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世相メモ


 おらの地域の利権代表として選んだ国会議員。結果として衆参とも現与党が圧倒的多数を占め、怖いものしらず。国民の保守化によって現政権支持率も不支持を圧倒しているので、輿論であるという正当性もつく。
 以下、後年の自分のためのおぼえとして、ここのところ世の中で起こって気になったことを、新聞やテレビから拾い読みして羅列しておく。

・二年前の安全保障関連法案に引き続き、「共謀罪」が参院で強行採決され、本日、成立した。賛成が165票、反対が70票と圧倒的。賛成が国民の民意ということになる。前回ほどの国民の動きはなく、国民は「ゴリ押し慣れ」しているとの指摘もされていた。

・四月、護衛艦が二隻竣工したというので、映像を観たら、全面飛行甲板で、どう見ても空母である。違うという理屈は色々つくらしいが。そのうちの一艘は「加賀」という名なので、やっぱり空母である。違う違うと言っておきながら、臆面もなく旧海軍の空母の名をつけてくるあたり確信犯的であるという見方も。

・天皇退位の後の名前が「上皇」になる。「院政」を想起する。ご本人は公務軽減や引退をしたかったのだろうに、こんな天皇の上のような称号は、どう思われるだろう。御座所は京都にという運動も起きている。

・学校教育で選択できる武道のひとつに「銃剣道」が追加された。例の銃の先に短剣をつけた銃剣を模した棒を振り回す競技。愛好者は三万人程度しかおらず、そのほとんどが自衛隊員という。文科省は教員の激務軽減に積極的な外部コーチの利用を呼び掛けているので、校地に自衛隊員が指導者として出入りするという事態も考えられる。つまり、学校で軍事のプロが敵を想定した訓練をする。これ、昔の軍事教練とどこが違う?

・北朝鮮による相次ぐ弾道ミサイル発射を受け、朝鮮半島に近い地域で弾道ミサイルを想定した住民避難訓練があった。わざわざ実施して危機を煽るPR効果を狙ったという指摘もあった。これと同じ防空訓練を子供の頃にしたことがあるとご高齢の方がテレビのインタビューでニコニコ語っていたが、うーん。
(追記 後日、引き続き本県でも実施することになり、能登の小都市が選ばれた。)

 次に世界で起こったこと。

・今年になって自国優先主義の保守的指導者が相次いで各地に誕生している。
・イギリスをはじめ世界各地でテロが頻発している。
・北朝鮮のミサイルが着々と進化している。

 世界の歴史を観ていると、どこかで戦争に舵を切ったら最後、戦争に行きつくまで、軍縮とか紆余曲折はあるものの、いくところまでいってしまうというところがある。今年、特に感じるのは、その舵がもう切られてしまったのではないかという漠たる不安である。


by hiyorigeta | 2017-06-15 22:38 | 教育・世相 | Trackback | Comments(0)

荷風散人宜しく金沢をぶらぶら歩きし、日々の生活をつづります。テーマは言葉・音楽・オーディオ・文具など。http://tanabe.easy-magic.com/


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