2019年 04月 06日
NHKドラマ10「トクサツガガガ」を楽しむ
大人女子の特撮オタクというのがかなりマイナー。結構苦しいのではと思っていたが、結局、周囲に公表できない隠れ趣味の人の心境を綴っている点で、分野は違えど、普遍性がある。いい歳のアイドルオタクもこういう感じよねと愚妻。
容姿が高校生のような女優さんなので、尚更、特撮ものが好きという設定にマッチしていて、心のつぶやきを多用する演出も、「隠れ」らしくてよい。
よかれと思って「女の子らしく」を押しつけてくる母親と対決するシーンなどはジェンダー的要素も感じられ、色々な意味で共感できる要素を含んだコメディだった。
たった七回のドラマだったが、人気はうなぎ登りだったらしい。戦隊ものの特撮シーンは、民放の特撮ものを手がける専門家が加わっている模様。そもそも既存ではない特撮ヒーローをこの番組のために作ってしまって、それで話を動かしていて、時に現実生活のほうにまで着ぐるみヒーローを出演させているので、単にその部分だけ発注しました以上の手間がかかっている。なんとも贅沢なつくりで、NHKならでは。
主役の女優さん、どこかで観たことあると思ってネットで調べると、「女子的生活」で主人公と仲良くなるセレクトショップの店員さんの子。ベッドで添い寝のシーンがあったはず。小柴風花。
NHKは、脇役で使って、この子はと思う子を抜擢する。これで一気に上り調子。いずれ朝ドラの主役かな。
追記
ぼんやり、朝ドラ「あさが来た」(2015年下半期)の再放送を観ていたら、ヒロイン白岡まさ(波瑠)の娘千代役で出ていて、寮の同室の子に見事な啖呵を切ってました。ありゃ、上手い。もう、とっくに朝ドラに出ていたんですね。(2019.4.18)