2015年 01月 03日
お正月休みの一日
その昔、都市論が流行った折に、東京に住んでいた私は、まさに、このブラタモリのように、古地図を手に、町を散策していたのだった。四本続けて観ると、タモリは、時々東京散策の蘊蓄を語っていて、どんなに町並みが変わっても、高低差などの地形は変わっていないという。それは、私自身も当時実感したところで、彼もまた「日和下駄」の一員であると、今更ながら親近感を持った。着想が文系である。
今日は大型スーパーに食料品を買いに行った。正月の土曜日とてそれなりの人出だが、大混雑というほどでもない。食料品売り場は、伊達巻きなどおせち料理の食材が大量に残っていて、いくら日持ちがするパウチ商品が多いとはいえ、こちらが心配になるくらいであった。中身に何が入っているか判るタイプの福袋も、結構残っている。消費者は、おせちも食べたいものだけ、福袋も必要なものだけ買って、財布の紐を緩めないのだろう。ある意味、賢い消費者になったのであるが、お正月らしい華やかな消費が消え、結局、いつもの買い物しかしていない訳で、店内はまったく地味な印象であった。
それが「今」の空気なのであろう。