男女別姓の判断

 先進国にくらべて旧来のままだったこの問題。昨日、最高裁の判断が出て、「夫婦同姓の規定は合理性があり、違憲とはいえない」という内容だった。保守派は、家族の絆が失われる、子供の名前をどうするかなどの条件整備が未解決などの理由、推進派は、個人の尊重・女性の不利益などを主な理由とする。
 ただ、世論調査によると、「他人が別姓にすることに特に反対はしないが、自分だったら嫌である」というのが国民の大勢の考えらしい。現在、法律ではどちらかの姓を名のることとなっているが、現実、九割以上が旦那の姓になっている。年齢が高い世代は現状論が多く、若い世代は改正派が多いというのも頷ける調査結果であった。
 ということで、この結果を見る限り、この問題が、一時大きな話題となって、すぐにも法律改正されるような機運があった時期があり、あれから数十年経過しているにも関わらず、未だ機は熟しているとは言えない状況であるというのが正直なところである。
 後は、法曹界の常で保守的な結論になるか、進歩的な結論を出すかというようなところで、一応の判断が下されたといった感じである。ただ、今回の判断は、「違憲とは言えない」としただけで、立法・行政として何もしなくてもいいと言っている訳ではない。
 仕事上、旧姓を通している人、事実婚で旧姓を貫いている人と、女性によって対応は様々。確かに「個」の時代に、女性が苦労しているのは間違いない事実である。恐らく、少しの間、この話題は沈静化して、再度、俎上にのった時、別姓賛成派が多数を占めていることも、もう見えている話なので、それまでに色々な条件整備や国民の大多数が納得するルールづくりが出来てい ることが必要である。そうでなくて、ただ認めるだけだと、皆バラバラな判断でバラバラな対応をして、公的事務は混乱し、しまいに、いちいち籍を入れる意味を見いだせなくなり、単に好きか嫌いかで男と女が離散集合を繰り返すというような世界になってしまう可能性も否定できない。
 結婚は異性と同居するということだから、そんなのプライバシーだということになって、日ごろの雑談でも、気軽に日々の生活や相手のことを聞くのも憚られるという、なんとも他人他人した人間関係になっていく流れとなるのではないか。現在からして、昔に較べて、職場で結婚生活に絡む話題は(年嵩の独身女性が同席している場合などは特に。それに、そんな人が急増しているので尚更)しなくなっている現状からして、 ある種の「タブー事項」となっていくことは間違いない。

 もうひとつの、女性だけに制限があった結婚後半年の婚姻の禁止撤廃問題は、百日が妥当という結論になった。現在の医療技術からみて、期間の短縮で終わってしまったのは、批判もあろうが、現実施策としてまず妥当な落としどころではないかと思ったのだが、どうだろうか。
 というようなことを、この日の夕食で、夫婦で話し合った。
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by hiyorigeta | 2015-12-17 20:03 | 教育・世相 | Trackback | Comments(0)

荷風散人宜しく金沢をぶらぶら歩きしたり日々の生活をつぶやいています。文字ばかりですがご容赦下さい。時々日付をさかのぼってアップしたりします。http://tanabe.easy-magic.com


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