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同級生逝去

 朝、大学時代の知人からメールが来た。新年のあいさつの次に、同級生の女性が急逝したとのこと。「急逝」というからには事故か、あるいは急な病気かなにか。
 「早すぎる」という思いでいっぱい。特に連絡をくれた方は女同士だから、なおさら、「同じ釜の飯」仲間がなくなった喪失感があるのではないかしら。彼女たちは、十年ほど前に亡くなった共通の友人の墓参りに年に一回集う仲間だったはず。仲間の総計は変わらず、こっち側の友達が、また一人あっち側に行ってしまった感覚ではないかしら。
 急逝した彼女とは、ついに卒業以来、会うことなく終わった。授業がいつも一緒で、知的で上品な感じのする美人さんであった。
 今、おと とい出たセンター入試の問題を読んでいる。野上弥生子の小説。亡くなってしまった友人を含め、女主人公が女学校時代の友達のことを思い出して感慨にふけるシーンが出てくる。そこを読みながら、私は彼女のことを思い出していた。四十年近い前の若くて美しい彼女しか思い浮かばないのが、いいことなのかどうなのか。
 今頃、先に亡くなった友人のところへ行き新参者のあいさつをしている頃かしら。六十歳を超えると、そういうことにもなるだろうとは覚悟していたけれど。その前からぽつぽつとこういうことが起こる。なんだか自分の周りが特に多いような気がして、気が沈む。
 死因の問い合わせのメールをその知人に再度送る。
by hiyorigeta | 2017-01-16 19:02 | 日々の生活 | Trackback | Comments(0)

荷風散人宜しく金沢をぶらぶら歩きし、日々の生活をつづります。テーマは言葉・音楽・オーディオ・文具など。http://tanabe.easy-magic.com/


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