法律が原付を殺した

 最近、昔に比べて原付バイクを見かけなくなったとは思っていた。もうバイクの世界から離れて久しいので、それ以上は気にも留めなかったが、今回、動画を観ていて、そういうことかと思ったことがある。
 排ガス規制のせいで原付が苦しくなっているということ自体はニュースで知っていた。今回、メーカーサイトの現行機種一覧(ラインナップ)でもそれを確認したことは前回書いた。原付のところに(生産終了)の文字が並ぶ。
 でも、その前から原付は急激に減っている。それはどうやら例の二段階右折のせいのようだ。三車線以上の道路の右折時は交差点を直進して、その角のところでバイクを九十度向きを変えて待機させ、反対車線の信号が青に変わってから直進するというやつである。よく交差点の標識で、二段階右折に赤い斜め線が入っているものを見かけるが、これは、この交差点は大きな交差点だが、二段階右折しなくてもいいよという印。つまり例外を指示している。
 ところがこの交通ルール。場合分けが多すぎる。二段階右折待機の際、交差するほうの車線が三車線あって、左矢印の信号がある場合は、左折車の行く手をふさぐので真ん中の直線車線のところで待機せよなんていうのもそのひとつ。横断歩道のその前の、直進車線のところということは、もう交差点の真ん中といっていいような場所で、そこで止まって信号変わるの待つこと自体、すごく違和感がある。
 では、T字路の場合の右折はどうするのだ、これも道の途中でバイクは止まってしまい、直進車両は少し中央に車線を変更しないといけなくなり、逆に危ないではないか、バイクとしたら後ろからぶつかられる危険性が増すなど、二段階右折に伴った、問題が色々と出ている。

 わかりやすく説明しているサイトの解説を聞きながら、ひとつひとつはわかったけれど、運転していて、この交差点は、どの動きをしたらいいのかなどをいちいち場合分けの中から選択して一瞬で適切な動きをするなんてほぼ不可能だと思った。特に交差点手前のそれなりの時期に、そのまま左サイドを直進すればいいのか、右折するために中央に寄らないといけないのかを判断しないといけないなんて、そうそう的確にできるわけがない。交差点に近づいて、「あれれ、ここは三車線だぞ、もう中央に寄ってしまったぞ、失敗した」とか、逆に「あれれ、信号機の横に二段階右折禁止の標識でているぞ。大きな交差点だと思って左についたままだ。失敗した」なんてことが往々にして起こる。

 話によると、そうしたミスをライダーが起こすたびに、警察は問答無用(?)で切符を切ったらしい。これじゃあ、見知っている交差点以外、知らない道を遠出なんてことは怖くてできなくなる。原付乗りは、つまり、「こんなんじゃあ、やってられない」ということになったのだろう。衰退したのは当たり前という気がしました。それでもバイクに乗りたい人は、面倒な二段階右折をしないですむ上位免許の取得して排気量をアップした機種に乗り換えたのだろうけれど、多くの普通免許で乗っていた層は、それが切れ目。
 原付業界にとってはダブルパンチ。政府の長期方針で原付は撲滅しようということになったのかしらといぶかるような状況のようです。

 さて、東南アジアはバイクだらけというのは誰でも知っている事実。定番スーパーカブは平気でリッター50以上は走るというのも有名。優秀なハイブリッドの四輪車でも重い鉄の塊を運んでいるので、燃費は二輪にかなわない。
 クリーンエンジンにして、カブクラスの優秀エンジンの原付が(荷物運搬をのぞく)人の移動手段の主流になったほうが、よほど「地球にやさしい」ような気がするのですが、どうなんでしょうか。

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# by hiyorigeta | 2018-10-10 04:03 | 車・スイフト | Trackback | Comments(0)
 先週に続き週末に台風(二十五号)がやってきたが、こちらはちょっと夜風が強かっただけで終わった。
 たまった仕事を一掃してこの連休を迎えたので、心穏やかな二日半だった。外出は恒例となった駅地下での中古音盤フェアに行って、駅周辺で買い物をした程度。
 漁って、クラシックとジャズ、古いポピュラーと私らしく雑多に六枚ほど買ってきた。
 ウエス・モンゴメリー(g)の唯一の欧州公演。海賊版では出ていたというが、公式では初めてのライブ盤。私の買いたい盤リストにあげていたもの。新品割引より少し安い程度のお値段であったが、こんなのは見つけたら即買い。
 ブレンデル(p)の引退コンサートのライブ盤というのを見つけた。こんなのは、知らなかった盤に出会って、好きなアーティストだし買ってみたといった購入の仕方。
 あとはお値段とのご相談という感じ。少しほしいレベルのものは、値段で決める。そうして買ったのも数枚。安いだけで買ってしまった三百円台のクラシックも一枚。
 ということで、こういうまとめ買いは、基準を下げると、だらだら買いになる。諸条件を考えながら、ある程度はばっさりやめとこうと切りながら見ていく。問題は、各小売店が集結して並べている売り方なので、例えば、ジャズのCDコーナー各店ごとにあること。
 ではと、保留していて中でこれを買おうと心に決めて、再度、漁りに行くと、どこにあったのか分からなくなる盤が時々出てくる。
 これと思ったものは、どんどん買い物カゴに入れて、あとで戻せばいいというやり方もあるが、今度は、どこにもどすのだったかがわからなくなるので一緒のこと。ということで、ある盤一枚探すのに結構うろうろ時間がかかってしまったりした。もちろん、その間に売れてしまったのかもしれず、そうなったら、御縁の世界と思うしかない。
 レジに並んでいたら、後ろの人が、私が悩んで買うのをやめた映画「卒業」のサントラ(サイモンとガーファンクル・デイブ・グルーシンが補曲)を手に持っていた。このグループの公式スタジオ録音盤は一そろい持っているが、これだけは持っていなかった。でも、まあ、サントラだしと買い物カゴに入れなかった一枚。
 その方のお顔を見ると、私より一回り上のご様子。ちょうど、あの映画が封切られた時は、青春時代真っ只中だったのでしょうね。私はその時はまだ洋楽を聴いていなくて、リバイバルで観たくち。私が買うより、よい人にもらわれていったと思いました。

 休み後半は、この買ったCDを聴いて過ごしました。
 三日目は天気がよく、暑いくらい。秋の休み。久しぶりの好天。お子さんを抱えたご家庭は、遠足とか、どこかお出かけしたのではないかしら。昔はこんな秋の休日は、じっとしてられなくて、外出していたような気がする。だいぶ出不精になりました。

 そういえば、町は混んでいて、音盤際に行く途中、繁華街で交通事故があったようで、入れこみのルートは大渋滞していました。
 駅の中を歩くと、通路全体からゴーという音が響いている。なにかしらと思ったら、通行する人多くがトランクケースを引きづっていて、そのキャスターの音なのでした。今や国内でも持ち手のあるトランクを使う人が増えていて、この騒音は「現代の音」であるという気がしました。観光都市の駅構内ならでは。

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# by hiyorigeta | 2018-10-09 21:59 | 音楽・ジャズ・オーディオ | Trackback | Comments(0)

堀ひろ子のこと

 堀ひろ子の名を書いたので、ちょっと彼女のことが気になった。大昔にも一度、故堀ひろ子のことを書いたことがあるが、今でも覚えているのが、「モーターサイクリスト」誌だったかの表紙を飾っている彼女。キャンプの焚火の前で、物思いにふけるようなポーズをとっている。いつ頃の号だったか。
 今回、ウイキで彼女の人生を確認したところ、一緒にレースを転戦した十一歳年下の女性の名前がそこに挙がっていた。そこで、今度はその女性を検索すると、その女性がやっているブログを見つけた。読むと、いいお歳になった彼女は、今もバイクレースに関わってるらしい。記事の中には、まだあどけななさが残る彼女が、堀さんと一緒に写っているプライベートなスナップ写真を載せて、当時の堀さんのことを回想している記事がいくつかあった。
 それを見ると、本当に美人さんでかっこよくて、あの頃のバイク好きのマドンナだったことがよくわかる。この相棒の女性にとっても、堀さんは憧れのお姉さんで、いつまでも心の中に大きな存在としてあることが、文章から伝わってくる。彼女は堀さんの分も含めて、自分は死ぬまでバイクに関わろうと思っているのだろう。
 彼女の回想文の最後は、ひろ子さんは、三十代で美しいままで止まってしまっていて、本当にずるい、というような言い方で終わっていた。
 万感を込めたウイットで、読みながら、ちょっとうるっと来た。


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# by hiyorigeta | 2018-10-07 03:50 | 車・スイフト | Trackback | Comments(0)

バイク話題つづき

 ほんんど変わらないバイクの世界だったが、変わったところもある。行きかうバイクにピースサインや手で合図することを「ヤエー」というらしい。何とも言いにくいこの言葉、どこから来たのだろうと、ネット検索すると、「イェー」の倒置らしい。なんとも変。
 もう一つは、ハンドルにスマホを取り付けてナビとして利用していること。昔はこんな便利なものありませんでした。これは進歩と言えるかもしれない。
 ツーリングなどの時のお互いの連絡用のインカムや映像カメラも、昔に比べたら安価になって、結構、利用されている。
 ただ、気がついたのは、これだけ。
 なんとも懐かしい世界で、ワインディング道路を右に左に地面が傾くバイク動画を観ながら、こちらもパソコンの前で一緒に体を傾げて見ている自分がいました。(この体重移動の感覚、完全に忘れていました。)
 いろいろ動画を漁って見たけれど、女子ツーリングの動画の再生回数が、男性オンリーのものよりぐっと多いのは、まあ、そうだろうなといったところ。おばちゃんライダーより、若くてすらっとしている子(顔出しNG)の動画(バイクブログ)のほうがぐっと回数が多いのも、これも、まあ、そうだろうなという感想。
 故堀ひろ子が開拓した女性ライダーの世界。昔も少数いたが、今はそう珍しくもない。そんな女の子たちが、「このバイクカッコいい」といっているのを見ていると、まったく、男の子の感覚と違いがない。「かっこいい」には、あんまり性別の差はないんですねえ。それともバイク乗りの女性の感性に関してはおんなじといったほうがいいのかもしれません。
 バイクツーリングの動画は、行先の景勝地や観光地の景色以外に、途中の道も延々と流しているので、自分も旅をしている気分が味わえて楽しい。行った気になる。出不精ぎみの年寄りにはうれしい。慣れなくてキャンプで色々失敗している様子も微笑ましくて、結構長々とネットに上がっている「モトブログ」を観ました。

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# by hiyorigeta | 2018-10-05 03:46 | 車・スイフト | Trackback | Comments(0)

バイク動画を観る 

 ユーチューブは、ほったらかしにしていると、次々に関連動画を流し続ける。ひょんなことから、バイク免許にチャレンジする低身長の女性の教習所がよいの動画が流れ、面白いので、次々と見ていった。卒業検定も無事通過、バイクが納車され、初公道、初ツーリングと成長していくシリーズになっている。
 自分も、ちょっと乗っていた時期もあり、そもそも中学の時に好きになり、バイクの雑誌を購読していたくらいなので、なんだか懐かしくて、その他の女性ライダーがあげている同様のバイク動画も見た。人間というのは「成長」する姿が好きなのだと思います。
  
 バイクの機種もあまり変わっていない。聞いたことある型番や愛称もそのまま。進化といえばABSが付いた機種があるくらいで、基本のエンジンメカニズムも変わらない。ヤマハのセルがついていない伝統の単気筒モデルのキックのコツを伝授する動画がいくつもあったのには笑いました。四〇〇CCで一つの気筒ですから、そりゃかかりづらい。昔からそれで有名でした。
 連休ということで、ネットで久しぶりに今どんなバイクがあるのか作っているメーカーサイトをのぞいてみて、びっくりした。
 例の排ガス規制で原付クラスは全滅に近く、上の排気量でも2ストロークモデルは多くが販売終了になっていた。代替の電動モデルはほとんどなく、これでは、業界は瀕死の重症だ。

 動画の二輪乗りの口から「2りんかん」で用品を買ったなんて言葉がよく出ていたので、今、メジャーなバイク屋さんがこの店であることを知る。昔、バイク雑誌で大きく広告を打っていたのは上野のバイクストリートにある「コーリン」だったので、検索すると、もうとっくに潰れていた。一時期は上野に二十店舗を構えていたらしい。ヘルメットやつなぎをそこで買った覚えがある。上野のバイク街も以前ほどの活気はなくなっているという。(つづく)

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# by hiyorigeta | 2018-10-04 03:44 | 車・スイフト | Trackback | Comments(0)

悪者と決めつけられる

 (以下は、今年起こってニュースになった日本の組織の色々なごたごたを、優等生的公式見解でなくて、かつ、つっこまれないようにオブラートに包んで書いたものです。ちょっとたって、ニュースの鮮度が落ちた今頃アップしたので、改めて読んだら、今の段階ですでに自分でも何を念頭に置いているのかわからない部分があって、これじゃあ、何年もしたら、よくわからない文章になっていると感じました。)

 組織内で問題が起こった場合、上の立場の者が、少々強力に事態の収拾に動いたとする。弱腰では問題が長期化・深刻化する懸念がある場合、最後は強力なリーダーシップの下、多少の不満はあるかもしれないが、この落としどころを守ってくれ、文句を言わせないというレベルで鎮静化する。多少、上から目線でも、大筋で間違いのない判断さえしっかりおこなわれていたら、ことは収まる。
しかし、現代、問題があって指導を受けた側が大人しくしていればいいが、今やあまり我慢してくれない。一矢報いたいと反撃に出る場合、使える反論は「パワハラ」である。上記のは昔ながらの収拾方法で、それを上の者が従来通りのやり方で、下に当てはめようとしたら、パワハラとレッテルを張られる危険性がある。
 一度この言葉が一人歩きし始めると、実際に問題行動があっても、事態の正否とは関係なく、上の立場の者は悪者となる可能性が高い。確かに、上の立場を利用しなかったのかと言えば、立場の当然として利用し、命令した。上の人は全然悪いことをした意識はなく、自分なりに正しく仕事をしたと思っているだけなのに、なぜか非難が来て、不可解としか思わないが、もう世論がそうなった以上、世間に謝らなくてはならないことになる。

 最近のマスコミやネットの反応を見ていると、最初のほうこそ事実報道的というか、客観的に報じたりコメントをつけたりしているが、どこかでどちらかが悪者になり、一気に誹謗中傷の世界に突入する。事態はそんな単純なものでなく、私なぞ、知りうる情報を収集するかぎり、悪者にされている人のほうに一理あり、善い者になったほうに作為を感じたりする。
 どっちもどっちというような時でも、どこかで分水嶺があって一気にどちらかが悪者化してから話題として消えていくことがあった。どんなメカニズムが働いてそうなるのだろう。ネットの声高な意見がマスコミの目に入り、マスコミがそれに乗っかった瞬間に勝敗が決まるみたいなイメージなのだが、どうだろう。事態をシンプルな構造に可視化し、その構造で判断できる常識的善悪の勝敗に乗っかる。
 この傾向が続くと、上の者は、余程相手とのコミュにカーションを取り合ってツーカーの仲以外の場合、当然の命令も出せなくなって、どんどん卑屈路線でやっていくしかなくなって、結局、組織としての結束が緩み、弱体化していくのではないかと指摘していた方がいたが、なるほどと思った。

 最近、いろいろな組織でごたごたが起こっている。それぞれに、事情が違うので、今の話もひとつの例で、一概に言えるものでもない。ただ、社会性が強いとも思えないごく普通の女生徒が、次々起こる組織の問題に、「最近、こんなんばっかりや」とぽそっと言ったのに、こちらは胸痛んだ。大人の社会ってなんて嫌らしいんだと思いながら大人社会に入っていかざるを得ない今の子どもたちに、君たちには輝かしい未来が待っているなんて言っても虚言としか思わないだろう。なんとお声がけすればいいのやら。

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# by hiyorigeta | 2018-09-29 03:43 | 教育・世相 | Trackback | Comments(0)

九月の出来事

 先日の台風の影響は、こちらではそうでもなく、特に職場では被害はなさそうと思っていたら、練習場の危険防止ネットのワイヤーが切れて、ネットがカーテンのようにぶらぶらしていることを発見。仕方がないので、大前を常に空けて練習することに。ネットを再度作り直さねばならず、大金がかかるらしい。たったこれだけでこれだけの出費。関西の台風被害や北海道の地震の被害の額は半端ないものと実感。

 そのちょっと前、愚妻の車が停車中に、軽くぶつけられて、修理になったということもあった。
 こちらがジャズを聴いていた中旬の連休中、愚妻は趣味の毛糸関連の祭りがあって、東京旅行。大相撲や国立西洋美術館なども観てきたという。

 私はジャズの会場でアルコールにおつまみ的な食事を続けていたので、少々栄養が偏ってしまった。今月は腰痛が慢性的に続いていて、痩せねばならないのに、食生活がよくなくて、逆に肥り気味となった。よくないなあ。
 腰痛といえば、先日、仕事で、気が重いことを無理にしていた時、ぐっと腰が痛くなった。ストレスで腰痛は起こるとはよく聞くが、これで、間違いなく、その時の心情で腰痛の痛みというのは変化するのだということをはっきり悟った。実に判りやすい症例を実感した格好。

 月末に人間ドックに入った。今回は脳検査もしてMRIに入った。結果は脳に委縮はないそうで、それはよかったが、頸動脈の検査で動脈硬化を指摘された。年相応より若干早いらしい。父も晩年血管がもろくなっていたことが思い出される。家系かしらん。
 定年になったら、この遠い富山まで検査を受けにこないかもしれない、ということは、この病院にくるのも最期かもという気がちょっとした。ちょっとずつ、この「最期かも」気分は増している。

 前回書いたように、ひかり回線に替わったり、九月は、大きなことはないけれど、動きはちょこちょこありました。
 いかにも日々の生活の報告という感じの記事

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# by hiyorigeta | 2018-09-28 22:42 | 日々の生活 | Trackback | Comments(0)

恩師逝去

 ひかり電話になって、数日後。呼び出し音が鳴って電話に出てみると、大学時代のゼミ仲間から。恩師鷺只雄先生がお亡くなりになったという連絡。ここ数年、体調がすぐれないという話は聞いていた。
 これで、大学時代にお世話になった近代文学が専門の四人の先生全員が鬼籍に入られたことになる。無理もない。不肖の弟子たちがもう定年の声を聞くような「年寄り分類」になっている。四人の先生のなかでは、当時中堅でお若かった。今、習った時の先生の年齢より、もう我々は二十年近く長生きしている。先生は八十歳代前半だったはず。
 別のゼミ仲間からのメールには、ついこの前、先生宅に季節の果物を贈ったところだったそうで、それが、そのまま「供物」になってしまったと書かれていた。
 私は、年賀状縮小路線で、最近、ほとんどのゼミ員と連絡をとっていない。いつもお世話になっているこの律儀なゼミ仲間に、連絡できる範囲で宜しくお願いしますというメールを打つ。
 数か月前、久しぶりに「山月記」の授業をした。その時、先生から習ったことを思い出して、話題に出した。「私は中島敦の専門家に習ったのだよ、この作品には色々な説があってね……。」というような具合。
 それが、供養にはならないかもしれないが、私自身のせめてもの慰めであるかのように感じた。
 数日後、参列した彼から葬儀参列の報告メールがあった。遠く四国から出席した仲間もあったということで、我々の代のゼミ員としてちゃんと最後の挨拶ができてよかったという思い。参列にいった仲間に感謝。

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# by hiyorigeta | 2018-09-26 04:40 | 日々の生活 | Trackback | Comments(0)

光回線導入

 これまでネットは昔ながらのADSL回線で、遅くてよく映像が止まったりしていた。画質を落として見ていたが、そうした設定がない高画質映像は、それだけで、もう見るのを諦めるしかなかった。それでも、お安かったので、割り切って長年使っていた。今回、プロバイダから、このお得設定はもうやめるという通知がきて、光回線にせざるを得なくなった。
 室内に新たなモデム他を設置するから在宅していて、ということで、時間年休をとって工事業者を招き入れたり、プロバイダは従来通りの会社に頼むことにしたので、開通後、設定をこちらでしたり、そもそも、パソコンの周りの機器の電源の取り回しを変更しないといけなくなって、延長コードのつけなおしをしたり、その日は夜までパソコン机の裏に潜り込んだりして、バタバタした。
 設定が思いのほか簡単で、つながらないのではないかという心配は杞憂だったのは幸いであった。愚妻は先月スマホに替えたので、さっそくWi-Fi接続の設定をしていた。
 さて、新しい回線は、当然、速くなるはずなので楽しみだと工事に来た方に言ったら、その方は、向こうのサイト自体に過剰アクセスがあったり、家族が別の部屋でヘビーユーズしているなど、いろいろな阻害要因があって、なんでもかんでも、サクサクと早くなるという訳でもないからそのつもりでと釘を刺された。
 確かに、ダウンロード自体は速くなったし、画質をぐっと上げてもフリーズすることもなくなったが、肝心のパソコン自体が動いているスピードは変わらないので、全体としてちょっと速くなったと感ずる程度。メモリを増設しておらず、最低限レベルなので、そのせいでの今度はパソコン自体の遅さが強調されることとなった。
 その上、月々の支払いは倍増するので、結局、以前に比べると多少ネット環境がよくなった程度で、コストパフォーマンスはあまりよくない。

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# by hiyorigeta | 2018-09-24 04:39 | 日々の生活 | Trackback | Comments(0)

パーカー替え芯

 ひさしぶりの文具話。
 パーカータイプのリフィル(替え芯)を使うボールペンはいくつかもっている。それぞれリフィルに、自社の社名がプリントしてある。モンテベルデ、ペリカンなど。肝心の本家パーカーのものは、正直、インクの出が悪く、ガシガシつかうと、かすれ始める。しばらく、立てておいて、引力でインクが下りてくるのを待つというようなことがあって、使い心地がよくなく、困っていた。パーカー社は、それで、「イージーフロウ」という名の書き味が向上したリフィルを発売、これでぐっと改善された。
 汎用リフィルだから、もっといいのがないかと探していたら、銀座の伊東屋が展開している「ロメロ」という筆記具の替え芯がいいとの情報があり、実際、使ってみると、なかなかよくて、気に入り、先年も銀座伊東屋を訪れた折り、リフィルを買った。他に、原宿の雑貨店にもロメロが置いてあって、そこで買ったこともある。
 去年、地元のデパートの文具売り場にロメロシリーズを発見、聞いてみると替え芯ありますとのことで、これで東京に行かなくすむと一安心していた。

 さて、今年、人気の三菱鉛筆のジェットストリームのインクでパーカータイプが出た。そこで、それを買ってみた。イメージより粘性が高いように感じられたが、確かにすらすら書ける。実売価格もちょっとだけだが安い。
 ということで、積年の懸案(ちょっとオーバー?)が解決しました。
 使い捨て筆記具しか使わない人には、関係のない話ですが、いい軸を買って、大事に使っている人にとって、このリフィル探しは重要、いつも、いいのないかな、インクなくなったら、次どうしようかな、と思いながら字を書いているものです。

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# by hiyorigeta | 2018-09-19 20:50 | 身近な世界・文具・筆記具 | Trackback | Comments(0)

 十回目となったジャズのお楽しみ。最初のうちは、大物はさすがに無料にできません、有料で、といったふうに付帯的だったのに、今やHPには有料コンサートのご案内が前面に並び、営業優先の姿勢をはっきりと打ち出していて、すがすがしい。ただ、そのせいで、正直、聞いたことない人だし、この人を有料にして、人が集まるのだろうかというレベルの演奏会もあり、他人事ながら心配。毎年呼び物の大学ビックバンド競演も、まとめて屋内会場で有料になっていた。
 連休といえども仕事が入っているので、見れる範囲で観た。

 前夜祭では、コミカルな動きの指揮者のいる県外からのビックバンドがいい音を聞かせていた。次の初日は行けず、二日目は夕方から参戦し、四高記念公園と尾山神社を移動して観た。三日目はフィナーレイベントひとつ手前の出し物から参戦。


 印象に残ったのユニット。
 坂井紅介率いる「Contraste」なるカルテットが一流プロ集団で出色。坂井さんの安定感あるベースはもちろん、お馴染みパーカッション、ロマンチックなバッキングからフリー系の激しいソロまで、何でもござれのピアノ、そして早いジャズパッセージから余音嫋々たるロマンチックな演奏まで、楽器を鳴らし切って、がんがん弓の毛を切りまくっていたバイオリンと、皆、強者揃い。余人及ばぬ技術力で聴くものを圧倒していた。
 その紅介さんが参加したフィナーレの、伊藤君子をフューチャーしたステージもさすがプロの実力。東北出身ということでトークが苦手の片倉真由子(p)も昔に比べたらちゃんとMCで話せるようになりました。演奏も昔より自分のペースでという感じで、初々しさはなくなったけれど、安定感は増している。
 無料ステージでも登場した国立音大ニュータイド。会場は一気に人だかりに。もうこちらでは超人気バンドになっている。中で女性ベーシストは地元出身、一昨年地元の高校を卒業した子という。結構うまい。鉄壁のアンサンブル、ソロもプロに近い。聴衆の乗せ方がまたうまくて、最後は大盛り上がりに。無理に難点を探せば、バラードにおけるアンサンブルがちょっと俺が俺が的で音が混ざっていなかったことくらい。
 安定の地元ビックバンド「ピラミッド」。今年はアメリカの若い大学の先生を呼んで、彼の曲を弾きまくった。演奏難度の高い曲ばかりであるが、キャッチーなメロディーがあちこちで顔を出し、聴衆のノリを忘れていない。ピラミッドの実力全開のステージで、さすが感あり。地元女性ボーカルの篠崎文も花を添える。この方、見た目は妖艶だけど、見るたびに男っぷり(?)が上がっている。
 そのほかで印象に残ったのは、若者のフュージョングループ「空間工房」。主メロディが判りやすくポップでバイタルな爽やかさがあった。あと地元社会人ビックバンド「FBBB」や、ボードビリアン動きの指揮者のいるレトロを狙ったビッグバンド「GFJB」。女性三人組のコーラス付きなんて、もうグレンミラー時代。


 前夜祭も少し降ったし、一日目は終日雨、三日目のフィナーレも最後の出し物で雨と、去年ほどではなかったが、天候にはあまり恵まれなかった。
 それでも秋の涼しい風が吹いて、曇りながら爽やかで、音楽鑑賞的には問題のなかった時間帯も多かった。生ビー片手に、オープンサンド的なものをかじりながら鑑賞。去年は前夜祭しか営業できず、可哀そうだったフードテント。今年は、少々ご苦労様気分も加えて、お店にお金を落としました。


 もう十年目ということで、ベテラン聴衆も多いからか、今年、「聴いている人のレベルが高いなあ」という感想をもった。演奏レベルの高い低いもよくわかっていて、その上で、音楽を楽しんでいる。そんな人が多かった。当初に比べ回を重ねて、客が固定化してきたことも関係あるのだろうけれど、その分、上客が多いともいえるかもしれない。
 十年前に比べて根を詰めて聴きまくる体力はもうなくて、去年は後で腰を痛くしたので、それにも注意したし、あっさり無理せず、でも、四日間中三日間は出動して楽しみました。末永くうまく運営していただきたいもの。
 有料コンサートコケなかったでしょうねえ?


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# by hiyorigeta | 2018-09-17 23:22 | 音楽・ジャズ・オーディオ | Trackback | Comments(0)

 学生さん時代に大ヒット、あのフォースのジェダイ「文化」は、もう、私たちの世代の共通認識みたいなもの。
 だいぶ前、テレビ用のサイドストーリーシリーズのアニメがBSで放映され、それを楽しんだが、今は「反乱者たち」という副題がついた、以前よりかなり絵が巧妙になったアニメのシリーズを楽しく見ている(今年放映されているのは、去年、現地で放映された「シーズン4」らしい)。もう本当に実写のようなアニメ。動きもスムーズで、ストーリー展開も巧み。子供も大人も楽しめる。アニメで観ているのは今はこれだけ。今週、重要なジェダイが亡くなってハラハラ。
 子供の頃の「サンダーバード」と並んで、我々世代の男の子のマストドラマである。

 同様のシリーズとしては、「宇宙大作戦」として楽しんだ「スタートレック」がある。二十年以上前、リバイバルして映画も何本かつくられた。それも好きだった。
 「スパイ大作戦」の名で放映されていたテレビシリーズは、今は「ミッションインポッシブル」という原題のままで。今年、映画の「6」がロードショー中。これのシリーズは、今も生き残っている。 
 この他に、リバイバルやリニューアルしてほしいテレビシリーズは、刑事ものの「鬼警部アイアンサイド」と歴史ものの「タイムトンネル」。
 同年代の皆さん。懐かしい話でしょ。


 さて、先日、久しぶりに映画館に行き、その、「ミッションインポッシブル6」を観てきました。
 前作でチームみたいになっていたメンバーはそのまま。「3」で話の中心だった元妻も出てきて、この映画シリーズを続けて見ている人は連続性を感じるしかけになっている。
 踏まえないといけないお約束もしっかり踏まえているのもオールドファンにはうれしい。冒頭、テープレコーダーのリールがくるくる回って音声が再生され、煙を吹いて終わる。そんなレトロな機械で命令が伝達されるなんて、今時、ありません。典型的なお約束のファンサービス。
 ちょっと冒頭部、前提話が速すぎで、字幕を読みながらの日本人にはついていけず、途中まで展開が少々判らなかったが、まあ、ただただ、アクションにつぐアクションで、最後まで飽きさせずに突っ切った話。
 主役のトムさんは、ちょっとずんぐりの中年になりましたねえ。


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# by hiyorigeta | 2018-09-12 03:20 | 観劇・映画 | Trackback | Comments(0)
 ラフマニノフは大男で手の大きさも半端ないという話は有名で、手形もあるという。二十世紀前半の人なので、自作自演の録音も残されているのも知っていて、今もカタログに残っている。買いたい盤のひとつだった。
 某氏との音楽話の中で、そのCDを持っているということで、借りて聴いてみた。「まあ、こういう録音が残されていると、皆、これをお手本にするよねえ」的な印象で、意外に驚きはなく、真っ当だった(これ、話が逆の、変な感想です)。
 音もモノラルながら、まずまず聴けるレベル。こまかいところはよく聴こえないが、全体概要を知るくらいなら充分。驚いたのか録音年月日。1929年とのこと。九十年前の録音である。もしかしたら、我が家のステレオで聴いたもっとも古い音源かもしれない。ジャズでも、そのあたりに録音があるが、私はそんな古いところまでさかのぼったことはない。家にある古いところではマイルス「クールの誕生」あたり。
 なんとか聴ける音質なのは、リマスターなどをして、ここまでの音質に仕立てているのだろう。ジョージ・セルの古い録音も、驚くほど音がよくて、年代を忘れるほど。もう魔法のようである。
 今回の自作自演の音源も、最新技術でもう一努力すると、もっと聴ける音になるのではないかしら。さすがにステレオにはできないかな。
 ともあれ、聴いてみたいと思っていた音源が聴けて、うれしかった。

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# by hiyorigeta | 2018-09-11 05:20 | 音楽・ジャズ・オーディオ | Trackback | Comments(0)

涼しくはなったが

 さすがに涼しくなってきた。掛布はタオルケットの代わりに、毛布一枚に変更。
 北海道の地震の復旧に伴って死者の数も増え続け、大きな被害となっている。火山灰層の山肌が同じ方向でごっそり削られ茶色の地層をむき出しにし、緑とコントラストをなしているのは、異様な光景であった。
 土曜日は終日仕事。日曜日は朝と夕とに仕事が入り、日中のみ家で雑用。
 今日は月曜日。体の芯に疲れが残っていて、涼しくなったからなおさら夏の疲れ感が半端ない。授業の枕に「私は体の芯が疲れているのだけれど、それは若い皆も同じか、それとももう夏休み終わりからだいぶたち、さすがにそうまでは疲れていないのか、どっちかね?」と聞いた。すると全員「疲れている」とのこと。元気な若者たちでさえ疲れている。
 台風、地震と日本の世間が落ち着きなくざわざわしているのもその気持ち的な ストレスに寄与しているのではないかという説をたてていた方がいたが、それも関係あるかもしれない。
 今日も大雨警報が出ていて、夕方防災無線(拡声器)で、注意報にかわったと聞こえてきたが、今日は「警報」クラスかなあ。気象に関して便利になったが、長年のうちに「オオカミと少年」みたいになるのではとチラッと思わないでもなかった。

 さて、スピーカーが変わって、色々発見が。
 これまで、オーケストラ曲を寝る前、枕もとで小さく流していたら、最弱音の時、なにも聞こえず、窓外の車の走行音ばかりが聞こえてきて、自分の聴力が落ちていることを実感して悲しくなっていたが、今回、同じ曲を流してみると、しっかりバイオリンの超弱音の高音が聞こえるではないか。こちらの耳が老朽化しているからとばかり思っていたが、そもそも、高音がスピーカーから出ていなかったらしく、なあんだという気もした。ちょっと嬉しい。

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# by hiyorigeta | 2018-09-10 06:25 | 日々の生活 | Trackback | Comments(0)

荷風散人宜しく金沢をぶらぶら歩きしたり日々の生活をつぶやいています。文字ばかりですがご容赦下さい。時々日付をさかのぼってアップしたりします。http://tanabe.easy-magic.com


by hiyorigeta
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