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新生活用品売り出し 

 一か月程前から、新聞チラシに「新生活セール」みたいな文字が躍るようになった。引っ越しなどにともなって生活用品を買う。今は、家具や日用品を売る量販店に行けば家具・家電から台所用品までなんでも揃う。
 この大判チラシを見ながら思うのは、何でも「真っ白」だということ。白物家電は言うに及ばず、お皿からお風呂場用品まで真っ白。白以外は、黒だったり深い茶色だったりの、でも、結局、一色もの。模様のあるものは皆無。
 何年も前から、この場でこのことを嘆いているが、何にも変わっていない。模様の美、加飾の美は置いてけぼり。白いお皿はどんな料理にも合うけれど、どれでも一緒。入れ物と料理の組合わせの工夫というセンス磨きはスルーされる。今は、ごちゃごちゃ排斥、削ぎ落としの文化である。
 さて、愚妻、収納アドバイザーの近藤典子氏の講演会を聞きに行ってきた。ちょうど偶然に、彼女が出演するテレビ番組をやっていて、それを私は見ていたが、彼女は、百均グッズを使って工作し、安くて便利に収納する方法を伝授していた。いくつか組み合わせて数百円で棚を作ったり、洗濯ネットを有効に利用したりなど。
 それを見ていて思ったのは、今時はこれではなく、「買わない・捨てる」が主流で、そもそも、百均グッズをいくつも買うこと自体、モノが増えると、ためらうのではないかしらということだった。
 十年ほど前は大人気のやり方だったけれど、今は安価とはいえ、お金がかかり、見た目、素人臭のある自作の収納グッズを、テキパキ作って、うまく活用する人を、「主婦の鑑」みたいに思う文化ではなくなっているのではないかしら。収納、つまり、衣食住の意識って、十年スパンあたりで。どんどん変わっていくようである。

 「渡辺篤史の建物探訪」なる長寿建築紹介番組を毎週観ているが、もう本当にオシャレな建物にオシャレに住んでいる人ばかり。物が置いていない。昔は感心して観ていたが、今は、なんだか、オシャレな建物と生活の開陳自体が、なにか違うのではないかしらという微妙な違和感を感じながら観ている。
 一応、施主のコンセプトに従って作られているので施主は大(自己)満足だが、建築家という芸術家が作った作品の中に、それに合わせて住んでいるという部分もあるのではないかしらという気がする。(こちらでは遅れて放映している「住人十色」というリノベーション中心の建物番組のほうが、住んでいる人の人間性がそのまま反映されていて「生き方的」であるような‥‥)。 
 少々脱線。愚妻に「講演どうだった?」と聞いたら、連続講演の六回目らしく、今回は風呂場・洗面所あたりの収納の話だったそうで、「断捨離」には懐疑的な話しぶりだったとのこと。
 
 さて、2月より始まったゴミ有料化の一件は、少し我が家パターンが見えてきた。どうも、一回に使うゴミは通常10リットル有料ゴミ袋があれば、なんとかなるようで、時に大きなゴミがあるときだけ、大袋を使えばよいということが分かった。多種類ある有料袋のどれをどれだけストックしておくかも判り、少しずつペースをつかみつつある。

 今年は2日より新年度。今日は、商事会社の主催するフェアに産業展示館に行ってきた。例年以上の人出で、開始の列は三つ折れで入場に二十分近くかかった。年に数度の恒例のフェアなのに、なんでなんだろう? ここで買った長袖Yシャツが唯一新年度に向けて買ったもの。 
 買ったばかりのミニコンポは、エージングを兼ねて、色々聴いてきたが、音質のよいCDはよい音で、録音が今一つのものは、その悪い部分をそのまま増幅して、ひどさが表立つ。よい意味でも悪い意味で「素直」な性質の機械のようだ。「当たるも八卦外れるも八卦」のような気持ちでCDをトレイに載せている。これは古い音源でリマスターもされていない昔買ったCDだけど大丈夫かな‥‥。


by hiyorigeta | 2018-03-31 22:15 | 日々の生活 | Trackback | Comments(0)

荷風散人宜しく金沢をぶらぶら歩きし、日々の生活をつづります。テーマは言葉・音楽・オーディオ・文具など。http://tanabe.easy-magic.com/


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