2017年 08月 29日
豊岡方面文学旅行(1)
北陸道から分かれ、舞鶴若狭道へ。初めて通る高速ではないかしら。早朝出て、昼頃、現地着。一休み後、温泉街を散策。巨大ビルの宿はなく、木造の小規模な日本旅館が立ち並ぶ。中で、三木屋は、実際、志賀が逗留した宿。他にも格式がありそうな宿がいくつもある。外湯が七か所あって、泊まらなくても外湯巡りができるシステム。我々はパンフを基に、散策しながら文学碑を探し巡る。
城崎文芸館に入る。温泉の歴史とゆかりの文学者たちの紹介展示。志賀直哉の「城の崎にて」のコーナーもあったが、深い考察は あまりなく、文学コーナーは少々総花的。志賀の研究書が並べてあったが、これらは我が家にもある有名なものばかりで、神田の古本店なんかにずらっと並んでいる。第一次資料はあまりなかった。温泉関係の資料のほうがまだ充実していたが、それでも、もっと両方とも充実できるのではないかしら。
城崎は津居山港が近く、温泉の食事では蟹が売りらしい。町に大きな蟹の看板があった。ほかは、なんといっても但馬牛。おそらく、温泉旅館に泊まったら夕食の目玉としてこの二つは出てくるのだろう。夏休み最後の土曜日ということで、神戸などからの観光客が多数集まっていて、町は関西弁が飛び交っていた。
我々の実際の宿泊は駅一つ手前の豊岡。広域合併で城崎温泉も今は豊岡市になっている 。泊まったところはシティホテル。大浴場完備で、温泉ではないが、リーズナブルでよいホテルであった。夜は近くの料理店で。海の幸も新鮮で、皆大満足。
ここは鞄の町で、専門店が立ち並ぶ通りもある。城崎にも鞄屋さんが何軒もあったりと、地場の大きな産業になっていた。来る道すがら、観光バスも立ち寄る大駐車場完備の大型店に立ち寄ったが、特に買うものを決めていたわけでもないので、お買い得品も多数あったが、結局、なにも買わなかった。「こういうタイプのカバンがないので、いいのがあったら買おう。」という物欲がないと、そうそう、ホイホイと買う種類の品ではない。
「豊岡の鞄」というのは地域ブランドになっていて、聞いたことがあったが、そもそも、ここ兵庫県にある ということ自体知らなかった。愚妻にメールをすると、カバンの自販機があるところでしょ、有名だよと、ちゃんと知っていた。
もともと、柳行李の産地ということで鞄の町になったという。翌日行った出石では、実際に柳細工のバスケットなどを売っている店もあった。