いつも明るいミュージカルで楽しませてくれる劇団の公演。「死神」というタイトルは覚えていて、大昔、観たような気がしていたが、内容はさっぱり忘れている。観ながら思い出すかと思っていたが、全然ダメ。お話もだいぶ違っているのだろうか。
 冒頭、死神の仮面を外した女性の顔のライトアップから始まる。若くて、死神らしいキツさもあるメーキャップが魅力的な、現代的美人さんの顔立ちで、印象的なスタートであった。以後も、彼女は仮面をほとんどつけず、ダンスに唄に大活躍する。あれだけの労働をすると、後半、音程があやしくなることも往々にしてあるが、最後まで、しっかり声が伸びて美しい。踊りもしなやか。途中、主役の男性とのラブシーンもどきや、バニーガール風の網タイツで出てきて踊るなど、ちょっと色っぽいシーンもあって、男性陣も頑張ってはいるが、彼女の魅力で観客を引っ張っているような印象。こんな魅力的で実力のある若手だけど、全然、知らない方である。
 ストーリーは、仕事がない葬儀屋の主人(園田新太郎。時々お見掛けする男優さん)が、死神にそそのかされて、呪術師として瀕死の病人を次々と生き返らせて経済的に潤うが、この初老男に恋をした彼女は、「人間として生きたい」と悩み始めるという流れ。
 もちろん、音楽はいずみたく。彼らしいちょっと歌謡曲調も混じるメロディ・ラインは魅力的で、最後のほうの曲などは聞き覚えがあった。やぱり、観ているはずである。今回、舞台上部に演奏家が四人ついての生演奏であったのも、いい感じであった。
 演出は、信頼の鵜山仁。ただ、ちょっとつなぎが雑なところや、刃物で刺されたはずなのに、緊急外科手術で、埋まった弾丸をとったかのような動きがあって、アレと思ったところがあったりしたのは残念だったが、踊りと唄のミュージカル・コメディである。あまり堅いことをいうのは野暮である。
 最後の挨拶で、ヒロインはオーデションで選ばれた劇団の新進気鋭であると紹介されていた。「宮田佳奈」さんというらしい。一生懸命さが伝わってきて、今後が楽しみな女優さんであると思った。
 会場で、昔の仕事仲間の方と沢山あった。かくかくしかじか、あと一か月で退職です、時間に余裕が出るので、また、何かあったらお声がけくださいねと触れ回った。向こうからは「ご苦労様でした」と言われて、そうか、自分から宣伝すると、そう言われるのかと、気がついて、逆にちょっと「退職」感を感じた。(2019.2.15)

# by hiyorigeta | 2019-02-17 22:40 | 観劇・映画 | Trackback | Comments(0)

話は移って

 関西在住の高校時代の友人からメールで、帰郷するので飲まないかとのこと。さしあたりケータイにアドレスがある地元の友人に連絡をとり、料理店に予約。三連休とて混んでいるので、フリーの注文の場合は最初の何品かを予約してほしいとのこと。なるほどそういうシステムもあるのか。特に好き嫌いも聞いていないので、それならお任せでいいタイミングで出てくるお勧めのコース料理のほうが気が楽と、それにする。
 ここは昔からやっている比較的リーズナブルな割烹で、変なものは出てこない安心感のあるお店。入ったのは十五年ぶりくらいで、店内のレイアウトや内装は変わっていた。
 このメンバーで集まるのは四年ぶりとのこと。毎回そのくらいのペースで集まっている。
 そのたび、話の中心は、子育て、子供の就職、結婚話と年相応に動いていき、今回は親の死や介護の話、認知症の大変さ、それでも頭が聡明のまま体が動かなくなる本人や周りのほうが辛いという話などになるほどと聞き入る。
 同級生の一人が正月に急死したのは聞いていたが、一番ショックだったのは、大企業に入り頑張っていた友人が、どうやら仕事のストレスから認知症のようだという話で、我々世代もそうかと、さすがに気が沈んだ。
 こちらはいまだにレコードを大事にして、針を落して聴いているというと珍しがられた。今や我々世代でも音楽はファイルで聴くのが当たり前のような意識であった。
 一次会二時間でさっと解散。もう無理はしない。また四年後と言わず会おうという話で幕。

# by hiyorigeta | 2019-02-10 03:00 | 日々の生活 | Trackback | Comments(0)

神社が危ない

 一月に、昔は左義長(どんど焼き)がちゃんと行われていて、地域の子供が沢山集まって、習字を燃やしたり蜜柑を焼いて食べたりして楽しかったという話を子供たちにした。
 数日前には、昔はお祭りの前に町内会で飾るしめ縄を、大人の指導の下、子供主力で作って家々につるしてまわった。あれは、今考えるとよい町内のコミュニケーションになっていたという話から、昔は神社が一番の子供の遊び場だったという話になった。子供のどこかのグループが常に境内の一角で遊んでいた。陣取りとかケンパなんかをよくした覚えがある。
 春秋のお祭りの三日間は、家はお祝いモードで、押し寿司や赤飯など、いちもより豪華な食事が出た。境内では屋台店が出て、もらったお小遣いの中で何を買おうか楽しみだった。籤とか型抜きをしたりした。定番の鯛焼きや我が家で人気のカルメ焼きは、大人がお金を出してくれた。飴屋さんでは、飴を長く引っぱって棒に巻き付けるパフォーマンスに見入ったものだ。こうした店はかなり小さい神社さんでも数軒は来ていて、我が家の氏神様では十軒弱、バス停三つほど先の金沢でも名の通った大きめの神社さんでは、二十軒弱は来ていた。本当に子供の大きなお楽しみだった。

 昨日の地元新聞で、神社の閉鎖問題が一面を飾っていた。氏子がいない神社で賽銭での収入は年に千円程度しかなく、祭礼でも人が誰も集まらない状況で、宮司は別途収入で糊口をしのいでいるという。社は老朽化しているが、改築の予算の目途が立たず、今は御神霊を神社庁にお返しし、立ち入り禁止の札がかかっているという。我が家から歩いて二十分ほどのところにあり、よく知っている小さな神社である。
 宮司は解体を希望しているが、市当局は保存地区にあることもあり、存続できないかという立場で、これを認めると、ドミノ倒しのように次々に神社が廃社になっていくことを懸念しているとあった。

 最近、どこの神社も活気を失ってひっそりとしている。氏子が沢山いて活発な動きをしていたり、何らかの売りのある一部の神社以外は、おそらく、祭礼の時期を除くと、そこにあるだけの状態になっているところが多いということのようだ。
 今の子供たちの多くは、上記のような、氏神様の神社で遊んだ記憶も、半年に一回と、思ったよりさっさとやってくるお祭りが楽しかった記憶も、左義長の記憶も、家庭でのお祭り料理のうれしさの記憶もないようである。
 あるクラスで、「氏神様のお祭りの時、今でも家は豪華料理が出るよ」という人は?と挙手してもらったら、クラスに二人であった。もう、ほぼほぼ神社と家庭との関係は切れている。この話を聞いて、「よくないな」と思ったら、皆さんが生んだお子さんは、せいぜい境内で遊ばせてねという「結び」になったのだけれど、そもそも、自分たちがもうすでに切れている上に、特に遊具もなく、何もない中で創意工夫で遊ぶという文化でもない今。こう言っておきながら、なかなか難しいだろうなと思わずにいられなかった。

 「神社がドミノ倒しのように次々潰れていく」って………。考えただけでも悲しい話。


# by hiyorigeta | 2019-02-06 05:12 | 教育・世相 | Trackback | Comments(0)

児山紀芳氏逝去

 ジャズ評論家の児山氏が亡くなられた。御年八十二歳。ジャズを聴き始めた一九七〇年代、大事な情報源だった「スイングジャーナル」誌の編集長としてお名前を知った。長年、NHKのジャズ番組のパーソナリティもつとめられて、その番組にもお世話になった。結構、エアチェックした。一時期、エマ―シーレーベルを再興してプロデュース業にも力を入れていて、私も彼の作ったCDを何枚も持っている。
 ジャズの分かりやすい解説といえば彼のお声が浮かぶ。難解な理屈を述べるタイプではなく、音楽の感想を前面に出すタイプでもない。どちらかというと、ジャズマンとの交流が深いので、音楽家の人柄や印象などを経験から語ってくれるタイプで、批判的な批評を彼の口から聞いたことがない。
 番組も、新譜の中からリスナーが聞きたいなと思う話題盤をいち早く流してくれるなど、ツボを押さえた選曲の週があり、また、特集では、要領よくその音楽家の転機となった盤を流して全体像が分かるようにしてくれた週がありと、実にリスナーの要望がよくわかっている方であった。
 油井正一とか、あの頃あの雑誌で活躍していたジャズ評論家はもうほとんどが亡くなっていて、二〇一二年には、児山の先輩編集長だった岩浪洋三も亡くなっている。ジャズジャーナリズムを牽引してきた「スイングジャーナル」文化もそろそろ終焉なのかもしれない。
 左前になって低調な時期が続き、最終的に廃刊となっったのが二〇一〇年七月号。もう九年近くたつ。
 ジャズを聴く楽しみを教えてくれた大恩人でした。ありがとうございました。

# by hiyorigeta | 2019-02-05 06:06 | 音楽・ジャズ・オーディオ | Trackback | Comments(0)

トキワ荘復元

 昨年十一月、トキワ荘に住みはしなかったが、出入り組の漫画家長谷邦夫(ながたにくにお)が亡くなった。赤塚不二夫のブレーンでもあり、強烈なパロディ精神があって、よい子向けでなかったので、代表作やオリジナル・キャラのヒットはなかったが、漫画界の長老だった。昔、彼名義のコミックを買ったことがあって、それ以来、名前と作風だけははっきり分かっていた。
 先日、来春、トキワ荘が再現された漫画ミュージアムがオープンと新聞に出ていた。何度も書いたことだが、私の東京時代には、私が住んでいたところから遠からぬところにまだあって、私が社会人になってそうたたない時に、取り壊し反対運動があって、成功せず、一九八二年解体された、という結末を知っているので、今頃再建させるのなら、あの時保存しておけばよかったのにという気がすごくして、時代の認識の移ろいというのは、本当に根無し草のようだなと思わずにいられなかった。この日本、十年もたたないうちに百八十度反対のことがその時の常識になるなんてことがよくある。
 有名量販店創業者から大口寄付もあって、予想以上の寄付が集まったという。建物は復元、内部も再現部分があり、著作コーナーや企画展示室などを設けた「ミュージアム」にするということで、総工費は九億円。
 そう考えれば、単に囲いを作って保存するより、集客・観光と言う視点で見ると、こっちのほうがよいかもしれない。公共事業としても。
 
 先日、金沢市東山、東の廓近くの町屋をリノベーションして移り住んだ若夫婦の建物を紹介する番組を観た。元々、手直しを繰り返した物件で、見た目はただのぼろい昭和の家。それを引きはがすと中から立派な飾りをつけた梁が見えて、リフォームするに足ると思ったという。古びて傷んではいるが、町屋然としていた物件というのなら、復元の行きつく先も想像できる。そのまま新しくなる感じである。
 今回のは、かなりを新しく伝統工法で作り直したというレベルで、廓のお茶屋さんの個人家バーションといった感じ。壁も群青色で前田家伝統。ご夫婦ともどもお茶を習っていて、前にはなかったお茶室まで作った。お若いのに渋い日本趣味。雪国の伝統技法を駆使したピカピカの金沢町屋が新たに出来た感じ。戻すというより積極的リノベ。
 市は伝統保存地区の改築には補助金を出して、景観の保護に積極的でもある。私の若い頃は「新しいことはいいことだ」「アメリカ文化はかっこいい」の文化で、私たち世代はそこから完全に抜け切れていないが、彼らのほうが、しっかり古いものは大事にしたうえで、でも新しく気持ちのよい今時の和を味わいたいというところもしっかりクリアしていて、よほど賢い。

 そう考えると、今回のトキワ荘。壊して建てての愚を嘆息するより、漫画文化の歴史を顕彰し後世に伝える拠点を作る意義は大きく、それが縁の場所に立ち、かつ当時に思いをはせる要素も入っている建物と思えば、そんなものだなと、思い直した。藤子不二雄のお一方、女流の草分け水野英子がまだ生きている。よく証言を聞き取って、いい博物館にしてしてほしいもの。
 ということで、今回のブログは、よかった、よかったで終わります。

# by hiyorigeta | 2019-02-03 12:23 | 日々の生活 | Trackback | Comments(0)

お知らせ

1月、あげそこなっていたいた記事をまとめて何本かアップしました。さかのぼってみてください。
# by hiyorigeta | 2019-02-03 09:37 | お知らせ | Trackback | Comments(0)

たかだかでもたもた

 銀行でお金を下ろし、郵便局で振替用紙を使って送金しようと、外に出向いた。
 昔と違って、整理番号をとらないといけない。順番を待っていると、番号が呼ばれて、用事をいう。また、別の整理番号をもらって呼び出されるのを待つ。ところが、頭の中に、前の番号が残っていて、番号が違っているのを忘れる。しまいに誰々さんと言いなおされて、あ、私だと気付く。
 次に郵便局。順番を待って、ATMで送金しようとすると、十万を超える金額は窓口でと表示が出る。局内には、「郵便」「貯金」「保険」という三つの札が掛かっていて、少なくとも貯金ではないので、おそらく郵便のほうだろうと順番をつくと、これは貯金の窓口で扱っていると言われて、窓口を横に移動すると、整理番号をとってくれと言われる。誰もいないのに思いながら、後ろのほうにある機械で番号札をとると、間髪入れず、〇番の方どうぞと言われて、窓口に引き返す。どうも、絶対、整理番号を通さないといけないシステムになっているようである。
 待っていて、ようやく番号を言われ、お仕事終了。たかだか「下ろして送金」にこれだけの手間がかかりました。今や、ダイレクトに空いている窓口に行って、あとはよろしくと用を済ます時代ではないようです。
 それに「貯金」窓口が振替などの業務をするのなら、括弧書きでもして、振替・為替などと看板に書いてもらうとありがたいなとも思いました。つまり「貯金」という窓口は、「保険」以外のお金関係の窓口という意味なんですね。
 今回のことで思ったのは、私の今の年齢でも結構もたもたした、これ、お年寄りだったら、もう途中で嫌になるだろうなあということ。
 めんどくさい世の中になりましたねえ。

# by hiyorigeta | 2019-02-02 22:17 | 日々の生活 | Trackback | Comments(0)
 使い慣れたステンレス製の万能包丁が傷んできた。高級品でもなんでもない普及品。柄は、刃を木質の取っ手が両方から挟み込んでいる構造なのだが、もう一枚左右に鉄の板が挟まっていて、それが錆び、膨張して木を押して留めピンが一部吹っ飛んだ。もう何十年と使っていて、後から少々小ぶりのを愚妻が買い足したのだが、それよりも適度な重さと刃渡りがあって、男はこっちのほうが使いやすい。
 台所の抽斗を探してみると、高級そうな出刃包丁があった。小ぶりなのに結構重い。何十年も前、大魚の骨かなにかを切って、盛大に刃こぼれしている。昔なら目の粗い砥石で刃を整え、細目の砥石で仕上げたのだろうけれど、家には砥石がない。そこで放置されていたもの。
 あるのは切れ味がなまった時にお手軽に使うシャープナーのみ。こまめに十回ほど包丁を往復させて刃先を鋭くさせる。
 そこで、この出刃を、テレビを観ながらの「ながら作業」で、何百回と往復させて、欠けたラインまで刃を研ぎ、一応仕上げた。使ってみると、刃渡りが足りないうえに肉厚の刃で食材が見えない。あれだけ研いだけど、切れ味は全然で、上から力を入れないと切れない。
 労力かけたのにとがっかり。よく見ると、出刃だからもともと片刃研ぎなのに両面研いでいる。シャープナーの取扱い説明書を読むと、片刃肉厚の出刃には使えないと書いてあった。道理で。
 ということで、研いではいけない裏面も研いでしまっていて、かつ切れ味が戻らず、その上、使ってみて分かったのだが、鉄製で、すぐ錆びがつく。小さいのにずっしり重く、ちょっと失敗すると指をストンと切断しそう。
 つまり、これプロ用なのでしょうね。毎日、砥石で研ぐところから料理をスタートさせるような人用。
 一応、スーパーマーケットの店頭で年に数回店開きする研ぎ職人さんに頼もうかと思ってはいるのですが、素人には持て余し気味。取っ手が壊れつつあるのをだましだまし使うことになりそうです。

 フライパンのテフロン加工がとれて、なんでも焦げつくようになった。誰に聞いても、この種の加工ものは加工がとれてきて、ダメになるのは宿命みたいにいう。ということで、買い替えは、プロ用の鉄製のにして、洗剤洗いせず、油をなじませ、長年使い続ける「中華料理の鉄人用」みたいなタイプにしようと決めていたけれど、重そうだし、結局、持て余すのではないかしらと今回のことで思い出してきて、こっちも、盛大に焦げつくフライパンをだましだまし使っている状況。


# by hiyorigeta | 2019-01-31 22:15 | 日々の生活 | Trackback | Comments(0)

ゆるゆるな音

 一度はっきり積もったが、それ以外は、大きな雪はなく、穏やかな冬。去年の今頃はという話題があちこちででる。

 以下、オーディオに興味のない人はさっぱりの話題です。
 退職を機に一軒家からマンション住まいに引っ越す高校時代の友人からアナログレコードプレーヤーをいただいた。三十年以上前のデンオンと言っていた時代の定番人気品(DP-47F)。オートが壊れていて、それが動かないのに中途半端に作動しようとするので、アームがフリーにならない一時があり、その理屈が分かるまで挙動不審にしか見えず、おっかなびっくり。アームの作動が解除されると、ガンとアームのヘッドが盤に落下し、もう最初はギヤ―と叫んでしましました。どうやら油圧ダンパーがヘタってゆっくり下りなくなっているようです。ネットで症状を検索すると、この機種は同じようなところが壊れているようで、それでほぼほぼ事態を把握できました。針を盤に落としてから回転スタートボタンを押すと問題ないという結論。
 カートリッジはもともと付いていた高出力MC型(DL-80MC)ではなく、シェアのMM型(M97x)がついていて、針が折れていたので替えたとのこと。ストレートアームで、カートリッジシェル(PCL-40)は斜めを向いているのだが、見たことがない特殊な端子で、他のシェルが使えない。これも調べると一時期いくつかの機種で採用された規格で、滅んだらしい。そこでこんなプラスチックの安っぽいシェルでも、オークションではそれなりの値段で売っているのを発見した。

 ステレオにつないで音を聴くと、家で現在使用中の機種の音に比べ、えらくマイルドな音。私は嫌いな音ではないし、アナログらしいといえばそうなんだけれど、こもった音ともいえるくらい。
 そこでまた、ネットで調べてみると、プレーヤー自体の評価が、当時の他の機種(テクニクスの1200シリーズなど)に較べて、地味な音だったと書いてあった。カートリッジもシェアのド定番機種(M44G)などと比べると、派手さがなく中庸な音という評価で、それに、機械自体の経年劣化で音が緩み、トータルで「ゆるゆるな音」になっているということが判明した。

 せっかくだから、新年度、部屋の模様替えをして、プレーヤー二台並べて、個性の違うカートリッジをつけて、音の違いを楽しもうかと目論んでいるが、そういう訳で、端子が違ったり、ちょっと手順を間違えたりしたら盤を傷つけてしまいそうだったりと、色々懸案も多そうである。まあ、でも、それもお楽しみ。

# by hiyorigeta | 2019-01-30 22:05 | 音楽・ジャズ・オーディオ | Trackback | Comments(0)

地方をおちょくる

 巨体の女装タレントがやっている「月曜から」なんとかという番組、今回、総集編みたいな回で、過去のものを流していた。その中に「ご当地問題」とかいうくくりで、方言題材のものがあった。(後で調べると、この総集編自体、一昨年の冬に放送したもので、だから一つ一つのネタはもっと前の取材のようである)
 ある地方では、「ざじずぜぞ」が「だぢづでど」になるというのをやっていた。現地にいってお年寄りに、何度も一語一語言わせて、間違っているのを訂正する。
 また、ある地方では語尾に「なっし」をつける。それで、ゆるキャラ「ふなっしー」を前振りに入れて、この言葉を現地の人が使うたび、テロップでそこだけ色をつけて、笑いの対象にしていた。
 地方の言葉を馬鹿にしているような扱いで、「あんた馬鹿にしているのか」と聞き質していた人もいたくらいで、インタビューを受けた人は、カメラが回っているから、その失礼さを指摘するわけにもいかず、といったところだろうなと推察された。
 実際、明らかに人を笑いものにしている感たっぷりのものもあった。取材者は、現地の人が言うのを躊躇した時、ここぞと、マイクをぐいと近づけて、言うように強要する。
 他に、鯉を神聖視している地区があり、そこのお年寄りたちをあつめて、これはセーフかタブーかを聴いていき、最後には広島カープ応援の格好をした短パンの若いかわい子ちゃんの女の子を登場させて、反応をみるというようなこともやっていた。わざわざ地区の重鎮をあつめて 計画通り、このオチにまで持って行こうとする。この番組を見た現地の人は、自分の地域の風習を「おちょくられた」と感じたのではなかしら。
 被害は年寄りに多かった。地方を馬鹿にしているだけでなく、伝統文化を陋習として馬鹿にしている。
 ここ金沢では、誘導・勧誘の時、語尾に「まっし」をつける。これも、例えば「増し」や「こっちの方がマシ」の「マシ」あたりと連動させて、笑いをとるなんてことも十分可能。おちょくりの対象にならないとも限らない。
 この回は再構成だったので全国に二回流していることになる。誰も一回目の時、失礼さを指摘しなかったのかしら。それとも、このくらいのレベルはテレビでは日常茶飯事で視聴者は慣れているのかしら。観点は面白く、持って行き方で十分興味深いものになったはずなのに。
 怖いなあ、町を歩いていたら、真面目なインタビューを装って、急にマスコミに声をかけられ、何時、おちょくりの対象にさせられるかわからんなあ。
 と、ここまで書いて、ネットに載っている過去のこの番組をいくつか観てみた。時々、地方取材ものがあって、いずれも「地方を笑う」的なにおいがした。こうした流れで、あのネタが入っていても、視聴者は、まあ、この番組はそんなものと思うだろうなあというのが印象。標準的なレベルと思われることができない相手は、笑われてもしかたがない、それをネタにすると受けるはずという発想。
 勉強できるといわれている教育現場にいるから猶更なんでしょうけど、今のお子さんも、全然悪気もなく、人をおちょくるのが習い性になっている子が時々います。教室に張り出されたテスト結果グラフを観ながら「このクラスに、こんな低い点とる奴おるんや」と大声で言う子とか。
 この場合、誰かをターゲットにして故意に聞えよがしに言っているのではなく、本当にその時思ったことを大声で言って、自分の感想に同意してほしかっただけなんでしょうが、結果はおちょくったのと同じです。


# by hiyorigeta | 2019-01-25 09:33 | 日々の生活 | Trackback | Comments(0)
 動画サイト、ユーチューブに動画を連続的にアップして、それで収入を得る人たちのことを「ユーチューバー」というというのは知っていたけれど、素人の映像で何十万人も視聴し、チャンネル登録してもらい、広告収入で稼ぐというのは、余程のことをし続けないといけないだろうし、何をしているのだろうとは思っていた。実際のことはよく知らなかった。
 最近、「モトブログ」(バイクのツーリングなどの様子を会話とともに編集してアップしてあるもの)をよく見ていたので、途切れずに頻繁にアップしている人の動画で、かなりの視聴回数稼ぐ人というのがいることを知る。パソコンの画面をそのままにしていると、バイク以外のユーチューバーの動画が次々に再生され、その中には、はっきり動画収入がメインで生活している人のものも混じってきた。 
 若い女性の一人暮らしの様子で、普通なら隠すだろうなと思われるぐうたらな生活ぶりを、そのままどんどん積極的に見せて視聴者をつっていく手法。女性の一人暮らしは、異性にとっては興味深々だろう。目が覚めて、寝起き悪さそのままに、日常のルーティーンを延々と見せる。パジャマ姿やどてら姿でいかにも女の子っぽい部屋をうろつく舞台裏はある意味、「性的」なニュアンスがうっすらのっている。あるいは同性にとっては、他の人もこんな一人暮らしなんだと安心する材料になるかもしれない。つまりは、よく言うと私小説的。悪くいうと露出趣味。

 トランス・ジェンダー(これも「トランス!!)の元男性の日々の生活動画は、知りたいことを質問すると、具体的に転換手術の経過とか、気持ちの変化とかが語られていて、興味をそそるように作ってある。女子になって、会社で社長にお酌をする係が回ってきたりして、女子ってこうなんだと、こういうところに気を遣っているのだとか、社会的役割の変化の自覚があるなど、成程と思うところも半分。 
 発言をずっとつなげていくと、具体的な生の形で「トランス・ジェンダー」の置かれた立場というものが理解できて、勉強になった。今は「性同一性障害」という診断が出て、手術には保険が適用され、戸籍的にも変更される。法的・社会的条件はクリアしており、最終的には、社会の偏見の問題に行きついているようである。
 去年NHKドラマ「女子的生活」も観ていたので、それも合わせて認識が深まった。

 閑話休題。このユーチューバーさんたち、時に視聴回数が何十万回とかになり、年収は一般サラリーマンの額をはるかに超えたものになっているようである。
 ネタの一つとして、撮影の裏も見せてくれていたのがあった。人気になるために、ライティングの簡易セットを買ったり、マイクを新調したりと、続けるためには、機材購入や取材費用なども必要で、「私がやっているのは、ミニ放送局みたいなもんです」といっていたが、確かにそんな感じで、今回のプチ旅行の動画の予算規模はどうで、その範囲で、映像映えさせるために、これを注文してみたとか、まったく予算ー執行を繰り返す個人経営の企業みたいな発想だったのは、まあ、そういうことになるよねと思った。
現在、小学生のなりたい職業ランキングでユーチューバーが一位になっているという。子供は延々そんなの観ているからだろうか。
 「スマホを捨てて町に出よう」と言いたくなりますね。

# by hiyorigeta | 2019-01-21 09:32 | 日々の生活 | Trackback | Comments(0)

「トランス」を知らない

 「トランス・サイエンス」という言葉が出てきたので辞書を繰ったが出てこない。手元の電子辞書ももう古いので、最新版には出ているかもしれない。ネットの辞書で調べると「科学で問うことはできるが、科学だけでは解決しない問題や事柄」とある。本文にもちゃんとそういう意味の箇所があり、それで納得。
 一般的には科学の分野だが、科学が勝手に判断したらマズイ、広く識者が集って合意を形成しないといけないのではないかという科学的事象のことで、例えば遺伝子操作とか脳死問題とかがその代表例。
 で、問題は「トランス」ということば。私は「変換」という言葉がすぐに浮かぶ。
 最初、「サイエンスを「変換する」ってなに?」と思ったが、トランスには、越える 広がるという意味もあり、ここは「サイエンスを超えて」という意味で使っている。
 さて、物として「トランス」といえば、大人は普通「変圧器」を想起する。トランスフォーマーの省略語(ただ、今、そういうと、変形するロボットをイメージするけど)。家電の中を開いたら、電源コードの一番最初に行きつく大きな塊。線がぐるぐる巻きにされている。そこで変圧して、弱電にして、回路につながっていく。
 今回、一番最初の枕にしようと思って、「トランスといえば普通どんな物?」という聞き方をしたら、誰も答えられなかった。トランスという部品自体を知らないようだった。驚いたことに、理系でさえさっぱりで、こちらとしては結構な驚き。電気回路習わないのかしら。
 電気といえば、子供の頃、ゲルマニウムラジオを作って、アンテナ代わりに、コンセントの差込口に一本だけ差し込んでイヤホンでラジオを聴いたり、半田ごてで基盤にパーツをはんだ付けしたので、文型の私でさえ、中の基盤を見たら、これは抵抗器、これはコンデンサくらいは判る。下手糞はんだ付けをしていると、熱でトランジスタがいかれた。今の子、トランスさえ分からないくらいなので、おそらく、どれがなんと言われている部品かさえ、わからなさそう。
 最近の理系の勉強が、実際と乖離している例のようなお話だが、実は「エンジン」もおんなじ感じらしい。
 我々世代は中学の「技術」の時間にエンジンの構造を習った。最後は、実際に原付バイクを見本に、ここかバルブのカムシャフト、ここがギア部などと習った。だから、その流れで、もう少し調べて、これはオーソドックスなSOHCだとか、頭がかさばっているからDOHCだとかの知識もつく。昔は運動場で、ここは私有地だから、実際に乗ってみろと何人かバイクを乗らしてくれたが、今は、やってはいけない教育方法だろう。この分野は「技術・家庭」が男女必修になって、「技術」科の内容の大幅削減が行われ、やらなくなったようである。
 ということで、車やバイクの興味がほとんどない現代の青年は、エンジン自体、習っていないので知らないし、特段、興味もないという状況のようである。
 実際に触れて、かつ扱って、特性とか色々なことを知る。そうした実施とのつながりが無くなってきている。
 この話を同級生にすると、その人は私は真空管のラジオを作ったという。確かに私もチャレンジしたことがあるが、はんだ付けの未熟さで成功しなかった。でも、まあここまで来ると年寄りの昔話の世界になるから、このへんでやめておきましょう。

# by hiyorigeta | 2019-01-15 20:13 | 日々の生活 | Trackback | Comments(0)
 三十歳頃からグラビアアイドルになり、エロスを武器に有名になった芸能人、壇蜜さん。色物ですぐに消える人かと思っていたが、多彩な経歴、独特の感性と頭のよさで、今も、ラジオなどでよく声を聞く。声はしっとりとしていて耳になじむ。
 肉体の露出は、アラフォーになって、もう歳だしと徐々に少なくなっててきているらしいのだけれど、別の需要で生き残っているくち。ブログも独特の雰囲気を醸し出している。
 今秋、古本屋で「どうしよう」というタイトルの本を見つたので、読んでみた。結構、自己分析的な人で、文章も上手い。
 ここのところ、ネットに載っている彼女の画像を、自分で焼いたCDのジャケットがわりにしたりしているので、身の回りで時々彼女の顔が現れる。ちょっとエッチっぽいジャケットのCDになっていて、潔癖な女性あたりが見ると、品がないと思われるのではないかしら? と思わないでもないが、「色っぽい」とは無縁な生活をしているので(まあ、それが普通か)、CDを取り出す時、ちょっと「おっ」と思うのも、「男の楽しみ」みたいなところがあるので、まあ、よしとしようという気持ち。

# by hiyorigeta | 2019-01-14 06:03 | 日々の生活 | Trackback | Comments(0)
  若いころ、「うちのタマ知りませんか」という猫キャラクターを好きになった。先日、机の引き出しを整理していたら、その消しゴムが出てきて、懐かしかった。探すとまだいくつか、このキャラクターグッズが残っているはず。
 男の子がかわいがっていたタマがいなくなって心配しているという設定。男の子が書いた作文が背景に書かれていて、それを読むと、結構、この男の子は悲しいのではないかしらと同情して好きになった。
 久しぶりにまじまじと眺めていて気がついた。このキャラクター、リラックマにそっくりだ。ここのところずっと、「リラックマ好き」を標榜しているけれど、これ、「うちのタマ」が「リラックマ」に替わっただけだと気が付いた。
 リラックマが好きになったのは、疲れている時に、じっとイラストを見ていたら、癒されて、それから好きになった。どちらも、ほっこりして癒される。キャラクターにあまり動きがない。顔の輪郭が横に潰れたような形をしている。顔がでかく二頭身である、など、かなり似ている。こんな丸い顔がつぶれ顔が私にとって癒される顔だんだと、自分のことではあるが、今更ながら発見。
 この話、自分がこれまで、いいな、好きだなと思った女性が、みんな小学校の時に好きになった初恋の女性そっくりだということに結構いい歳になってから気が付いて、我ながらびっくり、というのに似ています。

 さて、リラックマのぬいぐるみは、今、仕事がら、職場の小部屋に大量にお飾り中で、我が家にはほとんどない。この仕事が終わったら大量に戻ってきて、我が家はまたリラックマの館になる予定。

# by hiyorigeta | 2019-01-08 04:45 | 日々の生活 | Trackback | Comments(0)

荷風散人宜しく金沢をぶらぶら歩きしたり日々の生活をつぶやいています。文字ばかりですがご容赦下さい。時々日付をさかのぼってアップしたりします。http://tanabe.easy-magic.com


by hiyorigeta
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28