2016年 10月 07日
クラシック本を読んでいる
もう一冊、「くわしっく名曲ガイド」茂木大輔(講談社)を読んだ。N響オーボエ奏者が面白可笑しく、奏者としての観点をふんだんに取り入れて、解説してくれている。スーパージェッターの「流星号」とか、ギャグが古い。そこでプロフィールを観ると、私と同い年。道理で‥‥‥。
スピーカー選びの参考にとオーディオ季刊誌を最近買った。それも高級志向のやたら重たい雑誌。読むと紹介されているものほとんどが百万円超えばかりで、さすがに、これは関係ないと思ってしまった。
そうこうしているうちに、若い頃、クラシックLP購入のガイドとして、門馬直美なる人物の新書本を参考にしていたことを思い出した。女名前なのに男性ということで、今も姓名をはっきり覚えている。ウイキで調べると、二〇〇一年、もう十五年も前にお亡くなりになっているようである。もう、ここのところ、人物を調べると、そんなのばかりである。
それで今度は、オーディオ関係で、あの頃活躍していた評論家も、だいぶ代替わりしているようなので、何人か調べてみた。やはり、多くの方が鬼籍に入っていた。菅野沖彦は存命だったが、既に齢八十を超え、病気療養中とかで、もう筆は執っていないようであった。
ちょっと、クラシックやオーディオのリサーチをしても、ブランクが何十年とあると、月日が流れ去っている感慨がひときわ強く湧く。
でも、まあ、逆に新鮮にまた色々リサーチできるのは楽しいことだと思って、今は楽しんでいる。
中村紘子(p)が亡くなったので、今、「ピアニストという蛮族がいる」(文藝春秋)を読んでいる。クラシック業界裏話が上手い文章で書いてある。庄司薫が聞き書いたのかな。