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連ドラと「赤毛のアン」

赤毛のアン力が今足りないという話を少し前に書いた。タイムリーな話題だと、あの時、宴会の乾杯挨拶にも使ったのだけれど、そもそも朝ドラを見ている人がほとんどいなくて、少々不発ぎみに終わった。
 数年前、同様の話題を職場でして、幾人かの女性同僚が赤毛のアンに影響を受けたといっていたので、再度、その話をもち出したら、やはり、私もですという人が幾人かいて、盛り上がった。女性教諭トータルでのパーセンテージは実は結構な数字になるのではないかしらん。
 大会引率中の役員控室でもアンの話が出て、熱烈ファンだと某中年教諭が自ら名乗り出た。彼女は朝ドラの村岡花子の生涯にいかにアンをかぶせているかを熱心にいろいろ教えてくれた。
 先週の新聞の日曜版には作者のモンゴメリの生涯の特集が。それを読みながら、私が高校生の時、勉強を習っていた英語の若い教師が、アンの島に訪問して現地写真を沢山見せてくれたことも思い出していた。 
 ドラマは友人の歌人白蓮の数奇な人生を絡めて進行中で、彼女が起こした「白蓮事件」は、姦通罪のあった大正時代の大スキャンダル事件だったらしい。菊池寛の「真珠夫人」のモデルだというのも今回初めて知った。文学史上、彼の代表的風俗小説として名高い。
 花子の出身の山梨方言は、どことなく、こちら北陸地方の言葉とよく似ているところがあって、同じ中部地方だからかねえと、夫婦で観ながら勝手な会話をしている。
 という訳で、なんやかやと、今回の朝ドラは、実に「文学的」な感じである。
by hiyorigeta | 2014-06-08 18:34 | 文学・ことば | Trackback | Comments(0)

荷風散人宜しく金沢をぶらぶら歩きし、日々の生活をつづります。テーマは言葉・音楽・オーディオ・文具など。http://tanabe.easy-magic.com/


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