市民美術の日ということで、午前、開館を待って金沢21世紀美術館に行き、三つの展覧会を観た。
特別展「時を超えるイヴ・クラインの想像力」は、1962年に34歳で若死にした芸術家イヴ・クラインを中心に、同傾向の前衛作品を展望したもの。裸体の周囲にスプレーしてシャドウを出すなど制作風景の古い白黒映像なども紹介されていて、あの当時の最先端ぶりが彷彿とされた。
コレクション展2「SeaLane」では、ボートを逆さにした大作や、部屋全体が不気味な電気ノイズに包まれる青いラインの電飾作品などが印象的。
三つ目は、金沢工業大学所蔵の、世界の偉人たちの書物を集めた「世界を変えた書物展金沢展」。コペルニクス、ガリレオらの天文、ダーウィン、メンデルらの生物、ベクレル、ラザフォード、キュリーらの物理のほか、主に自然科学分野の天才たちの論文書などが、図解部分も含め、開いて展示してある。こちらは開催中を知らずに、ついでに入ったのだが、天下の稀こう本をずらりと観られて壮観な展示だった。展示の仕方もセンスがあって素敵だったが、腰がそろそろタイムアウトだったので、駆け足になったのは残念。
気持ちのよい秋晴れ。車で往復したけれど、本当は、街中遠足したかった。
午後は腰休め、NHK-FMぶっ通しの特別番組「今日は一日、川口アーカイブス・レコード三昧」を聴いて過ごす。いい祝日だった。
(久しぶりのタレルの部屋。最初の画像は、市民に配られたトートバッグ。市は大サービスですね。)