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荷風散人宜しく金沢をぶらぶら歩きし、日々の生活をつづります。時に日付をさかのぼってアップするので戻ってみてください。http://tanabe.easy-magic.com/


by hiyorigeta
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カテゴリ:行ったところ( 223 )

 石川県立歴史博物館は、もともと陸軍の兵器庫で、煉瓦造りの雰囲気のある建物。展示が古くなっていたので、リニューアルして、先年、再オープンしていたが、行く機会がなかった。行ったのは昨日午前中。

 今回の特別展の目玉は、能登の神社に伝わる門外不出、常時扉は閉まったままだったという神像(平安後期・重文)が、この展覧会のために外に出て金沢まで持ち出されたということで、全国ニュースにも取り上げられていたもの。
 もともと人気の館でもなく、いつもはガラガラであったが、今回、平日にもかかわらず、ポツポツと見学客が来ていて、にぎわっている部類のように思った。他にもあちこちから名品を借りてきており、今回の特別展は、話題作りも含め力が入っている。
 仏像ではなく神像中心というところが、今回の特色。もともと鏡とかがご神体で、人格のない観念としてとらえていたものが、仏教伝来以来、神仏習合し、仏像に倣って神像がつくられ、本地垂迹として、混ざっていく歴史的展開をうまく踏まえた展示がされていて、判りやすく、勉強になった。
 神像は。だから、多く衣冠束帯の上級貴族風な風貌が与えられいて、確かに観ながら、これは仏像ではないなと判る。当然神社から借りてきたものも多いが、習合しているのでお寺からのものもある。懸仏というのは、モバイル用の仏具くらいにしか理解していなかったのですが、神鏡に現れた仏のことなのですね。まさに神仏習合。今回、一メートル超えの日本最大級の懸仏が展示されてあって、驚きました。
 途中から神像を拝むというようなフュージョンが起こったり、明治には神仏分離や廃仏毀釈があったりと、日本古来の神様の観念は、強力な外来宗教が入ってきて以来、色々紆余曲折がありますね。

 せっかくなので、常設展も見学。旧展示を一掃し、古代からてきぱきと時代の変遷を説明している展示のしかた。出土品などの現物展示はわざわざ極力抑えて映像やジオラマなどで親しんでもらおうという意図のようであった。最後のほうの昭和のお茶の間復元なんて、私がよく覚えている日常空間がそのままあって、実際、畳に上がれるので、そのままゴロンと横になりたい気分であった。もう、こういう白黒テレビに卓袱台の空間は博物館展示の世界で、自分は、もう、やっぱり充分立派な年寄りなのだなあと、しみじみ思いました。

 外では国立近代美術館工芸館建設のため、旧偕行社・九師団司令部移築のための工事が進められていて、GWの喧噪が済んで静かさを取り戻している本多の森に槌音が響いていました。

 暇になったら行こうと思っていたところを、今年は、焦らず、ぽつぽつと行ってみたいと思っています。

by hiyorigeta | 2019-05-22 07:14 | 行ったところ | Trackback | Comments(0)

恒例のいけばな展を観る

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 先週金曜日、各流派合同の四季の花協会展を、武蔵が辻のデパート催事場で観る。もう一年たったのかというのが正直なところ。去年は、見終わって、催事場同階にある石見地方の物販販売のお店で、その辺の雑草を枯らしたまんまという見た目のほうじ茶を買って、それがまだ茶筒にあるというような状態。あまりの野趣溢れるお味に、手こずり気味ゆえ減らなかった。
 もう毎年のことなので、どの流派がどういう作風かというのは、さすがに判ってきた。花器も含め芸術的創作的でモダンなのが池坊。緑中心で、中心に花を置き色を引き立てるとったオーソドックス手法が目立つのか嵯峨御流といたイメージ(違うかしらん?)。今年は草月流の出品が少なく寂しい感じだった。次代を見据え、こどもの作品がいくつか並んでいたのが今年の特色。

 見学前に近江町市場をぶらぶら。午後もだいぶ過ぎていたので、鮮魚の店は店じまい時で、青果店が目立っていた。相変わらず観光客中心で、半々以上の割合。昔利用していた店で閉店した場所は、大抵、海鮮丼など観光客向け飲食店に変わっている。この市場、飲食店が本当に多くなりました。
 前にもこぼしたが、メインストリートを外れた裏通りに、規格外野菜を破格値で売る庶民にうれしい店があったのだけど、見当たらなくなって、表も裏も、品物はいいもので値段もそれなりという感じになった。これでは、ご近所の個人営業のミニスーパーのほうが主婦にやさしい。
 ということで、せっかく市場に行ったのに、買ったのは、世界の食材を集めた地元では昔唯一だったお店で香辛料・調味料を幾種か。この種のお店も「カルディ」などが進出してきて、そう珍しくもなくなって、無理に市場まで買いに来る必要がなくなってきている。

 市場入口、キャスターついているキャリーケースの横で携帯で連絡とり合っているいる、黒いパンツスーツのお姉さんなぞ、もう絵にかいたような旅行添乗員さんである。ビジネスウーマン然とした感じが市場の雰囲気とえらくそぐわない。

 GWが終わって喧噪も落ち着いた平日の午後遅めでもこれだけの人。でも、旅行者は野菜買わないだろうから、午後の売り上げ的には、後発出店の観光客向け商売の方が分がいいのかもしれない。地元民が賢くここを使うには、平日の午前早め、観光客が押し寄せる前に、地元民用の目玉品を買うというのが手なのだろうなという推測はできました。ちゃんと利用者もお店も心得て共存共栄の道を探っているはずです。
 何十年も前、当時、新業態で、新鮮でモダンにうつったスーパーマーケット業界に押されて、庶民的なこうした市民市場は田舎くさく古めかしいイメージとなり、私が浪人していて時々ここを通った頃は、客も見るからに減少していて寂れていた。
 幼少期、金沢市民にとって買い物といえばここで、いつもごった返して繁盛していた頃のことを知っている者としては、今は客筋が違ってしまいましたが、何を言っても、栄えているのだから、決して悪いことではないとも思えます。


by hiyorigeta | 2019-05-21 06:48 | 行ったところ | Trackback | Comments(0)

いわなを堪能

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 昨日は金沢と富山との県境近くの山村、加賀二俣の奥にある料理店でゆっくり親戚とともに昼食をいただく。
 山麓にある金沢大学を過ぎると、昔は一気に山道になり、対向車を気にしながら二俣の村にたどり着いて、そこから県境に上がる坂道にいたっては車一台やっとの道で、富山県に入った途端、急にいい道になって、石川県の道路行政のショボさに驚くといった道だった。
 それが、今や、バイパスのようになって、車が結構通り、両県をつなぐ主要幹線のようになっていて驚いた。二俣の町へ行くには、高所を通る高架道路から下る。そこから山道をくねくねして奥に入っていった先にそのお店はあった。
 先々代がこの場所で岩魚の養殖に成功して、それでこの専門店があるのだということで、私は全然知らなかった。
 GW中とて大繁盛のご様子。予約時間まで、店前の養殖場で岩魚が泳いでいるところを見る。
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 岩魚尽くしの料理で、これまで塩焼き一匹がメイン、というくらいしか食べたことがなかったので、副菜からなにから岩魚やほかの川魚尽くしの料理は初めてであった。岩魚や鮎は好物だが、スーパーにずらっと並んでいて、という食材ではない。おいそれと口に入らないので、本当に堪能した。
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 車で動いただけだが、今日は、青空の中、郊外の新緑の緑色のグラデーションが美しく、この史上最長とかいうGWは、繁華街も行き山間部も行き、暑くも寒くもない今の季節を楽しみしました。

by hiyorigeta | 2019-05-06 20:07 | 行ったところ | Trackback | Comments(0)

東京行きオマケの雑感

 動物園は親子連れで大賑わい。親子の会話があちこちから聞こえてくる。子供は生き物すべてに目を輝かせているが、大人のほうは千差万別。こっちは、この子らが大きくなった末の、大人一歩手前の人たちを扱っているので、よく、「この子は、今、こういう性格だが、小さいころどんな教育をされたのだろうか?」という思いが湧くのだが、その小さい時を実際眺めている感じ。
 子と一緒になって楽しんで驚きの声をあげている親もいる反面、連れていかねばならいから連れてきたのではと思われる親もいた。珍しいカエルを見て、男の子が親の方に振り返って嬉しそうに何か話しかけた途端、母親と思しき女性が、つっけんどんに「どれもカエル!!」と突き放し、男の子の顔はさっと親から目を外した光景を目撃した。
 おそらく、親御さんは「子育て疲れ」中なのだろう。でも、そんな気持ちの時、どうすればいいのか。口先だけで、面白いねえ、すごいねえと感心した言葉を発しても、本心ではないことは子供はすぐに判るしねえ。
 せっかくのお楽しみ。大変でしょうが、頑張ってくださいねと心の中で、小さくエールを送るほかなかった。
 でも、あとでよくよく考えたのだけれど、このお母さん、もしかしたら、ヌルヌルした生き物が生理的にダメで、早く「爬虫類・両生類展示室」から出たかっただけなのかもしれません(笑)。

 久しぶりの神楽坂。飯田橋方面からぐっと上がって行って、ずっと急こう配で上の台地まで続いているイメージをしていたので、何十年ぶりにしっかり通ってみて、思ったより上がったり下がったりしていることに驚いた。時々行った程度のおぼろげな昔の記憶はあてにならない。
 堀向うの飯田橋あたりになると、今度は毎日通ったところなので、記憶が鮮明で細部まで覚えている。その景色のほうを最初に頭で用意していて、後から今の景色を当てはめるというような認識の仕方を頭はしていた。同じような場所でも、頭の動きが違うのが面白かった。ただ、これも、あとから考えると、その鮮明で間違いないと思っている景色も怪しいものである。
 
 配り用のお土産は、二日目、上野に終日いたので、ド定番土産お菓子の、上野限定パンダ柄をチョイス。自分用のは、漱石の龍の模様の入った一行十九文字の原稿用紙と漱石が手を顔に当てて斜めにポーズをとっている誰でも知っている有名な写真の絵葉書を購入。前から、なんで彼の左腕には喪章をまいているのだろうかと思っていたが、今回、明治天皇の大葬の6日ほど後の撮影だったからという説明書きがあって、なるほどと思った。
 それと、前述のフェルメールの立派な図録(これは重かった)が自分用。
 今回は、買い物主体の場所に行かなかったので、買い出し的要素はなし。食事も、赤城神社社殿横のレストランでランチをした以外、夜は遅かったので、ホテルの部屋でコンビニおにぎりとおかず。朝はホテルの軽朝食、昼はイベント屋台の汁物、帰りの夜は列車で弁当と、ちょっと贅沢ゆっくり食事はなし。
 金沢~東京、二時間半。まるまる二日使えるようになって便利だが、一泊二日くらいが体力的にちょうどよい。

by hiyorigeta | 2018-11-30 10:55 | 行ったところ | Trackback | Comments(0)

連休の東京行(4)

 博物館前広場で開催中の伊賀の忍者祭りのようなイベントをやっていて。出店が並び、食祭りのような感じになっていたので、そこで昼食。東京の休日は、どこかでなにかのイベントに出くわす。
 今回は、上野公園を久しぶりにゆっくり散策した。西郷さんとか、有名な精養軒の入口とか。点在する社寺もめぐった。
 その後、動物園に。ここは実は初めての入場。小学生まで無料、大人も六百円でよいというのが素晴らしい。千葉の夢の国遊園地なんかに行くと、家族で何万円も取られる。都民の親としては、実にありがたい施設なのだろうなと想像できる。
 中は、この歳で初めて見るような珍しい生き物たちが沢山いて、大人も充分楽しめる。この動物園は、大きく会場が二つに割れていて、間がそれなりに遠い。不忍の池畔の西園のほうは、後からの増設のような気がした。昔、弁天島から公園のほうを見たことがあるけれど、すぐ近くに動物園って、見えたかしら? 
 秋の行楽日ということで、赤ちゃん時期を過ぎてちょっと大きくなったシャンシャンを見るパンダの列は、二時間以上待ちで、即、あきらめた。色々まわって、退園しようとした夕方でも、まだ行列は長くて、彼らは半日かけて一瞬の動物の姿をみようとしている訳なので、東京は何かと大変であると思わないではいられなかった。

 歩き疲れて、腰が痛くなり、無理せず、早めに公園口から駅構内に入った。いつもは東京駅から乗るのだが、今回は上野駅から乗車というのが、初めてパターン。いつも利用する午後五時半頃発の新幹線。九時半過ぎには帰宅した。


 今回の旅行、漱石、Negicco、フェルメールという、ざっくりとした予定しか組んでいなかった割には、行ったところ行ったところで何かをやっていたりして、それも楽しめたのがよかった。盛りだくさん秋の行楽になった。


by hiyorigeta | 2018-11-29 04:18 | 行ったところ | Trackback | Comments(1)

連休の東京行(3)

 宿泊は、お茶の水のこじんまりとした和風ホテル。疲れて一寝入りした後、深夜に浴場へ。深夜もやっていて助かった。
 朝。ジャズ喫茶になっているところが朝食場所になっていた。夜はジャズ喫茶を営業とあったが、おそらく ほとんど動いていない感じである。ジャズのLPがズラッと並んでいて、相当古いJBLのスピーカーが置いてある。そういうところで、ザ・定番の日本食をいただくのは、ちょっと面白かった。

 今回の旅行のメインは、上野の森美術館で開催中の「フェルメール展」。このこじんまりとした美術館は初めての入場。数少ないフェルメール作品のうち、8点が来日していて、それが展示の最後の部屋に並んでいた。前半は、同時期のオランダ絵画の展望。宗教画から風俗画や風景画と、神を離れて展開していく様子がわかりやすく項目別に並べられていて、当時のオランダ絵画の概要が理解できるようになっている。フェルメールだけが有名だけど、この時期の他の作家たちも充実しているねえ、というのが夫婦そろっての素朴な感想。
 出品数が少ない割には、入場料がお高いのは、音声ガイドが全員についているということもあるようだ。人気女優、石原さとみがナレーション。
 生のフェルメールは、画の大きさが千差万別で、初期の宗教画は、思った以上に大きくて、帽子をかぶったぼやけて見える女性の顔の絵は、逆に断然小さくて、画集なんかで見ていると、絵の大きさを想定していないので、そこが一番印象的であった。
 晩年の佳作と言われている作品が、思った以上にくっきりとしすぎていて、進化は感じられるが、以前の作品のほうがいいなと思ったりしたのも発見。

 時間で区切って予約制だったので、会場は芋の子状態ではあったが、「遠巻きでよく見えず」という事態までにはならなかった。中に入ったら、どれだけ見ていてもいいので、区切られた予約時間の終わりのほうに行くのが正解ですとアナウンスしていたが、「そんなの並んで見ている時に言われてもねえ。」の、後の祭り的知恵である。
 出口のショップで、久しぶりに図録を買った。図録の解説は充実していてよい図録だと思ったが、重いのでちょっと閉口。

by hiyorigeta | 2018-11-28 23:17 | 行ったところ | Trackback | Comments(0)

連休の東京行(2)

 夜はコンサートがあるので早めに中野へ移動。偶然にバイクのイベントをしていて、寄ってみる。スズキのブースに新品スポーツバイクが展示してあって、それにまたがったりして、楽しんだ。フルカウルバイクにまたがるなんて生まれて初めて。鉄の塊に乗っかっている感たっぷり。駅に案内看板があったから行っただけだったが、最近、バイク動画を見たりしていたので、タイムリーだった。カスタムモデルを並べているブースとか、バイクの世界ならでは。
 有名な中野「ブロードウェイ」も覗いてみる。オタクの聖地として有名なところで、大昔のオマケや景品クラスの小物が超高額で売られている。ちょっと怪しい匂いもあるが、思ったよりも健全で、もっとアダルトチックな要素も強いのかもと思っていた。いい社会見学であった。

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 夜のお目当ては、中野サンプラザでのNegiccoコンサート。この会場に足を踏み入れたのは、学生さんの時以来、約三十五年ぶり。手前にスラントするエントランス部の独特の屋根形状が印象的で、見た途端、サンプラとわかる。建て替え間際ということで、これが私にとっては最後の入場になりそう。中の椅子のクッションは、間違いなくへたっていた。
 観客は、いつののように年齢高めだったが、女性客がかなり混じっている印象。ご新規さんもかなり混じっているようで何より。エビ中ファンもいるような。ただ、ソールドアウトにはならなかった模様。
 スタートは午後六時。いつもの出囃子はなく、ニューアルバム冒頭曲からスタート。黒基調の衣装。バックバンドは強力この上なし。いつものホーンズはいなかったが、ツインキーボードでそれをカバー。
 背景の画面は、中央の他に、左右二か所ずつあり、一曲ごとに工夫された映像がついていた。中では、高田世界館の席での、オカルトチックなカエポの増殖映像、スーパーで未払いの商品を丸かじりするやんちゃななおちゃん映像。同じく、なおチャンの遊園地での疑似デート映像などが印象的。絶世の美女ではないけれど、彼女がアップで映り、楽しそうにしている様子は、とても三十歳には見えないかわいらしさ。「光のシュプール」のMVもそうだが、映り方が分かっている。
 コンサートは新曲ばかりで進むなあと思っていたら、新CD通りの曲順だったと後でネタばらし。うかつにも気が付かなかった。すぐにアンコールとなり、短さに驚いたが、再度でてきて、それぞれのソロ曲を歌い、ダブルアンコールで定番三曲を歌って盛り上げるという構成だった。つまり、三部構成みたいなセットリストになっていた。
 映像を取り入れることで、彼女たちは振付なしで歌うパートが少し増え、音程の安定につながっているように思えた。カエポの音程は昔に比べ安定してきており、今年、声が出なくなって悩んでいたぽんちゃは、ラストのほうこそ多少油が切れ気味だったが、うまく乗り切っていた。
 ロビーにお花がずらっと並ぶのも恒例。Negiccoデザインの緑の鏡餅(限定)が入場ゲート階段上がったところ真ん中にドンと並んでいるのも新潟由来ならでは。帰りに非売品のサトウのレトルト御飯を二セット、紙袋入りで頂くのも、太っ腹だとファンには大好評。アイドルコンサートの帰りにお米のお土産をいただくなんて、ここくらいなもの。みんな、この赤い紙袋ぶら下げながら、三々五々、中野駅を後にしていた。(つづく)


by hiyorigeta | 2018-11-27 22:16 | 行ったところ | Trackback | Comments(0)

連休の東京行(1)

 二年ぶりに東京の空気を吸いに行った。スケジュールを見ると、この休みに仕事が入っていなかったので行くことに。当日は二日間とも秋晴れの行楽日和で、東京はどこも混雑していた。
 金沢駅に行くバスの都合で、朝乗る新幹線の時間は決まってくる。そのいつもの便に乗って、いざ東京へ。

 まず、昨年オープンし、行きたいと思っていた早稲田の「漱石山房記念館」へ。モダンな近代的建築の内部に、漱石山房が一部再現してある。その場に待機していた老齢の係員(協力員?)の方が詳細に説明してくださった。こちらは漱石の筆記具などについても、少々調べたことがあるので、文机や火鉢など身近なものについて、いくつか質問をした。そのせいもあってか、実は復元は大変だったと、色々細かいところまで教えてくれて、個人的な発見がいくつかあった。もともと、テレビのセットでの再現からスタートしているという話であった。その方は、ここにこれができるまでの土地の権利の変遷など苦労が多かったと話してくれて、鴎外記念館の十倍の人が訪れていることを誇りにしているようだった。もしかしたら、元区役所の担当者だったのかしら?
 「年譜」を見ていると、塩原姓に戻る前、兄たちの死が相次いだことが書かれていて、これが復姓に絡んでいるようにも感じた。このあたりは勉強不足で(あるいは忘れていて)、よく分からない。
 娘筆子の子、半藤末里子からの寄付があって、今回は、その展示が特別展となっていたが、彼女の挨拶文には、保存の努力はしていても、遺品がが少なからず拡散してしまった経緯が書かれていて、残していく大変さを感じた。

 裏の小公園にある猫塚なども含め、たっぷり時間をかけて見学し、帰りは地下鉄を使わず、神楽坂のほうに降りて行った。矢来町までは来たことはあるが、早稲田通りを突っ切って一気に歩いたことはなく、今回、歩いたことがない区間を一部歩いたのが新鮮だった。神楽坂も、下の方は散策したことは何度もあるが、上の方はよく知らず、今回、ちょうど、若狭地方のPRイベントの真っ最中で、大勢の人でにぎわっていた神社があったので寄ってみると、テレビなどで紹介されていて、モダンな作りだなと思っていた神社だったので、それが目の前にあって、「ああここなんだ。」と、行き当たりばったり旅の面白さを感じた。あの頃以上にメジャーな繁華街になっているようだ。

 毎日通った飯田橋駅は、ダラダラ下る連絡通路がなくなっていて、工事中だったが、構内のラウンドしたプラットホーム自体は昔と変わらず、「電車とホームの間が広く空いております」というアナウンスも昔のまま。駅前の警察病院があったあたりはお店も変わり、様子は一変していた。ここにあった本屋さんにはお世話になったなあ。(つづく)

by hiyorigeta | 2018-11-26 21:14 | 行ったところ | Trackback | Comments(0)
 富山市へ行く用事があり、ナビに登録してある富山県立近代美術館を目的地に設定して移動した。
 現着したが、美術館はひっそりとしていた。今日は休館日と思ったが、とっくに閉鎖されているらしい。後で知ったが、今は駅北に新築移転し、別の名前となっていた。
 ネットで検索すると、防火設備がスプリンクラーで、作動すると作品を傷める可能性があるなど、現在の基準に合わないため、作品の借り受けなどに支障が出ているのと、空調等の老朽化が理由としてあがっていたが、石川県立美術館などは長期のリニューアル工事を実施して、長く建物を使っている。三十三年というのは、建物を空き家にしてまで、そこから逃げていくほどの年月ではないような気がする。
 この美術館は、開館してそんなにたたない一九八六年、天皇の図像をコラージュした作品が県議会で糾弾され、右翼による抗議に発展して問題化。館はこの作品を非公開にして売却、図録も焼却した所謂「天皇コラージュ事件」を起こしたことで有名。裁判となり一審は作者ら原告が一部勝訴したが、控訴審は保守的で、原告の請求を認めず、裁判的には館の行為に違法性はなかったことになって終わった。二〇〇〇年。
 ただ、その時の大方の印象は、「美術館は芸術家の味方ではなくてお役所なのだ」ということ。裁判結果はともかく、一般の、同館への悪印象は決定的であった。この館への出品はできれば御免こうむりたいという藝術家が多くいても不思議ではなかった。
 まったく想像だが、富山の美術行政の方々は、早くもろもろを消去したかったのではないかしら。場所も移し、名前を変えた。行政的には、あくまでもリニューアルとしての手続きを踏んでいるが、場所も違えば名前も違い、もう富山の「近美」は過去のものである。広い展示スペースが特色で、建物自体は悪くない。何度も訪れたところなので、少々悲愁を感じた。
 以上は勝手な思い込み。実際の富山の方々の近美に対する思いはどうなのだろう。それが理屈はどうあれ一番の真実なはずである。
 オープンした新しい美術館は大人気だという。そちらにも行ってみたいもの。

 富山の美術話といえば、去年、富山出身の美術行政の高官が「金沢の県立美術館なんて誰も行かない、そこに工芸館が行くと誰も来ない場所になる」と発言し、金沢21世紀美術館の入館者数も「数字のマジック」だとこき下ろして石川県民の反発を買ったことが記憶に新しい。昔から富山は石川にライバル意識があると言われていて、それの美術分野版といったところ。

 さて、近美がカラぶりだったので、隣の科学館でパンフをもらい、最近オープンしたガラス美術館がそんなに遠くないということを確認し、そちらに向かった。
 建物の外観がすでに芸術的で、すくに分かった。市内の四つ辻の一角。中は吹き抜けで、ふんだんに木を使って装飾をしており、市立図書館と併設のオシャレな建物である。図書館ともども、何階にもわたって展示を展開している。エスカレーターで登ってその階の展示室を探し、受付を通って展示室に入るという動き。階ごとに違ったイメージの作品を楽しめる。この時の特別展は、切妻型のガラスのブロックが基本構成の作品群を多く手掛ける作家の個人展だったが、少々単調だった。
 常識的な現代ガラスアートの他、脳の網の目のような、触るとすぐに壊れそうな繊細な作品や、透明板を何十枚と重ね、夕暮れ空を演出した作品など、通常のガラスの塊の作品とは違った新鮮な作品が多数あって見ごたえがあった。一番上の階は、原色を多用したカラフルな、岡本太郎的な世界観の作品群で、作品の規模の大きさに圧倒された。

 オシャレな展示や図書館併設など金沢21美の成功を参考にした節のある、楽しめる美術館だが、何階にもわたるのと、繊細な作品が並んでいるためであろうか、各階受付や監視員など数多くの職員の方がいらして、他人事ながら人件費は大丈夫なのかしらんと心配してしまった。街中で駐車場がないのも県外者にはとっては不便。
 仕事の会議が夕食時間帯に設定されていたので、少々早めにここのカフェで夕食。お麩を使ったおなかにやさしい丼ものを注文した。金沢の有名なお麩屋さんの経営であった。外の交差点を通過する路面電車を観ながらの食事は新鮮で、印象に残った。ショップの商品は作家さんの一点ものが多く、気軽に買える値段でないものが多かった。

 それにしても、電車が走っているのは、羨ましく、古い車両が行ったかと思うと、モダンな二両編成のトラム型が折れ曲がってカーブを曲がって行くなど、鉄道ファンでなくても楽しい光景である。
 ただ、帰り、ちょっと失敗してしまった。電車通りで、右折停車の際、内側に寄りすぎていたらしく、後ろからきた電車に徐行させてしまった。交通ルールを結構忘れている。

by hiyorigeta | 2018-06-18 21:20 | 行ったところ | Trackback | Comments(0)

「四季の花展」を観る

 恒例となった流派合同の生け花展に今年も行ってきた。全然生け花のやり方は知らないが、造形的に、例えば、後ろ左斜めに枝や葉を流してやると、立体感がでるようだとか、いくつかの造形上の法則(型)があるようなのは判る。盆栽的なやり方のもあれば、小道具を使って、もう現代美術の要素を入れたものまで、色々で、これ、お酒の入っていた洒落た空き瓶だ、うまく利用してあるな、お花はほんの数輪だけだ、みたいなものもある。 デパートの催事場横の店は石見銀山が本店の自然派の雑貨と特産の店で、2年前村上龍の番組で紹介されていたお店。試しに野草茶を買ってみる。(飲んだら、本当に野趣あふれる枯草のお味)
 デパ地下を冷やかし、母の日プレゼントを買い、夜は実家で夕食会。これもここ数年の定番行事。
 前々日は職場で関係者が出席しての頑張ろう会、今日は、セクションのメンバーが集まって、遅ればせながらのスタート会。頑張ろう会はホテルでの洋食ディナー形式。スタート会は和食。
 一つパスした仕事がらみの宴会があったが、出るものは出て、一応、これで年度初めの飲み会は終了。今年定年、一年一度の宴会は、これで出席収めとなる。


by hiyorigeta | 2018-05-14 21:59 | 行ったところ | Trackback | Comments(0)