を襲い、雨以外の時も湿っぽく、職場の冷房も除湿のために動かしていたことが多かった。今はさすがにもう冷房は止めたが、夏の疲れが少し出て、お疲れモードの日々を過ごしている。
 高校時代、この九月に体調を崩して数日休んだことなどが思い出される。四十年たっても、あの頃とあまり変わらない。家ではぐったりなので、元気な音楽より、落ち着いたものをと、最近はクラシックをよく聴く。スピーカーが変わらないので、音がよいとまでは言えないが、A級アンプの恩恵で、音に艶やかさが出て、聴きやすい。今日の祝日はCD観賞三昧。

 クラシック音盤は、大昔、結構まとめて聴いていた時期があって、誰がどこのオケを振っていて、どこのレーベルと契約しているかくらいは把握していた。ちょうどカラヤン全盛時代。奏者ではグールド、ヨーヨーマあたりがお気に入りで、それなりにCDを購入した。あれから何十年、あのときと同じように、どんなCDが売られているかを色々調べた。例えば、人気指揮者は、私が知っている全集録音の次の新録音をしていて、それすら、もう相当時間がたっているなんてことになっている。間の月日を思うと、無理もない。
 では、家にある名盤と言われていたレコードが、今、ちゃんと発売されているのだろうかとネットで調べてみたが、私が持っているものは、 大抵、大定番CDとしてちゃんと販売されていた。録音が古くなっても、名盤は生き残っているといった感じである。
 指揮者・奏者の人気の変化も多少あるようで、あの頃は大人気だったのに、今はそうでもないというような状況の人もある。大音楽家として尊敬を集める人以外は、本人が死んでしまうと扱いが下がってしまうようなところもあるようだ。
 ということで、私の知っている当時の新譜が、今や、廉価シリーズものの一枚としてお安く出ていたりする。古い録音だから値を下げているのであるが、新しい人を知らないこちらは、懐かしい当時の人気盤が廉価で手に入るのでうれしかったりする。最新録音でなくても、リマスターで音質は充分。

 セルの全集に感激して以来、同じ指揮者、同じオーケストラ録音の全集ものを買ってみようかという流れで買った「メータ指揮ニューヨークフィル・ブラームス交響曲&協奏曲全集」。お買い得輸入ボックスもの。あの頃の新譜が、色々な括りでまとめられ、昔なら考えられないような価格で売っている。八枚組で三千円を切る。それに割引クーポンを使うので、実質もっと安い。
 今一枚一枚聴いている。演奏の特質なんて、素人なので、よく判らない。手元の小沢~サイトウキネン盤と比較すると少し判ってくるかも、とったレベル(後で調べると、この時代のメータは、今ひとつの評価のようですねえ)。音も素人耳で問題ない。
 一枚三百円程度。なんともお買い得で、大喜びなのだが、音楽CDの価値が下落しているようにも感じて、少々、複雑な心境である。何十枚セットで数千円というものもあるようだ。日本のレコード業界が、最新リマスターやSACDハイブリッド盤などといった音質重視の付加価値をつけて価格維持を図っているのも、この状況ではよく判る。聞くところによると、CD売り上げは下落しているのに、一部マニア向けに特化して、SACDの売り上げは堅調という。
 不安を感じる音盤業界。でも、まあ、あまり深く考えず、せいぜい「芸術の秋」を楽しもう路線の昨今。 
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by hiyorigeta | 2016-09-22 21:05 | 音楽・ジャズ・オーディオ | Trackback | Comments(0)

金沢ジャズストリート2016を楽しむ

 恒例となっている上記音楽イベントを今年も楽しんだ。仕事と重なり、視聴できたグループは例年よりぐっと少なめ。

 一日目(十七日)は午後三時過ぎに街に到着。アトリオ広場で、アラフォーの女性ボーカルから視聴スタート。バックは達者。ノラ・ジョーンズの大ヒット曲とかマシュケナダとかお馴染みソングのチョイスがよかった。
 教育会館に移って、室内でじっくりコンボを聞く。以前も聴いた稚内生まれのふくまこずえのボーカル入りのグループは安定の出来映え。川嶋哲郎(ts)海野俊輔(ds)が入った富山石川出身カルテットもさすがのショーマンシップぶりで、中に学生さんのころから聴いている地元の川東優紀(b)が入っていたが、ウオーキングがより力強くなって安定感も増している。見るたびにいい女度もアップ(?!)。
 新天地ステージに移動して夜はずっとここで楽しもうと思っていたら土砂降りとなって、地元ファンクバンドを一つ聴いただけで退散。ウラジミール・シャフラノフを聞き逃した。

 二日目(十八日)は、仕事まるかぶりでパス。終日雨天で、河畔の会場は全中止となったという。

 三日目(本日)も雨がしょぼ降るあいにくの天候。野外会場はカッパを着て観賞。ちょい聴きをふくめコンボ・ビッグバンドあわせて六つほどを聴く。ラスベリー16なるグループは、女性ボーカルを中心にコーラスが三人がつくという異色の八人編成。それにゲストの美形バイオリニストが二曲でソロをとった。ジャズでコーラス・バイオリン付きは珍しい。Babaoなる達者な女性サックス中心のクインテットは爽やかフュージョンサウンド。皆、若くて達者だが、テーマを繰り返す曲ばかりで、アドリブ的要素が希薄なのがジャズ好きには物足りない。この他女性ボーカルコンボを二つほど聴く。クルセイダーズの「ストリートライフ」を歌っていたのが、私的には嬉しかった。

 ビッグバンドは野外の四高記念公園で。ベテラン社会人バンド、金津JAZZ倶楽部は安定のスイング。トラの慶応の女子(p)も譜面を必死に観ながらうまく穴を埋めていた。MCも愉しく、舞台裏で、メンバーはこの急遽参加の彼女に、息子の嫁にほしいとかなんとかいっていたらしい(笑)。
 慶応大学は、耳馴染みのないモダンな曲を並べたが、技量は充分。フルーティストは山野でベストソリスト賞受賞という。
 国立音大はコンガ・木琴入り。コンガは小柄な童顔ミニスカ女子がワイルドに叩いていたのが印象的。茶髪お水系女子がいるかと思えば、白いブラウス紺のスカートの事務員風女子もおり、女子は見た目バラエティに富む。例によってソロは全員プロ級。今日のステージの司会進行担当の例の音大OBがこのセットのMCとボーカルも披露。ベイシーのスイング曲あり、ラストはオルガンの「キャット」で盛り上げるあたり、観客を楽しませようとする余裕綽々。

 あいにくの天候となった今年のジャズフェス。それでも熱心な人たちが傘をさしながら立ち見していて、演奏者もそれに感謝の辞を述べたりと、悪条件の中でも演奏内容を落とさずパワーをかけて頑張っていたのが印象的。
 観ていた側としては、じゃじゃ降りでカッパを着ていてもずぶ濡れとまではいかなかったのが不幸中の幸い。明日仕事がある。ビッグバンドひとつ残して午後八時に退散。
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by hiyorigeta | 2016-09-19 23:11 | 音楽・ジャズ・オーディオ | Trackback | Comments(0)

やはり、夏のアンプは熱い

 夏本番。やはり、純A級アンプの天板を触ると、心配になるくらいに熱い。
 放熱対策として、最初は、使い道がなかった家庭用ミニ扇風機を、筐体に向けて回すというお手軽な方法をとることにした。音も洩れるので窓を閉め切り、冷房を入れ、放熱用の扇風機をオン、それに自分に向けての扇風機もオンと、夏に音楽を聴くには、なかなか手間がかかる。ただ、それは我慢するにしても、問題はかなりの風切り音がすること。音楽を聴くのには、何とも邪魔。

 そこで、先日、秋葉原のパーツ屋さんで、据え置き型パソコンなどに使う冷却ファンを買ってきた。DC12Vタイプ。家に安定化電源が転がっているので、それで給電しようというのである。
 帰宅後、さっそく設置。ステレオセットの横に安定化電源が置いてある図は、何だか大仰しいが、天板のスリットの上に吸い上げる方向で載せると、思いのほか効果があり、大成功の部類ではなかろうか。購入時の日誌にも書いたが、もともとはネットで紹介されていたやり方の拝借である。
 左右にスリットがあるので、一個では風が行き渡らない。ネットで同じものを注文して、ダブルで使用することに。安定化電源が電圧可変型で、回転を制御できるので、風切り音と排熱効果の兼ね合いで駆動電圧を決める。アマチュア無線をやめてから、放置されていた電源機器がこんなところで役に立つとは思ってもみなかった。
 わざわざ純A級を買う人はマニアだろうし、家にボルト可変型安定化電源が転がっている人なんて、そういないから、あまり万人向けの話ではないかもしれないが、音も静かで、お薦めである。参考までに。

 このお盆休みは、お試しで、アンプの低音コントロールつまみをぐっと下げて、高音重視で、クラシックの弦を聴いている。聴きながら読んでいる本は、文藝別冊KAWADE夢BOOK「バーンスタイン」。褒めている記事がもちろん多いが、辛口な彼の歴史的立ち位置みたいな記事もあって興味深い。
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by hiyorigeta | 2016-08-13 14:30 | 音楽・ジャズ・オーディオ | Trackback | Comments(0)

スピーカー選び  

 秋葉原で試聴して判ったのは、絶対、お店の人は、これがいいとは言わないということ。「音というのはお好みですから、お好みの音が出る機種をお選び下さい。」というスタンスを崩さない。客のオーディオ環境と好きな音楽ジャンルを聴けば、向こうは、こういうのが「常識的には」よいということくらい判っているはずだが、十人十色、イレギュラーな音の趣味の人もいないとも限らない。高価な買い物である。後でクレームがこないように、絶対に常識を押しつけないのだろう。最初、それが判らなくて、店の人が引いている感じを受けたのだが、こちらの即答を求める相談の仕方がせっかちすぎていたのである。

 同じ会社の同じシリーズの、2ウェイのブックシェルフ型(A)と小径ながらウーハーが並ぶトールボーイタイプ(B)を試聴した。
 点音源に近く、小さなリスニング環境に向くのがA、クラシックに向く。そのかわり、低音が弱く、ジャズは物足りない。
 反対に、低音がはっきり豊かでジャズにはよいが、小さな部屋で近くで聴くと、スピーカーがいくつもあるので、高音低音がばらばらに聞こえる弊害が出るのがB。
 ということで、ジャズと古いロック、それにクラシックを聴く私にオールマイティのスピーカーはないのだということがよく判った。ジャズ好きだから低音がしっかり前に出るタイプがよいと思い込んでいたが、マンションなので、そうそう大音量で聴くことは難しい。小音量でいい音を出すほうが方向性としていいのではないかという気持ちも湧いてきて、どういうタイプを選べばいいのか、もうグチャグチャである。

 その昔、初めて新車を買うとき、自分にはどんな車が合っているのか判らず、スポーツカーからSUV、しまいに軽トラまで候補に入れて迷走した時のことが思い出された。あの時は、一年近く迷いに迷ったはず。
 買い換えるのなら、無理に引っぱって我慢しなくてもよいということになったので、近いうちに買う予定だが、あの時と同じように大迷走しそうな予感が半端なくある。
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by hiyorigeta | 2016-08-08 19:34 | 音楽・ジャズ・オーディオ | Trackback | Comments(0)

Negicco NHKホールコンサートを観る(2)

 最後に、対バンの発表があった。どこかこれまでコラボしたことがあるバンドとの対バンかとおもいきや、「まさかの食い合わせ」という大見出しが出、「私立恵比寿中学」と発表された時、会場全体が意外な感に包まれた。いかにもアイドルアイドルした売れ筋十代グループとの共演である。アイドル路線から大人音楽路線に舵を切ったのではないかと思われていたので、皆驚いたのだが 、「まだまだ若いアイドルには負けられん」的な組み合わせかもしれない(事務所とかも、付き合いがないはずだが……。どうなって、こうなったのやら)。
 そもそも、エビとネギを合わせた料理をあまり聴いたことがないので、たしかに「まさかの食い合わせ」なのだと、ちょっと遅れて意味がわかり、間違った言い方ではないと納得した。

 女性ファンやファミリー層が通常より多かったのは、コンサートホール公演ならでは。彼女たちと同じステージ衣装を自作して着てきた女性ファンもいて、注目の的になっていた。Negiccoも途中のMCでそれに触れていた。
 彼女たちが手を挙げさせたので、ファンは平成生まれが少数派、昭和生まればかりというのが今回明らかになった。案の定という感じである。若者のファンがあ まりいないアイドルというこのグループの特殊性が出ている。
 私の前のカップルは男が昭和、女はかろうじて平成。右前の女子二人組は平成組で、おずおずとネギライトを振っていて初々しかったが、彼女らは珍しい部類。メジャーのAKB48に熱を上げているような中学・高校男子層が圧倒的に少ないのが現実。
 後で感想を綴っているツイッターを幾つか読んだら、エビ中のオタクパワーにこちらがタジタジになるのではないかと心配している呟きがあって、さすがに笑った。私はよく知らないが、ファン層があまりに違うらしい。

 今回のNHKホールのキャパシティは三六〇〇席。夏の土曜日という好条件だったが、完売できなかったようだ。昨年の日比谷野音のキャパは三一〇〇席。お盆直後という悪条件。こちらも完売できなかった。メジャーレーベル所属ではない一地方アイドルが、東京の大会場をほぼ満員にすることが出来るだけでも大快挙だが、これから一気に一万人に上げるのは至難の業である。武道館五五〇〇人で悔しい思いをしたメジャー所属のベイビーレイズの例もある。今年十一月にはマイナーレーベルで初となるのではないかと噂されているレーベルメイトのアップアップガールズ(仮)が武道館公演をする。はてさて、どうなることやら。

 もうアラサーの彼女たち。そこそこ人気のある今、一気にではなく、彼女たちが言うように、地道に末永く活動しながら、「到達したらする」「機が熟したらする」というスタンスでやっていくのが、確かにいいのかもしれない。いつまでも愛される三人。
 地方にしか事務所がなく、所属も彼女たちだけ。そんな非力で人手不足な中、人の和で地方をがっちり押さえ、時に東京に遠征し、人の和を広げていく彼女たちのやり方を、新たなビジネスモデルだという人もいた。
 毎年、NHKホール規模を満員にするコンサートを開き続けるグループでありたいという発言をリーダーがしていたが、十何年か後もそれができていたら、アイドルとして、それこそ真に新しいビジネスモデルだと言えるかもしれない。

 ともあれ、ゆっくりではあるが上昇を続けている彼女たち。金沢の片隅の老夫婦(?)は、親戚の姪っ子を見守るように今後もずっと応援していきたいと思っている。彼女たち、我々の大事な老後を生き生きと生活していく大事な原動力みたいなものになるかもしれない。
 実際、ここのところ、彼女たちのコンサートを目的にして観光旅行しているし、今でも、充分そんなところがある。

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by hiyorigeta | 2016-08-07 19:25 | 音楽・ジャズ・オーディオ | Trackback | Comments(0)

荷風散人宜しく金沢をぶらぶら歩きしたり、日々の生活や趣味をつぶやいたりするブログです。アップが日付順でないことがあり、また、文字ばかりですが、ご容赦下さい。http://tanabe.easy-magic.com


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