2014年 04月 16日
頑張れ! Negicco(ねぎっこ)
名前は「Negicco(ねぎっこ)」。十一年前、新潟の葱販促のために期間限定で結成された、かの地のアイドルグループ。それが大人となっても続いている。
彼女らの波瀾万丈の歴史はネットで判る。デビュー曲は「恋するねぎっ娘」。子供の声で一生懸命歌っている姿や、後ろ盾がなくなり、自主活動に近かったハイティーンの頃の姿、地元でエコ・プロジェクトのCMに沢山出て、ローカルでは少しは有名になった、そのCM映像。地元イベントの出し物として、時には、あまりお客さんがいないようなところでも元気いっぱいに歌っている様子。ネットの勝ち抜き番組で勝ち抜いた時の映像。ご当地アイドル選手権的な大会で優勝した様子などが、すべて「ユーチューブ」のインデックスに一列に併置され、アップ年月日を頼りに見ていくと、それで彼女らの歩みが、現場感たっぷりに俯瞰できてしまう。
こうして、映像を芋づる式に見てしまうと、頑張れ気分がふつふつと湧いてきて、一気にファンになった。
今はCDショップチェーン店傘下のアイドル・レーベル所属で、CDは全国販売されるようになった。「ご当地アイドルのトップランナー」「ブレイク直前」と言われながら、なかなかブレイクしないまま、数年が経過した。三人のうち、年長の子は今年二十六歳になるはず。ずっと新鮮さ・純朴さをキープしているので、年齢は感じさせないが、正直、アイドルとしてはギリギリかもしれない。なんとか今年中にブレイクしないものかと、もう、最近は、ほとんど「親心」のような気持ちになっている。CDも買った。何と、松田聖子以来、四半世紀ぶりのアイドルCDである。
買ったのは、彼女らのファースト・アルバム。それが、「2003~2012 ベスト」と題されている。最初のフル・アルバムがベスト盤というのも、経歴の長い彼女らならでは。通して聞くと、上記、葱ソングあり、良質なポップ・チューンあり、パフューム・ライクな近未来的サウンドありと、捨て曲なしの充実した一枚になっていて、今、アイドル界を席捲している某女子団体チームよりずっと音楽的に高度なのでびっくりした。特に「圧倒的なスタイル」という何年か前の彼女らの代表曲は、シカゴの「サタディ・イン・ザ・パーク」ライクな前奏で、お気に入りに……。元気が出る曲である。
連動して出されたDVDを見ても、振りつけが実に達者で、活発に動き回る。超美人という訳ではないのかもしれないが、三人三様魅力的で、ステキなパフォーマンスであった。
たしか今日は新曲の発売日。愚妻が、今日のNHKのラジオ番組のゲストで出ると聞きつけて教えてくれたので、録音して聞こうとしたが、設定を失敗して、録音されておらず、がっかり。
それにしても、ラジオとはいえ全国放送。本当に長い道のりではあったが、ゆっくりゆっくり上昇して、今、ここまで来ている。新曲プロモートをきっかけにしてブレイクしてくれないものかと、内心、大応援中。