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李香蘭の死

 奉天で生まれ、占領下の彼の地で芸能活動を始めて人気を博し、戦後、中華民国から売国奴として裁判にかけられたが、日本国籍であることが認められ、国外追放となって日本に戻り、以後、アメリカなどでも活躍した李香蘭(山口淑子)が今月七日に亡くなった。私の父親世代では知らぬ人なき憧れの芸能人。当時のポートレートを見ても、何とも絶世の美女。
 私が生まれた頃、芸能界を一時引退していたが、中年になって復帰した。だから、私はテレビの午後のワイドショーのキャスターをしていた頃からしか知らない。お上品な中年のおば様といった印象。政治家時代も長かった。議員を辞めたのは平成四年という。
 昭和史を身をもって歩んできた人で、政治に翻弄された前半生、実際にその政治という分野に飛び込んだ後半生と、生き方も際立っている。
享年九十四歳。先の佐古先生を含め、戦中を生き抜いた人で先頃亡くなっている人は、皆九十歳をこえた方ばかり。
 新聞の扱いも思いの外小さいが、無理もない。一世を風靡し、若くてチャーミングな彼女を映画で観てドキドキしていた男性たちのほとんどが、もうこの世の人でないのだから。今存命なのは原節子。李香蘭と同い年である。
 舞台の中央にいた人でも、いつのまにか退場していく。気がついたら舞台はほとんど総替わりをしているが、それが世の習い。それを嘆いてもしかたがない。心配なのは、中央にいる人がしっかり舞台を切り盛りしてくれているかということである。
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by hiyorigeta | 2014-09-28 04:27 | 観劇・映画 | Trackback | Comments(0)

ドイツのサンダルを買う

 足の痛みが解消し感激して以来、ずっと愛用していた仕事場のビルケンシュトックのサンダル。古いタイプの、コルク底でない黒色のもので、ドクター・シューズのように使え、カジュアル感がないのがお気に入りの理由。同じものに買い換え、その二代目もだいぶ傷んできた。定年まであと数年もたせるため、サブの履き物を探していた。
 しかし、いいと思ったものは高価だったりと、なかなか条件に合うものが見つからない。結局、ちょっとコルクの茶色がサイドに見えて、カジュアル感が残るものの、一番条件に合うビルケンのミラノという後ろにベルトがまわっているタイプを購入した。タタミという茶色のサンダルも普段使いとして愛用中で、これで三足持っていることになる。
 地元でこれまでビルケンを並べていた住宅街の馴染みの店が、繁華街に専門店を出したと思ったら、数年で閉じて、今度は、駅前に正規代理店が出来たためか、その店ではお取り寄せしかできなくなった。この二十年ほどの間に、契約がらみで色々動いているようだ。
 世の中には、かなり前から安価なビルケンもどきサンダルが溢れている。しかし、この社のものは、カジュアル履き物としては値が張り、クッション性に乏しいが、足にやさしく、それに、なんと言っても長持ちする。買うのは十年スパン。傷んで次のを買う時は、どこで買うのだろう?
 それに、そもそも次に高価なサンダルなんてものを買うことがあるのあろうか。一万円を超す長年使いの買い物をするたびに、いつもそういう思いが脳裏をよぎる。
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by hiyorigeta | 2014-09-24 23:51 | 日々の生活 | Trackback | Comments(0)

おじさん、イマドキの音楽を聴く(2)~Negiccoを聴く~

(急に「です」「ます」調)
 お目当てのNegicco(ねぎっこ)の時だけは、ボックス席からフロアに移動してお声がけに参加。ところが、最近の曲中心で、やり方がよく判らず、ちょっと困りました。ファンは、私よりずっと年上のお爺さん一歩手前の男性が混じっていたり、主婦然とした女性がネギライト(ペン型ライト)を鞄からおずおずと出して振り始めるなど、何やらシャイでファミリーな感じがするのが、アップアップガールズ(仮)と違うところ。私が最高齢ではないかと心配していたけれど、結構な年齢の人も混ざっていて安心しました。
 アンコールの「圧倒的なスタイル」はさすがに間違うことなく声援。有名な間奏部のラインダンスも、お約束通りお隣さんと肩を組んで参加しました。
 ということで、短い持ち時間ながら、一応、コンサート風に終わって、初めて彼女たちを観た人が多かった、ここ石川県でのライブが終わったのでした。私は握手会にも参加して短いおしゃべりもしてきました。映像で観るよりMEGUさんは華奢で、NAO☆さんは日本人形のような可愛さを感じました。
 いやはや、若い子がアイドルにはまったらするだろうことをコンパクトに一通りしてきた感じです。私にとってよかったのは、会場が旅館で、お客はお酒も入ってのステージだったので、温泉で二次会に行ってステージを観ている感じで聴けたこと。ボックス席が周囲にあって、ずっと座っていることが出来、立ちっぱなしを避けられたこと。お風呂券を追加すると温泉にも入れたので、浴衣姿の人もいたくらいで、会場自体に昭和の香りがし、そう浮かずにすんだことなどがあげられます。逆に、本来浮かないはずの派手な格好をしていた一部の若者のほうが場違いな感じがしたくらい。

 今回、色々なことを発見しました。
 応援には十種類くらいの型があって、その組み合わせで、どのグループにもある程度対応することも判りました。だから、知らないグループでも、歌い手の振り付けと、判っているコアなファンの誘導さえあれば、何とかなるみたいです。
 また、今は公式ツイートがあって、出演が終わると、歌い手のほうから「ありがとうツイート」があり、ファンはそれに答えているようです。その結果、舞台では次のことが行われているにもかかわらず、多くのファンが舞台を見ていないというような状態が起こっていました。ツイッターをしている人は普通のことなのでしょうが、みんな下を向いてスマホをいじくっている風景は、非スマホ人種からは異様に見えました。
 今回、加賀温泉PRのために、レディ・カガも登場しました。数年前、動画で全国的に有名なった地元のおもてなし女性軍団。出てきたのはお若い女性ばかりで、客席からは、もっと歳の方ばかりかと思っていたという声が聞こえました。内二人はこの旅館の制服を着ていたので、実際はお手軽調達。「レディ繋がりで」と言って彼女たちは「ペッパー警部」を踊りました。レディ・カガが踊るということにもビックリ。まさに素人宴会藝なのだけれど、レディ・カガのタスキを掛けることで、ちゃんとユニット感を演出できている。
 温泉のパンフによると、今、彼女たちの名刺を集めると粗品がもらえるキャンペーンをしているようです。結局、地域振興のための店巡りスタンプラリーと変わらないのだけれど、女性とコミュニケーションをとれるというところがミソで、うまくできているPRシステムだと感心しました。大勢いるので、今回のような時にもフレキシブルに対応できるし。その場にいた男の子たちは、舞台にいる一番若くて可愛い子の名前を叫んでいて、本人も満更でなさそうな笑顔でした。
 翌日、新潟競馬場でふなっしーと共演すると言っていたNegicco。おそらく夜通し車で移動したのでしょう。金沢~新潟は結構遠い。共演の様子はすぐに動画サイトにアップされていました。山代温泉で見たのと同じ制服風の衣装。あんなに汗だくだったのに、おそらく洗濯する暇もなかったでしょう。強行軍で、アイドルもなかなか大変な商売であると思いました。
 生といえば、ジャズばかり聴いていたこのオッサンは、今回、クラブシーンやアイドル最前線に触れることで、イマドキ文化の一端を垣間見たような気がしました。イマドキの音楽はもちろんのこと、私の周囲にはまずいないイマドキの人達を観察したり、後ろの人にも配慮をした驚くほど統制の取れた応援ぶりに目を瞠ったりと、触れたことのない世界を垣間見られた新鮮な社会見学(?)になりました。
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by hiyorigeta | 2014-09-22 22:46 | 音楽・ジャズ・オーディオ | Trackback | Comments(0)

おじさん、イマドキの音楽を聴く(1)~Negiccoを聴く~

 地元話題のサイトを見ていると、20日夜、加賀温泉郷フェスティバルの前夜祭に御贔屓のNegicco(ねぎっこ)が来るという。彼女たちの公式サイトのスケジュール表でも確認。前日は東京、次の日の昼には新潟でイベントがあるらしく、超売れっ子のタイトなスケジュールになっている。
 本祭は、ちゃんと柴山潟湖畔にステージを組んでするらしいが、前夜祭の場所は、何と山代温泉の有名旅館「葉渡莉」のクラブ・ラウンジ。彼女たちがドサまわり感を感じるのではないかと変な心配をする。
 大勢入れ替わり立ち替わりステージがあるのだろうから、出演時間も短いし、趣味ではない音楽をスタンディングで聴かねばならないので、どうなんだろうかと思ったが、「向こうから来県してくれるなんてそうないだろうから、行ってきたら。」という愚妻の後押しで、意を決して(まさにそういう感じで)チケットを予約した。以下は、おじさんが長丁場(6時間以上)のライブでイマドキの音楽を聴いた、その感想です。
粒が揃わないアイドルだなと思ったGAPINというグループ。お笑い芸人プロデュースの芸人居酒屋で働く漫才コンビと役者の卵混成ユニットという。その出自が面白い。間奏ではネタを披露。
 ナマコプリというのはコスプレ系、「お前ら」と汚い言葉で煽るのは福井のせのしすたぁ、他にみひろというギター一本のシンガーソングライターなど。
 そして、その間をDJたちが取っ替え引っ替え出てきて埋めていく。素材は主に歌謡曲。選曲は、新しめのものから、受け狙いの「ドリフのズンドコ節」「川の流れのように」のような懐メロまで様々。それをクラブビートに乗せて、ターンテーブル・プレイなどで加飾していく。クラブというのは、向こうの曲ばかりやっていると思っていたので、こんな世界があるとは知らなかった。ダンスフロアで聴衆はリズムに合わせて体を動かす。
 中で印象に残ったのは、クールなノリで淡々と仕事をこなすカワムラユキ。お笑い要素満載の太めDJ、OCCHIII。自らが素材歌手の真似フリで踊り出すミニスカートの女の子Nachuなど。トータルで七組いたはずだが、それぞれ選曲やプレイに個性があって、コントローラーとCDターンテーブルという共通の機械を扱うだけなのに、かなり印象が違った。操作も、オーソドックスな人から、おそらくアイパッドですべてコントロールして、画面をチマチマと触っているだけの人まで、やり方も人によって違う。
 高校時代、放送部部員でミキサー担当だったこともあって、いじくっている様子を間近に観ることが出来て、興味深かった。ミュージック音源を色々加工した上で、その場でまた色々いじっていくということなど、私の若い頃は考えられなかったことで、たとえば、カワムラユキは、ナマコプリのMCから彼女らのカラオケ操作までやっていて、何だか音響係みたいな立場で、表方と裏方を兼用しているような感じがした。DJというのは実に面白い職種で、ミュージシャンと進行役の中間的な存在である。
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 ただ、延々とあの単調なビートを大音量で聴いていたので、さすがに飽きてきた。その上、しまいに音がボアボアと聞こえてきて、耳に負担だったことを知る。
後半にさしかかり、お目当ての観客の多かったアップアップガールズ(仮)が登場。会場は一気にヒートアップした。ヘソ出し衣装、背中の短く薄いマントに(仮)の大文字。パワフル且つキレのある戦闘的なダンスで、男の子に人気があるのがよく判る。戦隊ものよろしく色別になっていて、皆お若い上に、すらりとモデル系、可愛い子系、大和撫子系など、それぞれ粒ぞろいの美人さん。何色の子が自分の趣味だというような会話が聞こえてくる。ポスターでもNegiccoとこのグループがメイン扱い。ともにTーパレット・レーベル。(つづく)
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by hiyorigeta | 2014-09-21 09:37 | 音楽・ジャズ・オーディオ | Trackback | Comments(0)

梨三昧

 大好物の梨の季節。生協で買って食べ始め、次に人づてに農業試験場から購入した。先日は友人から箱ものが送られてきて、ここのところ、梨三昧の生活を送っている。
 梨ジャムも作ってみた。なかなか固まらないのは以前作ってみて知っているので、今回は、少々水飴を混ぜて粘りを足してみた。後日、ネットでレシピを見てみると、半分はすって半分はザク切りで食感を残すのがコツのようだ。
スーパーに行っても季節の果物はお高くて躊躇するが、梨だけは特別。この時期が過ぎると、いろいろなキノコが出回り、鍋の季節になる。
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by hiyorigeta | 2014-09-18 21:25 | 季節の話題 | Trackback | Comments(0)

おひさしぶり

家でほとんどネットをしなかったのが約半年間。パソコンが安定したので、よく読んでいたブログなどを思い出して、「お気に入り」に入れ直している(旧のパソコンがXP終了とほぼ同時に壊れたのでお気に入り情報の載せ換えができなかった)。
 去年結婚してラブラブだった某芸能人のブログに行ったら、大きなおなかの写真が。こっちは、突然大きくなったかのような錯覚を起こして、ちょっと驚く。無理もない、読んでいた時にすでに妊娠していても、すぐに発表しないから、えらく変化しているように錯覚する。今はもう八ヶ月とのこと。
 生き方が変わる(変える)のに、この半年というスパンは充分な長さである。
 漫然と忙しく立ち働いている間に、皆、個人的に色々動いている。さかのぼっていろいろ読み返しているが、これ、愚妻からは、「ネット依存症からテレビっ子になったと思っていたら、また元に戻っただけだねえ。」と評判が悪い。
 忙しくて評判の朝ドラ「花子とアン」を見損ねて、HDに大量にたまっている。三週間見ないと、いくら短い番組とはいえ、観るのを諦めようかと思うくらいの量になって、今追いつこうと一日何日分も観ている。
 ということで、ネット、テレビで、夜は大忙し。
 (いいのかそれで?!)
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by hiyorigeta | 2014-09-17 20:24 | 日々の生活 | Trackback | Comments(0)

器の話

先般、前から気になっていた本「毎日つかう漆のうつわ」(新潮社とんぼの本)を購い、一気に読んだ。著者は旦那が輪島塗の作家、妻がフードスタイリスト。それに漆器の写真を撮った写真家の三名の連名。当然、輪島塗中心で話を進めていて、慣れ親しんでいる地元県民としては、判りやすい。まさにここに書いてあるように塗り物と付き合えばいいと思っていたので、今という時代は、塗り物に限らず、まさにこういう感覚のライフスタイルの時代だという気がする。「能登ごはん便りうちの食器棚」(新潮社とんぼの本)も続いて読む。写真に写った彼らの食器棚には、焼き物も多数。
 ここで語られる事柄の背景・精神は、民藝の思想と酷似している。それのリニューアルといった印象。何が昔と違うのかというと、高度成長期の過剰な時代・ものあまりの時代を経過し、無印良品をはじめとするシンプルラインの感覚を経過した後の再発見であるということ。そこが新しい。「ネオ民藝」という言葉が脳裏に浮かんだ。
 家には作家さんの焼き物皿もあるが、日頃は仕切りのあるランチプレートばかりで、使っていなかった。先日、ちょっとお高い生麩を専門店街で買って、それをそのお皿にお刺身風に載せ、おかかと生姜を散らしてみた。
 いつもの食卓に、ちょっとオシャレな風がそよいだ(ような気がした)。
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by hiyorigeta | 2014-09-16 18:23 | 日々の生活 | Trackback | Comments(0)

金沢ジャスストリート2014を聴く

 天候に恵まれ、太陽の下はまだまだ暑いが、木陰に入ると風が涼しい三日間、体が空いた時間を利用して、無理しない範囲で聴く。好天だったのはなにより。
 一日目は四高記念公園でビッグバンドを聴く。金沢大のジャズ研はここのところ格段にうまくなり、今年もそれを維持している。常連の国立音大ニュータイドはバラエティ豊かな選曲で聴衆を楽しませた。以前ほどの突出した個性はなくなって、オーソドックスになったが、巧い。
 富山のフィールドハラーは、今年、スキャットを聴かせたところが新趣向。楽しませる曲を並べて飽きさせない。
 二日目夕方の尾山神社でコンボを聴く。このフェスではおなじみの、あきは・みさきバンドはもう事実上活動停止しているそうで、今回は特別集まったという。あきは(as)はラスト曲「ドナ・リー」のパーカー・ライクなソロで本領発揮。みさきは安定した巧さ。女二人の双頭では、なかなか難しかったのだろう。
 藤村麻妃&荒武裕一朗3。大阪の活発なスタイリッシュな女性といった印象の女性ボーカルに手堅いトリオがつく。途中ポピュラー風の愛らしい二曲を挟み、ラスト「キャラバン」でジャズ色を強く出す。
 バーミリオン・フィールドはTースクエアあたりに似たコンテンポラリー・サウンド。この手の曲調は乗りがよいので聴衆は手拍子。
 マヤ・ハッチ・グループのマヤは、昨秋の野々市で数曲聴いた女性ボーカル。それに巧者のバックバンドがつく。冒頭曲の「バタフライ」はまさにヘッドハンターズのグルーヴ感で、ハンコックの「突撃(トラスト)」が愛聴盤の私は大いに楽しんだ。元ネタは笠井紀美子盤。
 大阪のリバーボートに週末出演しているというサウス・サイド・ジャズ・バドは、デキシー~シカゴ、一九二〇年代あたりの曲を並べるお年寄りバンド。ショーマンシップに溢れ、楽器も巧い。ベースの代わりがチューバ、バンジョーも入るオールドスタイルで、ブハブハいうリズムが人を乗せていく。吉本新喜劇のテーマの曲や「聖者の行進」といったおなじみ曲で大喝采であった。
一転、大口純一郎3はモーダルなスタイル。有名曲もかなり崩し、本田珠也のドラムソロもピアノの変拍子の合いの手が入り、結構難しいことをやっている。ただ、盛り上がった後だけに、トリとしては地味。
 三日目も四高記念公園で。今年の早稲田のハイソは、迫力というより、正確無比を目指す方向性で、技術的にえらく巧い。金津倶楽部は常連組。女性ボーカルが華を添える。オクトパス・キューバン・ボーイズは、大人数編成の地元サルサ・バンド。打楽器が四人でリズムが強力。ボーカルも入った。このフェスでこの規模のサルサは珍しい。
 他にM4なるコンボをアトリオ広場で聴く。古いハモンド・オルガンが入ったオルガン・ジャズ。これも、このフェスでは珍しい。
総じて、初期にあった全体の熱気は下降して、よく言えば落ち着いてきて定着してきたといえる。演奏している人達は学生ビッグバンドなど若者もいるのだが、観ている人達は、もうとっくに退職されたご高齢の方が圧倒的。何十年後、ジャズは盛んだろうか。
県中央公園が、芝生や樹木を減らしてイベント対応にリニューアルして初めてそこを使ったイベントに参加したことになる。名も今年から四高記念公園と変わった。ここは今回、中央会場的な役割で、大編成専用になっており、人は集まっていたが、その分、その他の小さな街角会場の数はぐっと減っている。規模縮小の傾向。その結果、無料演奏が減って、ホールでの有料コンサートがパンフの上で目立つようになった。イベント全体にお役所からお金が出ている。生のジャズが聴ける有り難いイベントだが、どこかで誰かがちゃんと儲けている臭いがする。
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by hiyorigeta | 2014-09-15 23:54 | 音楽・ジャズ・オーディオ | Trackback | Comments(0)

ジョー・サンプル(P) 死去

新聞を開くと、クルセイダーズのジョー・サンプルの死去が報じられていた。七十五歳。電子ピアノの名手で、あのリリカルでコロコロとしたタッチは大人気を集めた。特に「レインボーシーカーズ」は大ヒット。もちろん愛聴盤。
 クルセイダーズは、私の一二を争う・フェイバリット・バンド。六十年代のジャズ・クルセイダーズ時代はオンタイムでは知らず、七十年代、ジャズがとれて人気が上がってきた頃から知っている。当時は、こうした音楽のジャンルが不分明で、管楽器二本をフロントにしているロックリズムということから日本ではブラスロック的な扱いを受けていた時期もある。ブラスロック好きの当時の私はそれで興味をもったというのが最初だったはず。
 初期時代のお気に入りは、緑のジャケットの「クルセーダーズⅢ」。サンプル、フーパー、フェルダーのリズム隊が生み出すファンク感は、もうずっとリズムだけ聴いていてもいいくらい。カールトンの絡みもいい。このころのサンプルは、バッキングの旨さが際立っていたが、名手だとかいうイメージは私にも世間にもなかった。だからジョー・サンプル(p) レイ・ブラウン(b) シェリー・マン(ds)のトリオで録音されたダイレクト・カッテング盤「ザ・スリー(THE THREE)」(イースト・ウィンド)が発売された時、正直、タイトルの割にはピアニストが格落ちのような印象を持った人も多いはず。しかし、ここでのアコーステック・ピアノは巨匠たちに伍して遜色ないもので、ジャズ・ピアニストとして一流であることを示した。これと、「南からきた十字軍」の冒頭曲「スパイラル」の疾走感溢れる電子ピアノ・ソロあたりで完全に彼はジャズ・ファンの心を掴んだ。以下の活躍は書かずもがな。
 クルセーダーズの諸作、ソロ名義の諸作ともほとんど持っていて、つい二週間前にも、買い損ねていた「インビティション」や、バックをつとめたランディ・クロフォードの旧盤が廉価で出ていたので買ったばかり。DVDもあるし、ネットの動画サイトで全盛時代の映像を観て楽しんだりもしている。
 短期間だったが、ヘンダーソン(tb)が残っていて、カールトン(g)がいて、ポップウェル(b)がいた時代が、もっと長くて多くのCDが残されていたら最高だったんだけど……という思いを抱いているファンは多いのではないか。
 電子ピアノのあの珠を転がすようなタッチはもう聴けない。残念。
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by hiyorigeta | 2014-09-14 23:41 | 音楽・ジャズ・オーディオ | Trackback | Comments(0)

韓国の現状から

 スマホを長時間している人ほど学力が低いという至極当然な調査結果が出ていた。今はバスの中でうつむいてスマホをいじっている。先日、繁華街のバス停で当分来ない行き先のバスを待って、何台もバスをやりすごしたが、高校生は全員うつむいて、なにやらいじっていた。昔は、この時間に英単語など単純記憶で出来る勉強をしていたのではなかったか。
ニュースで取り上げられていたが、韓国では莫大な資金を投入してタブレット端末を教育に導入したが、何もよい結果を生んでおらず、教員団体から政策の変更を要求されているという。愚妻は、それを聞いて、そんな大枚使ってバーチャルに映像を使うくらいなら、教員を多く雇って少人数制にして、実際に「生」で実験などをさせた方がよほど身につくのではなかという意見を述べていた。至極真っ当な意見である。今後、かの国はどうするのか。
情報端末で、能率的な情報操作によるスマートさは身につくだろうが、泥臭く自分で試行錯誤しながら進む真の理解力はつかない。色々労をとっているのは本人ではなく機械なのだから。
 特にはっきり落ちたのは暗記力。これは韓国でもそうだというし、我々現場でもそうだと実感している。覚えなければならないことを覚えていないので、積み重ならない。またそれを、機械でなんとかしようとする。悪循環である。
 教えていて、ばっさり落ちていると嘆くばかりなのだが、全国そうなっているので、相対的に目立たないことになっている。そこから抜け出す手立てをした学校は受験で大勝利間違いなしである。できなかったところは、皆も同じだろうということにすがって祈るしかない。
 先進国韓国を他山の石としなければならないはずなのに……。
 教育にこと寄せた経済効果狙いというのだけは御免被りたい。
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by hiyorigeta | 2014-09-10 20:14 | 教育・世相 | Trackback | Comments(0)

荷風散人宜しく金沢をぶらぶら歩きしたり、日々の生活や趣味をつぶやいたりするブログです。アップが日付順でないことがあり、また、文字ばかりですが、ご容赦下さい。http://tanabe.easy-magic.com


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