2018年 09月 11日
ラフマニノフの自演盤を聴く
某氏との音楽話の中で、そのCDを持っているということで、借りて聴いてみた。「まあ、こういう録音が残されていると、皆、これをお手本にするよねえ」的な印象で、意外に驚きはなく、真っ当だった(これ、話が逆の、変な感想です)。
音もモノラルながら、まずまず聴けるレベル。こまかいところはよく聴こえないが、全体概要を知るくらいなら充分。驚いたのか録音年月日。1929年とのこと。九十年前の録音である。もしかしたら、我が家のステレオで聴いたもっとも古い音源かもしれない。ジャズでも、そのあたりに録音があるが、私はそんな古いところまでさかのぼったことはない。家にある古いところではマイルス「クールの誕生」あたり。
なんとか聴ける音質なのは、リマスターなどをして、ここまでの音質に仕立てているのだろう。ジョージ・セルの古い録音も、驚くほど音がよくて、年代を忘れるほど。もう魔法のようである。
今回の自作自演の音源も、最新技術でもう一努力すると、もっと聴ける音になるのではないかしら。さすがにステレオにはできないかな。
ともあれ、聴いてみたいと思っていた音源が聴けて、うれしかった。