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ラフマニノフの自演盤を聴く

 ラフマニノフは大男で手の大きさも半端ないという話は有名で、手形もあるという。二十世紀前半の人なので、自作自演の録音も残されているのも知っていて、今もカタログに残っている。買いたい盤のひとつだった。
 某氏との音楽話の中で、そのCDを持っているということで、借りて聴いてみた。「まあ、こういう録音が残されていると、皆、これをお手本にするよねえ」的な印象で、意外に驚きはなく、真っ当だった(これ、話が逆の、変な感想です)。
 音もモノラルながら、まずまず聴けるレベル。こまかいところはよく聴こえないが、全体概要を知るくらいなら充分。驚いたのか録音年月日。1929年とのこと。九十年前の録音である。もしかしたら、我が家のステレオで聴いたもっとも古い音源かもしれない。ジャズでも、そのあたりに録音があるが、私はそんな古いところまでさかのぼったことはない。家にある古いところではマイルス「クールの誕生」あたり。
 なんとか聴ける音質なのは、リマスターなどをして、ここまでの音質に仕立てているのだろう。ジョージ・セルの古い録音も、驚くほど音がよくて、年代を忘れるほど。もう魔法のようである。
 今回の自作自演の音源も、最新技術でもう一努力すると、もっと聴ける音になるのではないかしら。さすがにステレオにはできないかな。
 ともあれ、聴いてみたいと思っていた音源が聴けて、うれしかった。

by hiyorigeta | 2018-09-11 05:20 | 音楽・ジャズ・オーディオ | Trackback | Comments(0)

荷風散人宜しく金沢をぶらぶら歩きし、日々の生活をつづります。テーマは言葉・音楽・オーディオ・文具など。http://tanabe.easy-magic.com/


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