企画展「万年筆という小宇宙」を観る

 連休中に上記展覧会を見学した。石川県伝統産業工藝館に入るのは二十年近くぶり。元々は県立美術館の建物で、石川の伝統工藝をアラカルト的に紹介する展示館。以前の記憶とは全然違っていて、リフォーム・リニューアルされていた。常設展から観ていったが、ちょっとアラカルトすぎて、総花的な憾みある。外人さんも見学していたので、一つ一つの作品説明に英語のキャプションがあったらよかった。
 企画展は、地元万年筆コレクターが集めた地元漆作家の手になる蒔絵・沈金万年筆32本の展示。国光会を抱えるパイロット製が多いのは予想出来た。他に、日本のものでは中屋や伊東屋のものなど。外国製もペリ カンやパーカーがあった。
 「趣味の文具箱」などで紹介されていて、限定ものとして各社のカタログに一時期あった、見知ったものもあった。美しい「芸術品」ではあるが、そのあたり、同じデザインでいくつも作る職人技の「製品」でもある。ということで、売値がいくらであったのか知っているものもあり、合計するとなかなかのお値段ということも判る。知っている分野だけに純粋に美しいねえという訳にいかない、ちょっと無粋な感覚。
 コレクターの挨拶文も、万年筆ドクターによるペン先調製を含めて、書き味の楽しさを述べており、使ってこそのペンであることを強調していた。確かにショーケースに並んでいるのを透明樹脂越しに眺めるだけなのは、ちょっと残念感がないでもなかった。
 他の企画展として、熊本のいぐさの魅力を伝える展示や新進気鋭の九谷作家の紹介展示があった。数時間後に、有名ゆるキャラ「くまもん」が来場するとかで、マニアの中年女性がどの場所でお目見えするのかと、早々とやって来て受付嬢に質問していたりしていた。時間がありすぎてそこまで留まることが出来なかったが、新聞によると盛況だったらしい。 
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by hiyorigeta | 2016-03-23 22:55 | 身近な世界・文具・筆記具 | Trackback | Comments(0)

荷風散人宜しく金沢をぶらぶら歩きしたり日々の生活をつぶやいています。文字ばかりですがご容赦下さい。時々日付をさかのぼってアップしたりします。http://tanabe.easy-magic.com


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