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オートの万年筆

 普段持ち歩いて使うのに高級ペンは気が引けます。そこで、乱暴に扱って、壊れてもいい用ということで、オートの万年筆を使っています。いいペンなのに、筆記具ブログの方にあまり取り上げられていないので、今日はその話を……。
手前がFスピリット、奥がプラウドというペンです。
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ペン先はシュミット製ですが、シュミットの鉄ペン先は二種類あるようです。プラウドは真ん中に太さの記号(F)が書いてあります。。
オートの万年筆_c0098228_703850.jpg
この種類のものは、例えば無印良品のアルミ丸軸万年筆と同じですね。
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これに対してFスピリットのほうは書いてないタイプです。
オートの万年筆_c0098228_714071.jpg
これは例えば下のモンテベルデのアーティスタキット万年筆と同じ種類です。
オートの万年筆_c0098228_715390.jpg
アーティスタの全体像はこんな感じで、透明軸です。
オートの万年筆_c0098228_72982.jpg
 前者のほうがよくしなり、後者は所謂ガチニブです。好みからいえば、私は断然前者のほうです。金ペンに近い感じで万年筆らしい。そこで、プラウドもう一本買い足しました。でも、ボールペンやローラーボールを使っていて急に持ち替えると、いらぬ力をかけてしまうことがよくあります。そういった意味では硬いほうが無難ともいえます。軸は丸形と筒型と形は違いますが、値段はやはりニブの差でしょう。前者は1500円、後者は1000円だったはずです。
 私のお薦めはプラウドのほうですが、欠点も多数。

1、まず、微妙にコンバータが入らない。(ペリカン、ウオーターマンは駄目でした。入るのがあるのではないかとは思うのですが、どなたがご教示下さい)。

2、主軸部分がラバー巻でボールペンみたいで、びっくり。耐年性はかなり怪しい。

3、キャップの端の金色部分がすぐに色褪せてしまった。

4、クリップで鞄に挿していたら、あっという間に口が開いて甘々になってしまった。などなど。

 値段が値段だけに贅沢はいえないのですが、書き味はいいです(万年筆共通で、買ってすぐはイマイチ。少し使って馴染ませる必要があります)。まず、万年筆ってどうだろうという人にはお勧めです。(久しぶりの文具ブログ風でした!)(GX200 DL2)

追記
 2019年9月15日付で、オートの万年筆セルサスのレビューをアップしました。そちらの万年筆を買おうかと来られた方は、そちらも参照してください。
 オートのWEBサイトを見ましたが、今は両方のペンとも、カタログ落ちしているようですが、ニブについての記述は、今も参考になるのではないでしょうか。過去にシュミットニブについての記述もあります。

Commented at 2020-09-23 11:00 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by hiyorigeta at 2020-09-25 11:47
 コメントありがとうございました。ご指摘のコンバーターは通販サイトで確認しました。差し込みのグラグラについては、対応のがあること、了解しました。ヨーロッパタイプといわれているものも、微妙にサイズ違いがありますね。勉強になりました。
 実は、このプラウド、そもそも、外軸のほうの内径に一部出たところがあり、物理的にコンバーターが軸に入らないのです。
 さて、最近はあまり文具話題がありませんが、色々書いていますので、ご笑覧くだされば幸いです。
Commented at 2022-04-06 10:09 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by 福村晃夫 at 2022-04-06 10:10 x
辻原俊博
Commented by 万年筆 at 2022-04-06 10:10 x
万年筆
by hiyorigeta | 2009-10-04 07:46 | 身近な世界・文具・筆記具 | Trackback | Comments(5)

荷風散人宜しく金沢をぶらぶら歩きし、日々の生活をつづります。テーマは言葉・音楽・オーディオ・文具など。http://tanabe.easy-magic.com/


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