2016年 10月 19日
技術力
先に、三菱重工業は客船製造事業から手を引くことを発表した。今後は貨物などに注力するという。豪華客船造船中、何度も火災を起こして納期が遅れ、莫大な補償金を請求されている上に、現場は、素人や外国人が入り乱れての作業で、危険度が増し、労働環境・安全環境が悪化しているという。作って五年の貨物船が沈み、積荷の損害も含め賠償金を請求されているという記事もあった。
三菱飛行機(MRJ)は国産小型飛行機を開発中。しかし、何度も試行フライトが延期になったりして、海外のライバル会社に先を越されてしまったのは周知の事実。先だっては試行フライト中、空調の不調で引き返したというニュースが出ていた。受注は維持しているようだが、もたもたしている感は否めない。ちゃんと生産にこぎ着けて商売になるのかしらん。
実は今日気がついたから書いているのだが、三つとも三菱。グループ企業として大丈夫なのかと心配。
しかし、それ以上に、これは、技術立国が看板のはずの日本の技術力が著しく低下してきているということである。一度、低下すると元に戻すのは大変である。
いくつのかの競技をどこでやるかさえ決まっておらず、今、もめているオリンピック。決まるのが遅くなっても、さっさと工事は出来て納期に間に合うという算段なのかしら。四年なんてあっという間だけど……。
ギリギリで仕事をすると、何らかのトラブルがあった途端、間に合わなくなるよ、仕事は早めにね、というのが鉄則ですよねえ。私も定期テスト前、生徒に言っている。