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お寺の代替わり

 先日、菩提寺より住職交替のお知らせが来た。住職が四月に亡くなられたとのこと。知らなかった。遅れて開催となった通常の春の供養と亡き住職の満中陰を兼ねた法要に参列する。 
 今回は特別な法要なので、僧侶が十人近い。お焼香は自分のご先祖様と亡き住職に対しての二回あって、読経もいつもよりかなり長尺。

 我が家は浄土宗。祖母存命中は祖父の月命日に家にお経をあげに尼僧がいらしていた。そのご縁で、同じ宗派のご近所のお寺がボーイスカウトの支団を結成するから参加しないかと声をかけられて、カブスカウトから入隊した。だから、そのお寺で行事をしたり、境内でキャンプをしたり、ここが一番親しいお寺となった。祖母の死後、事情があって、かつて尼僧が住職をしていたお寺とは疎遠になっていたが、父の死去の際、このかつての団長さんに導師をお願いし、こちらのお寺にお墓を建立することにしたので、このお寺が我が家の菩提寺となった。
 ということで、子供の頃と、間を飛ばしてここ十年ほど、ご住職とは懇意にしていただいた。葬儀に参列できなかったので、せめてもと、納骨の儀のほうにも参列した。裏手の墓所も、ここでスカウト活動やキャンプをしたので、私にとっては親しい場所。そこに亡父や団長が眠っている。半世紀後、こういうことになるとは思いもよらないことだった。昔のことを思い出しながら合掌して遺骨が墓に入るのを見届けた。

 新住職は、急なことで、さしあたりは週末のみの兼任としてスタートということになるらしいが、いずれこちらにこられるという。
 後継者がおらず、廃寺・廃社とならないまでも、停滞してしまう社寺も多いと聞く。問題なく代替わりが動いているようで、ここは、私自身の最終的なお引越し場所(!!)だけに、ひと安心。
 
 今日は車の一年点検に行った。これまでは、仕事場まで車を取りに来てもらい、夕方までに戻してもらっていたのだが、身軽な身となって、こちらから出向いて点検してもらう形に変わった。小一時間待つだけで済む話だし、料金も安くなる。

 法要に最初から最後までしっかり参列できたり、自分から出向いたり、こういうところが違ってきた。

by hiyorigeta | 2019-06-20 11:43 | 日々の生活・雑感 | Trackback | Comments(0)

荷風散人宜しく金沢をぶらぶら歩きし、日々の生活をつづります。テーマは言葉・音楽・オーディオ・文具など。http://tanabe.easy-magic.com/


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