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東京行きオマケの雑感

 動物園は親子連れで大賑わい。親子の会話があちこちから聞こえてくる。子供は生き物すべてに目を輝かせているが、大人のほうは千差万別。こっちは、この子らが大きくなった末の、大人一歩手前の人たちを扱っているので、よく、「この子は、今、こういう性格だが、小さいころどんな教育をされたのだろうか?」という思いが湧くのだが、その小さい時を実際眺めている感じ。
 子と一緒になって楽しんで驚きの声をあげている親もいる反面、連れていかねばならいから連れてきたのではと思われる親もいた。珍しいカエルを見て、男の子が親の方に振り返って嬉しそうに何か話しかけた途端、母親と思しき女性が、つっけんどんに「どれもカエル!!」と突き放し、男の子の顔はさっと親から目を外した光景を目撃した。
 おそらく、親御さんは「子育て疲れ」中なのだろう。でも、そんな気持ちの時、どうすればいいのか。口先だけで、面白いねえ、すごいねえと感心した言葉を発しても、本心ではないことは子供はすぐに判るしねえ。
 せっかくのお楽しみ。大変でしょうが、頑張ってくださいねと心の中で、小さくエールを送るほかなかった。
 でも、あとでよくよく考えたのだけれど、このお母さん、もしかしたら、ヌルヌルした生き物が生理的にダメで、早く「爬虫類・両生類展示室」から出たかっただけなのかもしれません(笑)。

 久しぶりの神楽坂。飯田橋方面からぐっと上がって行って、ずっと急こう配で上の台地まで続いているイメージをしていたので、何十年ぶりにしっかり通ってみて、思ったより上がったり下がったりしていることに驚いた。時々行った程度のおぼろげな昔の記憶はあてにならない。
 堀向うの飯田橋あたりになると、今度は毎日通ったところなので、記憶が鮮明で細部まで覚えている。その景色のほうを最初に頭で用意していて、後から今の景色を当てはめるというような認識の仕方を頭はしていた。同じような場所でも、頭の動きが違うのが面白かった。ただ、これも、あとから考えると、その鮮明で間違いないと思っている景色も怪しいものである。
 
 配り用のお土産は、二日目、上野に終日いたので、ド定番土産お菓子の、上野限定パンダ柄をチョイス。自分用のは、漱石の龍の模様の入った一行十九文字の原稿用紙と漱石が手を顔に当てて斜めにポーズをとっている誰でも知っている有名な写真の絵葉書を購入。前から、なんで彼の左腕には喪章をまいているのだろうかと思っていたが、今回、明治天皇の大葬の6日ほど後の撮影だったからという説明書きがあって、なるほどと思った。
 それと、前述のフェルメールの立派な図録(これは重かった)が自分用。
 今回は、買い物主体の場所に行かなかったので、買い出し的要素はなし。食事も、赤城神社社殿横のレストランでランチをした以外、夜は遅かったので、ホテルの部屋でコンビニおにぎりとおかず。朝はホテルの軽朝食、昼はイベント屋台の汁物、帰りの夜は列車で弁当と、ちょっと贅沢ゆっくり食事はなし。
 金沢~東京、二時間半。まるまる二日使えるようになって便利だが、一泊二日くらいが体力的にちょうどよい。

by hiyorigeta | 2018-11-30 10:55 | 行ったところ | Trackback | Comments(0)

荷風散人宜しく金沢をぶらぶら歩きし、日々の生活をつづります。テーマは言葉・音楽・オーディオ・文具など。http://tanabe.easy-magic.com/


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