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金沢日和下駄~私のものぐさ日誌~

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音楽雑誌「CDジャーナル」を買う

 音楽メディアの情報は、無料のタワーレコードの季刊誌や、気に入った記事があると時々月刊誌「CDジャーナル」を買って仕入れる。
 今月号を読んでいると、書評欄に「ミュージック・マガジン」で有名な中村とうようを論じた本が紹介されていた。自死とあるので、彼は自殺したのだということを知る。二〇一一年のこと。先ごろの今野雄二の自殺は知っていたけれど。
 CDレビューの中の宮本大路(sax)の新譜に、「惜しくも二〇一六年にこの世を去った」とあって、彼が癌で亡くなっていたことを知る。強面の見た目と、バリバリと吹くバリトン、話すとエンターテナーぶりを遺憾なく発揮する日本のジャス・サックスの顔であっ た。数年前、七尾のジャズフェスで御陣乗太鼓と共演しているのを聞いた。能登に来ている時にはもう発症されていたのだろうか。熱帯ジャズ楽団などでも大活躍。夏フェスなんかになくてはならない人なのに。残念。
 ラリー・コリエル(g)の遺作はイレブンハウス名義で懐かしい名前だと思ったり、牧野良幸「僕の青春音盤日記」の連載が、同世代的に「そうそう、我々世代の音楽好きは、何と言ってもこの盤だよね」的な共感があったりで、表紙はハロプロの「つばきファクトリー」で、最近アイドル雑誌風展開をしている「CDジャーナル」だが、年寄りは年寄りなりの視点で、発売CDリストやレビューを読みながら、懐かしがったり感慨にふけっていたりします。

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by hiyorigeta | 2017-07-31 22:11 | 音楽・ジャズ・オーディオ | Trackback | Comments(0)

久しぶりの百均

  最近は、「いいものを末永く」路線なので、百円ショップにはほとんど行かなくなった。「あれは百均にある」と判っているものをさっと買いに行くだけ。
 さて、今日、久しぶりに買うものがあったので、一番近所の店に行った。そうしたら、なんと駐車場が満員で入れず、混雑ぶりにビックリ。
 そこで、少し先の別会社の大型店に行ってみた。ここも、大駐車場がほぼ満杯に近い大盛況。いつもは数台止まっているだけなのに。
 なんでだか判らないまま、中へ入ってすぐ判った。お子様が夏休みの宿題の材料買い付けに親御さんと一緒にご来店なのであった。夏休みに入った前半の日曜日、親の車と財布目当てで、大挙押し寄せて来た。本当によく判る行動。世の中、みんな同じ行動しているのが微笑ましかった。

 さて、目的のものはすぐに買った。時間があったので、本当に何年ぶりかで大型店を隅から隅までウロウロして、品揃えを見て回った。
 先頃、二千円くらい出して買ったものが置いてある。もちろん、見た目、作りが雑で安っぽい感は満載だが、実利的にはこれで充分役に立ちそうである。人様に見せるものでもなし。
 私は、文具・事務用品は近所の割引量販店で買っている。メーカー品を買うのだが、その割引価格より安い。でも、見た目はチープで、性能的に同等なのかはまったくの未知数。
 結局、これで充分と思うか、やはり、メーカー品や専門店で購入する間違いのない商品のほうがいいと思うかは、おのおの、買ってみて使ってみての話。かなり「安物買いの銭失い」的な試行錯誤をしないといけない部分もある。
 かしこく百均を使いこなすのはなかなか難しいぞと改めて思った次第。

 実は買いに行ったのはお家プリント用の写真の紙。いつも、メーカー品を使っていたが、焼いたCDのプラケースに入れる時などは百均で充分ではないかと思い当たり、お試しに買ってみたのである。
 結論は、微妙。やはり発色が少し落ちている。けれど、こんなものといえばこんなもの。充分と言えば充分。
 で、どうするのか。百均という選択肢を入れると、急に買い物全般、一気に困りはじめるという事態になる。
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by hiyorigeta | 2017-07-30 21:23 | 日々の生活 | Trackback | Comments(0)

ボディ・ソープで悩む 

 消臭効果があるという男性用液体ボディソープを買ったのだが、使ってみると、泡切れが悪く、いつまでもヌルヌル感が残るので、気持ち悪かった上に、肌のあたりがきついような感じで、なかなか減らなかった。捨てて新しいものにすればいいのだろうが、お年寄りはそれができない。
 そこで、嫌々使っていて、ようやく先ごろ使い終わった。そのソープが粗悪品というのではないのだろう。分泌が盛んな若い男性を対象としていて、強力なタイプだったということなのだろうと思う。
 ただでさえ、皮膚は強いほうではない上に、歳をとって皮膚が弱ってきている。「男用」という名前の頑固タイプは、もう使えないということである。買うのだったら、男用というより、「いい歳の人用」というのがいいということになる。
 そこで、生まれてはじめて、ボディソープで自分に合うものを吟味することにし、ネットで調べた上で、注文した。曰く、四十歳すぎてから用。ちゃんとした男性化粧品ブランドのシリーズのひとつで、お値段もこれまで使った中では高級品の部類。
 使用の印象 は、これなら問題なし。少しハッカが入っていてすがすがしく、かとって必要以上に油をとる頑固さもない。まさにタイトル通り。 
 それにしても、「男性用」という範疇から外れかかっている自分というのが、なんだかなあという気もちょっとしましたが、まあ、皆、通る道(のはず)です。
 愚妻に、この流れを話していると、「あなた、その行きつく先はなにかわかる?」とのご下問。ええ、よくわかっていますよ。実際に、チラリとそれを買おうかとも考えました。
 行きつく先は、ベビーソープ。

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by hiyorigeta | 2017-07-29 22:23 | 日々の生活 | Trackback | Comments(0)

万年筆を使い始めて

 しつこく蔵出しシリーズ(笑)。今度のはえらく古い。パソコンのファイルを整理していたら、書き損じのファイルが出て来た。今から十年ほど前、万年筆を再度本格的に使い始めての半年くらいの感想。
 今読むと当たり前のことばかりだが、なんだか初々しい報告という感じなので、文章を整えて掲載。おそらく自分で利点・欠点を整理したかったので箇条書きにしてみたのだろう。(もしかしたら、既に掲載済みかもしれない。だとしたら、ご容赦)。

 生活に万年筆が活躍しはじめて。いいところ悪いところが判ってきた。
(いいところ)
・字を書くことが楽しくなる。
・書くという行為の心構えが違ってきて、仕事などが新鮮に感じられる。
・どの筆でどの色を使うかという選び悩む楽しさがある。
・きれいな色を使える「色」自体が持つ魅力を感ずる。
・アイテムとして弄 くる楽しさ。実利以外の遊びの要素がある。
・製品自体の美しさを愛でる心の余裕ができる。

(困ったところ)
・乾き防止にこまめにキャップをするのが面倒。
・持ち方に方向性があるので、いい加減に手にして書けない。
・油性やコーティングされた紙には不向き。裏写りもするので紙を選ぶ。
・筆記のスピードについていけず、かすれる場合有り。また、最初の一画がフローしないことがあって再度書きが必要(調整のベストなものはこういう症状はないとは言うが……)
・銀行で使ったところ、水溶性のインクは不可と言われる。つまり、インクを選ぶ。
・いい状態を維持するため、置き場所やインクに常に注意をはらわねばならず神経をつかう。

 でも、「手間がかかるものほど愛着が湧く」という種類の品物である。最近、何人にも万年筆を勧めたのだが、判ったのは、そもそも筆記具の持ち方がひどい人は、万年筆は無理であるということ。以来、プレゼントなどは無理せず、多機能ポールペンにしている。
 今日、久しぶりに、ある人に万年筆を持ってもらって、書き方をレクチャーしたが、やはり、筆記具の持ち方が正しくない方で、家にもらいものを死蔵しているという話だったが、確かに、なかなかハードルは高そうである。、 
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by hiyorigeta | 2017-07-28 20:56 | 身近な世界・文具・筆記具 | Trackback | Comments(0)

なぜ石川では歌詞の順番を「題目(だいめ)」というのか

 まだまだ蔵出しシリーズ(笑)。アップしなかったのは、おそらく、中身がなかったから。書いた時期は去年としか覚えていない。

 タイトルのように疑問を投げかけているが、結論ははっきりとはわからないという竜頭蛇尾のお話。
 職場の別部屋の部門に、地元マスコミから連絡があって、この真相を知らないかという依頼がきた。後で、私にも知らないかと聞かれたが、国語教員として一応調べてはみますといったものの、語源というのは、正直あてにならないものが多い。調べたが、案の定、断定的なものではない。

 「どっちの県民ショー」などでも取り上げられ、今や、石川県民は、この言葉が方言であることを知っている。全国的には「この歌の歌詞は3番まである」というのを、石川県では「3題目(だいめ)まである」という。ネットでは「数詞にも方言がある」例とし て取り上げられていた。
 この漢字二字、普通は「ダイモク」と読む。「そんなのお題目にすぎない」などという時に使うオダイモクである。元々、日蓮宗の「南妙法蓮華経」の七文字のことをいうが、加賀は浄土真宗のお国柄なので、この方言の由来が日蓮宗に直接関係しているとは考えにくい。
 一番出回っている説は、金沢で盛んな「加賀宝生流」からきているというもので、能の演目のことを題目というので、そこから来ているという。  
「広辞苑」を引くと「題目(だいもく)の説明として、
  1、書物の標題
  2、研究・施策などの主題
  3 箇条・問題。
  4 名目。唱え方 名号
  5 日蓮宗で唱える「南無妙法蓮華経」の七文字。
があがっている。三つ目として「箇条」というのがある。「箇条書き」の「箇条」である。これが一番近そうである。
 では、念のために今度は「箇条」を引くと、「いくつかに分けて示した一つ一つの条項。個条」とあるので、やはり、この三つ目が一番近い。
 「もく」を「め」にしたのは、何番目(め)という言葉と重ねて、「め」と言い始めたのではないか、というところらしい。
 まあ、そうなのかなあ、というくらいは納得するが、それ以上はよく判らない。
 この言葉、富山県も使うということは、今回、はじめて知った。つまり、両県だけの言葉。でも、前田家御領地内の言葉にはちがいない。
 わざわざ文章書いた割には、説の紹介の域を出ない、通説をなぞっただけに終わってしまいました。まあ、ご参考までに。
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by hiyorigeta | 2017-07-27 04:01 | 文学・ことば | Trackback | Comments(0)

若者はデリカを買わない 

 引き続き、蔵出しシリーズ(笑)。本文中の今日というのがいつなのかももうはっきりしませんが、去年の晩秋と思われます。(アップしなかったのは、おそらくコマーシャル批判しているだけで内容がないから。)

 芸術は最後に神様が関わるという評論文の例の中に「窯変」という言葉が出てきた。「窯業」の話をし、では、陶磁器以外で、どんな仕事が窯(かま)を使うのだと聞いたが、これも出てこない。窯を扱う仕事は体を使う現場仕事だから、彼らの職業選択の中にかすりもせず、想像したこともないのだろう。ついでに「鍛造」「鋳造」の違いも説明した。これは聞いても知らないのは予測できたので、さっさとこっちで説明。手間のかかる「鍛造」は「鋳造」に較べ高級品です。
 ところが、驚いたのは、「ちょっと格好つけたい男は、ほらアルミホイールにお金ををかけるよねえ、あれ、ぱっと見た目は判らないけれど、鋳造と鍛造では値段が全然ちがいます。失敗してガツンと何かに乗り上げた時、鍛造のほうは傷みにくいです」と説明しても、私が話したことの意味が判らない生徒がいたらしく、クラスが少々ざわざわした。
 なぜざわついたか、すぐに判った。台所にある「アルミホイル」のことだと思ったのである。つまり、車にお洒落をしたいと思ったらホイールを替えるということを知らないので、車の話であること自体、判らなかったのである。
 私たちの頃は、もともと付いていた鉄ホイールから、お金を貯めてアルミに替えるのが、車にお金をかけたい人の動きだったが、今はもともとアルミがついていたりするし、アルミホイール自体が安価になって、ホイールを替えることの「格好つけ」の意味自体が薄くなってきている。
 今回のことは、ホイルとホイールの聞き間違いというよりは「若者の車離れ」の文脈で理解したほうがよさそうだ。若い層に車やバイクに対する憧れみたいなものがすっかりなくなっているから車輪のことだということが思い浮かばない。

 そんな中、今日、三菱自動車のラジオCMを聞いた。デリカというでっかいワンボックス車の宣伝をしている。若者が友達を誘ってスキーに行くイメージ。それには我が社のワンボックスがぴったりという内容。
 スキーシーズン直前の季節柄、そういう宣伝の仕方になるのはよく判るが、若者の車離れが半端ないレベルにまできている現実を知っている私には違和感ばかりが残った。
 そもそも、車自体に興味がない上に、今や就職できず貧困にあえぐ若者層に、あの車の値段では手が出ない。それに若者がワンボックスに魅力を感じるかしらん。もっと言うなら、今の若者でスキーが大好きな者がどれだけいるだろうか。一部スノボをやっている人がいるだけで、ここ北陸でさえ、小さい頃行ったきりという人がほとんど。みんなを誘ってワイワイ一台でスキー場へというのも今の若者層のノリではない。
 コマーシャルを聞きながら、ちょっとピンぼけだな、お金かけてイメージを売っても売り上げにはつながりそうもない宣伝だな、と思わないでもなかった。デリカ、パジェロはこの種の車が欲しい人にはマストな選択だが、一般的な町の人には高価で特殊な車両。日産に身売りした三菱自動車は売る車がなくて苦しんでいる。
(追記 デリカの値段を調べてみました。商用車バンのような二駆なら二百万円からありましたが、四駆でちょっと格好をつけた仕様のものは四百万円近かったりしました。)
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by hiyorigeta | 2017-07-26 22:53 | 車・スイフト | Trackback | Comments(0)

あれれ

 蔵出しシリーズ(笑)。現場がらみの話は当事者性がなくなってからアップしています。そのため、放置されたままということにもなる。これも以前に書いた断片の寄せ集め。

 尾崎一雄の「痩せた雄雞」の中に、「引かれ者の小唄かもしれない」という字句があった。そういう慣用句があったなとは思ったが、すらすら意味が出てこない。そこで調べてみた。

「引かれ者の小唄……刑場へ引かれて行く罪人が平気を装って小唄をうたう意。負け惜しみで強がりをいうことのたとえ。」

 当時、尾崎の私小説を読むような普通の教養のある人レベルでごく普通に使っていた言い方なのだろう。でも、今は年配でないと判らない言い方になっている。少なくとも私たち世代でももはや怪しいのではないかしら。そもそも、「小唄」自体が身近でない。

 民放の「鬼平犯科帖」が終了することになり、民放で新しく作っている時代劇はなくなったという新聞記事が出ていた。NHKは、オールスターキャストの看板番組「大河ドラマ」と、もう一つ、時代劇をやっているが、今やそれだけ。あと放送されているのは古いものの再放送である。
 こうした時代劇凋落の理由の一つに、時代劇の言葉が若い人に通じなくなり、作りにくくなったというのが挙げられていて、なるほど、そうかもしれないと思った。
暴れん坊将軍を「上様」と呼んでいるでしょ、上様はトップの人、だから古典で「上」というのは帝のことを言うんだよとか、直接、江戸時代でなくても、類推で判ることが山ほどある。
 「お殿様、○○がまかりこしました。」なんて言うでしょ。「まかる」は平安の昔は偉い人のもとから退出するという意味だったのだけど、時代が下がると「参上する」という意味が出てきたんだよね。という説明なども、考えてみれば、時代劇に寄りかかって説明している訳で、こんな説明の仕方も分かっているのか不安になる。
 いろいろと困っています。

 「古文で出てくる「花」には、特定の花を指す場合がある、日本を代表する花だが何かね?」と質問したが判らなかった。「春の花だよ」でもダメ。「日本精神を象徴すると言われているよ」などと、ヒントをどんどん出してもダメだった。最後に「春にお花見をする花です」で、ようやく桜と出た。先日、梅が判らないと嘆いた文章を書いたが、今回はさすがに周囲が「ええっ」という雰囲気になったので、ちょっと安心した。

 これも、びっくりしたこと。
 ある掲示物に書かれてあった文章、漢字が多めに使ってあった。その下には外人さん向けに英文が。ところが、生徒は、下のほうが意味が取れそうだと、英文のほうを読み始めたのである。確かに、難しい英単語はなさそうな英文であった。学力優秀な我が勤務校ならではの出来事なのかもしれないが、象徴的だと思った出来事であった。
 
 古典に「あらたむ」という動詞がでてきた。今回は使者が交代するという意味だった。ではと、生徒に「改める」「変わる」以外の用法を聞いたが、ダメだった。車掌さんが車両の戸を開けて、「切符を改めさせていただきます」なんて言うでしょ、この場合、交換の意味ではないよね、では、どんな意味? と具体例を出して聞いたのだが、そんな使い方聞いたことがないという人がほとんどだった。どうやら、辞書での二番目の意味、「調べる」は消えていくようだ。
 ただ、後で思ったのだが、そもそも最近は検札を省略する場合が多いので、そういう場面設定自体が知らない世界なのかもしれない。
 
 授業をしている時、前提として分かっている、わかっていないの判断は、自分が高校生の時、それを知っていたかどうかということで決めている。まあ、素朴な基準である。時代も違うので、私たちの世代は当然知っていたけれど、今は知らないだろうと、最初からわかっているものもあるが、もう十代も後半なんだから、まず知っているでしょと思っていたものが全然知らないと、こちらは「あれれ」となる。上記の文章は、こうした見込み違いの「あれれ」報告のようなもの。


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by hiyorigeta | 2017-07-25 03:31 | 文学・ことば | Trackback | Comments(0)

世界は二人のために

 梅雨末期的な雨で、湿っぽさマックス。エアコンは除湿モード。確か除湿モードは電気代が逆にかかるという話を聞いたことがあるが、どうなのだろう。家の白いエアコンもだいぶ黄ばんできた。人工樹脂の白色はたいていこうなる。
 さて、以下は、引き続き、去年書いた断片の蔵出し。統計の紹介だけで展開できず。

 先日、テレビの歌謡番組で、相良直美ではない誰かが「世界は二人のために」を歌っていた。本当にひさしぶりに聞く曲である。「愛、あなたと二人、夢、あなたと二人~二人のため世界はあるの」という山上路夫作詞いずみたく作曲の1967年の大ヒット曲。一時、結婚披露宴ソングの定番になっていた。
 燃えるような恋をしているのでしょうね。この主人公。今時、こんなストレートな曲はありません。ゆったりとそればかりを繰り返す。当時、子供心でも単純な曲だなあと思ったおぼえがあるけれど、今聞くと、逆に、それが新鮮だったりする。未来を素直に信じられる、よき時代だったんだなと思わずにはいらない。
 はしだのりひことクライマックスの「花嫁」(1971)もそう。「命かけた恋が今結ばれる」という強い思いで「何もかも捨て」て、愛に生きようとする。これも、つまり、愛というものが堅く信じられていた時代ならでは。

 女性が高学歴化し晩婚化して、三十歳で独身が半数以上。都会では七割。無理に自分を安売りしたくない。そうなると、結婚も諸条件整備の上ということになる。歌詞のような駆け落ち辞さずの燃え上がる愛は、素敵で少々の憧れもあるけど、おそらく自分はそうはならないだろうなと思っている女性がほとんどなのではないだろうか。
 先日、石川の人口減少の分析結果が県のパンフに載っていた。二〇一四年現在、出生率は1.45。未婚率は、男性二十五歳~二十九歳では七十パーセント、女性は五十九パーセント。
 社会減としては、大学進学などで県外からの流入があるものの、就職時に大都市圏など県外に流出する人口が、2014年単年度で一三二七人もおり、マイナス五八六人となっている。
 このままでいくと、五十年後には石川県の人口は四十万人ほど減り、現在の115.5万人から79万人ほどになるという。高齢化も進み、2010年現在、六十五歳以上の人口が占める割合は23.7パーセント。いずれ三人に一人は高齢者になるという。県は、経済活動が縮小し、各種行政サービスが低下し、地域コミュニティの機能も落ちていくと警鐘を鳴らしている。
 そこで、行政は、人口減の要因のひとつを取り除くために、就職時、地元に残ってもらおうと、高校生向けに講演会を開きアピールする。ただ、進学校の場合、「世界に雄飛せよ」と指導しているところばかりなので、大人は指針を二つ指し示しているかのようになっている。

 県内の独身男女に、今、異性とお付き合いしているかを聞いた調査結果が一ヶ月ほど前新聞に載っていた。男七〇%、女六〇%が異性とのお付き合い現状なしという。
 ところで、この一〇%の差はなんだろうねという話になった。二股かけている、あるいは、既婚者とお付き合いしているから数値が違う、というのしか男の私には考えられなかったが、ある女性は、異性とのお付き合いという概念や関係性の基準が、男女で違うからではないかしら、という意見を言っていた。確かに、あり得る話である。
 でも、おそらく、二股・不倫も何%かはあるよねえ。おそらく。



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by hiyorigeta | 2017-07-24 23:40 | 教育・世相 | Trackback | Comments(0)

さっさと交替


 先月、パソコンのプリンターが壊れた。エラーが点滅している。番号を取扱説明書で見ると、修理へ持っていくようにという指示。我が家のプリンターは五六年しかもたない。
 メーカーは、本体は安くして、インクカートリッジで儲けようという魂胆なので、全体として華奢な作りで、捨てるのは惜しくなかったが、カートリッジの買い置きが中途半端に残り、それが馬鹿にならない。これは前回の買い替えの時も感じて、同様な愚痴をここに書いた覚えがある。事態は変わっていない。
 印刷できないと困ることが色々出てくる。そこで、買おうと決断し、二十分後には機種を選んでポチリとして、翌日にはさっさと到着した。あっけないくらいの交替。
 使い慣れているので、同一メーカーの同等クラスにし、コピー・スキャン機能がついた機種を買ったのだが、写真を印刷してみると、微妙に画質が粗い。色々設定を変えてみないといけないのかもしれない。これは現在オートのままなので、無評価。
 使い勝手のほうは、正直、前のほうがよかった。前面の蓋を起こすようにして使うのだが、それが用紙掃き出しの視界を妨げている。後ろの用紙挿入口もスキャン部があるので奥の方になっていて、机の下に置いてある我が家の場合、使いにくい。
 もう何台もこのペースで買い替えている。早く壊れすぎにような気がするのだけれど、プリンタってこんなものなのでしょうかねえ。

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by hiyorigeta | 2017-07-22 02:22 | 日々の生活 | Trackback | Comments(0)

お気の毒

 もう去年の話。その後、話が展開できるかと思って放置していた断片の蔵出し。

 某日、テレビの芸能コーナーを観ていた。ちょっと世間を騒がせたことをした芸能人の自宅に、芸能リポーターたちが押しかけていた。
 その芸能人は、「近所迷惑になるから自宅には押しかけるな。でも、これが最後と思って、今回だけは応対する」ということを言うのに、「させていただく」などの過剰敬語を乱発して言おうとしていたが、どうやら使い慣れていないご様子。いちいち敬語のところでつっかかり、たったこれだけのことを言うのに、えらく時間がかかっていた。
 自宅押しかけに怒っているのだけれど、でも、自分はお騒がせの当事者、世間に反感をもたれないようにしなければならない。言葉上で、なんとかしようとしたので、こういうことになった。
 最近のマスコミを見ていると、揚げ足取りとか、全体を無視して、一部の言い回しのみ取り出して糾弾するというようなやり方が目立つ。世の中、そうした対策の意味合いでこんなややこしい言語状況になった。
 ここまでくると、その悪戦苦闘ぶりが可哀想なくらいで、言語状況的には同情を禁じ得なかった。それに、事件の内容はともかく、この場面に関しては、確かにご近所迷惑感たっぷりで、テレビを見ながら、この方のお怒りごもっともと思わずにいられなかった。お気の毒。

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by hiyorigeta | 2017-07-21 20:49 | 文学・ことば | Trackback | Comments(0)

荷風散人宜しく金沢をぶらぶら歩きしたり日々の生活をつぶやいています。文字ばかりですがご容赦下さい。仕事がらみの話は話題が死んでから載せるようにしています。http://tanabe.easy-magic.com